柴犬に適した散歩とは
日本犬の中で最も小型の犬種の柴犬は、日本の山岳地帯で、鳥や小動物を獲物とした猟犬として、人と密に関わってきた歴史があります。
柴犬は、動きが俊敏で、活動的、野山を縦横無尽に駆け回ることができるほど、運動能力が高いので、筋肉と骨格の維持のためにも毎日の散歩が重要なのです。
柴犬の1日の散歩の距離はどのくらいがいい?
大まかな目安として、柴犬の1日の散歩の距離は、体重と同等の距離が良いとされていますが(約10kgの柴犬なら、約10kmの距離)、量よりも散歩の質が大切です。
散歩から帰ってきてもまだ、柴犬が暴れたり走り回りたくて、落ち着きなくウズウズしている場合は、散歩が足りていないようです。
長い距離を歩けなかった日でも、質の良い散歩をした後は、ほどよく疲れて落ち着きがあり、安定しています。また散歩を嫌がる柴犬も多くいます、歩かない、動かないなど散歩拒否をする際は理由を考え無理をせず少しずつ距離を増やしていきましょう。
柴犬の散歩の回数と時間はどのくらいがいい?
1日に約30分のお散歩を2回(朝、晩)行くようにしましょう。元気な成犬の柴犬なら走ったり、早歩きをしたり、ボールを投げて取ってくる遊びをしたりと、思いきり体を動かしてあげる時間を取り入れながらの散歩が理想です。回数を分けず、1日に1時間のお散歩でも柴犬は満足してくれるでしょう。
とはいえ、散歩の量や回数はあくまで目安です。途中、柴犬を散歩に行かない日があったり、散歩時間が短い時があっても、さほど影響はありません。ですが、柴犬にストレスをためないためにも、なるべく散歩に連れて行ってあげるようにしましょう。
なお、柴犬に持病がある場合の散歩は、獣医師さんに相談の上、散歩の距離や時間を決めてください。
柴犬と散歩に行く時間帯は何時がいい?
朝、晩の散歩が良いといわれていますが、散歩に行く時間帯を毎日、キッチリと決めてしまうと、その時間にソワソワして落ち着きなく、要求吠えをする場合があるので、散歩の時間は定めず、ランダムな時間を心がけると良いようです。
とくに夏場の散歩の時間帯には、注意が必要です。
午前中は、早朝の涼しい時間帯に、夜は陽が沈みだして地面の熱も冷め、涼しくなってから散歩をしましょう。
また、大雨や台風などで散歩に出られない時は、部屋の中で誤飲や、いたずらされたら困る物を片付けてから、室内を自由に走らせたり、ボールで遊んであげたりするのも良い運動になります。
柴犬は、綺麗好きだから、自分のテリトリーである部屋を汚したがらないといいます。
排泄は、外でしかしないという犬も、根気よくトイレのしつけをすれば、猛暑や、台風や、大雨の日の散歩も安心安全です。
室内で排泄が出来るようになれば、散歩ができなかった日も、室内でおもちゃを使って、運動をたっぷりとして、ストレスを発散させてあげられます。
柴犬の散歩で気をつけたい事
柴犬は、自分というものを持ち、独立心があり頑固な面があるので、散歩中に突然方向転換をしたり、立ち止まって動かなくなることがあります。 とくに人通りの多い道や、狭い道では、急な激しい方向転換は、自転車とぶつかってしまう事故や、他の歩行者の迷惑にもなるので、柴犬が引っ張る時は柴犬主導で歩くのではなく、飼い主が主導して歩く、リーダーウォークが良いでしょう。
時には、変化に富んだコースを散歩するのも良いでしょう。 アスファルトの舗装道路ばかりではなく、土の上や、草の上を散歩したり、舗装されていない急な坂道を歩いたり、走ることが好きな犬には、広い公園や河原にて周囲に十分注意を払いながら、ロングリードを着けてボールを使って遊ばせたり、定期的にドッグランに行き、思いきり走らせてあげましょう。
また、犬同士の挨拶ですが、初めて会う犬や、テンションの高い興奮気味の犬に、急に接近されると、柴犬の場合は噛みついてしまうことがあるので、まず飼い主さん同士の挨拶をしましょう。 その後で犬同士の相性がよさそうで、お互い落ち着いている場合に犬同士の挨拶をしましょう。
夏場の散歩は、熱中症だけでなく、花火や爆竹、突然の雷雨などの大きな音にも要注意です。 遠くから聞こえる花火大会の音に、パニックになり取り乱してしまう柴犬も多いので、その場合は、体を抱きしめて、「一緒にいれば大丈夫だよ」と落ち着いた態度で言い聞かせながら、雷が過ぎ去るのを待つか、花火や爆竹の場合は、落ち着いて音源から遠ざかりましょう。
柴犬の「散歩嫌い」の克服方法
飼い主と共に行動することが、楽しいと思えるように工夫する
車で犬が喜びそうな、静かな整備された広い公園に行き、自然を体いっぱいに感じながら歩き、思う存分匂い嗅ぎをさせてあげるのも、散歩が好きになるