フレンチブルドッグの寿命、長い?短い?
どんな飼い主さんも、愛犬には長生きしてもらいたいもの。
長生きするためには、その環境や血統が絡んでくる事は分かります。ですが、実際に平均してみてみるとどうでしょう?
小型犬であり、何かと病弱そうなイメージな「フレンチブルドッグ」ですが、実際はどのくらいの年齢まで生きられるのでしょうか?
フレンチブルドッグの気になる寿命は?
フレンチブルドッグの寿命についてですが、平均して10年~12年と他の犬よりもやや短い寿命と言えます。
これだけ聞くと、フレンチブルドッグ愛好家の方はとても悲しくてたまらなと思います。しかし、これはもちろん個体差があり、この寿命よりも長く生きる子もいます。
今は動物医療も高度になり、またドッグフードも質の良い物も増えてきているという点からも、この平均寿命を超えることは可能でしょう。
しかし、生まれ持った疾患や、フレンチブルドッグなどの短吻種がなりやすい疾患があって、それにより寿命に大きく関わってしまうのも事実です。
それを踏まえて、できるだけ一緒にいれる努力をしていくことが大事です。
フレンチブルドッグの長寿の秘訣について
フレンチブルドッグは短吻種であるということをお忘れなく!
フレンチブルドッグのようなお顔のつぶれた犬のことを短吻種と呼びます。
この種類の犬はフレンチブルドッグの他に、ブルドッグやパグ、シーズー、狆やペキニーズ、ブリュッセルグリフォンなどがいます。これらの種類の犬は夏場は特に注意が必要です。
短吻種の犬は、マズルの長い種類の犬よりも鼻からの空気の循環路が短く、熱をうまく逃がせないため体に熱がこもり、熱中症を引き起こしてしまいます。
そのため、マズルの長い犬よりもさらに気をつける必要があります。
夏場はエアコンフル稼働で、ひえひえマットも使ったり、こまめに水分補給ををさせるようにしましょう。
そしてフレンチブルドッグは短吻種ということもあり、軟口蓋過長症という病気の発症率が非常に多いです。
この病気は、口腔内の天井部(硬口蓋)から後方へ伸びた柔らかい軟口蓋と言う部分が通常より長いことで 、呼吸を妨げてしまうという病気です。
症状はイビキなのですが、普段からイビキをかいていることが多い犬種なので飼い主さんが気が付きにくく、重症になってしまうというケースもあります。
それを防ぐには、太らせないことが大切ですし、少しでも気になったらすぐに動物病院へ行くということを頭に入れておきましょう。
また、フレンチブルドッグの心臓疾患も多いのできちんとした健康管理も長寿の秘訣です。心臓疾患は犬全体の平均として7歳あたりからその兆候がで始めます。
早期に発見するには毎年の定期健診が一番有効で、健康診断と血液検査でその兆候がすぐに発見でき早期治療に至れます。
早期に治療ができれば進行してしまって寿命が縮む心配が軽減でき、一緒にいられる時間が増えますよね。
毎日のスキンケアと定期的なシャンプー
フレンチブルドッグはお顔にしわが寄っていますよね。
このしわの間にはあかなどの汚れが停滞しやすく、そこから炎症を起こして皮膚疾患になってしまうという子も多くいます。
私がドッグサロンで働いているころに来たフレンチブルドッグのほとんどが、なんらかの皮膚疾患を持っていました。
そのため念入りに薬用シャンプーをし、お客様にも2週間に1度はシャンプーで連れてきていただくようお伝えしていました。
それぐらい念入りなスキンケアが必要な犬なのです。
おうちでシャンプーする際は、予防も含めて薬用シャンプーで有名なノルバサンシャンプーで洗うことをおすすめします。
そしてしっかりとタオルドライしながら温度を気を付けて、完全に体を乾かしてください。
そして、シャンプー以外の日常では、お顔のしわの部分をコットンを水に少し湿らせたり、犬用のスキンケアローションを使って丁寧にしわの部分をふいてあげるよにしましょう。
これらのスキンケアを行うことでも健康向上に繋がり、寿命を延ばす手助けになります。
フレンチブルドッグの寿命を延ばすために気をつけたい病気やトラブル
上記の軟口蓋過長症、心臓疾患、皮膚疾患の他にも、かかりやすい病気や体のトラブルがあります。フレンチブルドッグの寿命をのばすためにも、知っておくことが大切です。
関節のトラブル
フレンチブルドッグは頭の大きさに対して体が小さめのため、足腰への負担が大きい犬種です。そのため関節のトラブルをおこしやすく、運動をする際には注意が必要です。
また、太りすぎも足腰に負担がかかるので、食事の管理に気を付けて肥満にならないようにしましょう。また、中でも多いのは股関節形成不全や膝蓋骨脱臼です。股関節形成不全は、太ももと骨盤をつなぐ股関節の形が先天的に異常な状態です。
成長の過程で徐々に異常の兆候が見られ、歩き方がおかしい、運動を嫌がる、後ろ足を折りたためないなどの症状がみられます。そして膝蓋骨脱臼は、膝関節のお皿が正常な位置から外れてしまう症状です。先天的な場合もありますが、後天的な外傷などで発症することもあります。
関節に負担をかけるような激しい運動は避けて、滑りやすいフローリングや階段は足腰の関節に負担がかかりやすいので、カーペットや滑り止めマットなどを敷いて、悪化や怪我を予防しましょう。
外耳炎
フレンチブルドッグは大きな立ち耳で通気性が良さそうですが、脂漏体質のため、耳に汚れがたまりやすい体質です。そのため耳のケアを怠ってしまうと、外耳炎などの耳のトラブルになりやすいのです。耳のケアをこまめに行って、清潔に保つようにしましょう。耳の皮膚はデリケートのため、優しく汚れを拭きとり、皮膚を傷つけないようにすることも大切です。
目のトラブル
くりくりした大きな目が可愛らしい、フレンチブルドッグ。その大きな目だからこそ、目にホコリやゴミが入りやすく、涙や目やにが増えることがあります。また、短吻種は鼻が低く、目が大きいその特徴的にも、目を傷つけやすい犬種と言われています。
涙や目やには優しく拭きとり(鼻のしわの部分にも涙が流れてたまることがあるので、拭いてあげます。)、散歩中は木の枝などで目の角膜を傷つけることがないように、気を付けましょう。
鼻腔狭窄症
鼻が短いフレンチブルドッグは、鼻の病気になりやすいと言われています。中でもかかりやすいのが、鼻腔狭窄症(びくうきょうさくしょう)です。鼻孔が狭いので呼吸がしづらく、呼吸をするとグーグー、ガーガーと鼻がなったり、鼻水が飛んだりします。
運動したときや、興奮したとき、暑い夏などには空気を多く吸えないために呼吸困難や酸欠状態になってしまうことがあるので、注意が必要です。
フレンチブルドッグの寿命に関するまとめ
フレンチブルドッグはそこにいてくれるだけでその場が和み、思わず笑顔になってしまう不思議な魅力があります。
なんに対しても一生懸命で、とても愛らしい犬です。
そんなフレンチブルドッグの寿命を少しでも延ばすためには、動物病院での定期的な検査や、良質なドッグフードを与えること。そして、毎日のスキンケアや定期的なシャンプーが必要です。
かわいいフレンチブルドッグのために日々努力をして、少しでも長く一緒に暮らせるようにしてあげてください。
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フレンチブルドッグの性格と魅力について
ユーザーのコメント
40代 女性 リングママ
50代以上 男性 こうめ姉さん
30代 女性 まき
女性 白川
鼻ぺちゃなところも呼吸器系に疾患を抱えてしまう原因のひとつですね。フレブルは食欲が旺盛なので食べるのが大好きです。太らせてしまうと、喉や鼻などが圧迫され呼吸が苦しくなってしまいます。
また糖尿病にも注意が必要です。合併症を起こしやすいので、寿命を縮めないためにも食事には十分注意する必要があります。
過度な運動は必要ないですが、30分程度の散歩で運動不足を解消してあげると良いと思います。足が割と横についているので、背中や足に負担がかかりやすいです。椎間板ヘルニアや股関節形成不全にもなりやすいので注意が必要です。
病気にさせないためには、まず太らせないことが大事だと思います。
あの愛嬌のある笑顔を少しでも長く見ていられるように、日々の生活に注意してあげてくださいね。
50代以上 女性 匿名
女性 カカオ
女性 コロ
女性 ゴン吉
女性 あんず
後は、定期的に健康診断で心音を聞いてもらうと安心です。心臓病の場合は早くからの投薬で進行を遅らせることができます。
30代 女性 匿名
心臓疾患の予兆です。
まだ9歳。旅立った日の朝まで食欲もあり、単なる老化だと思っていました。寂しいです。
女性 トット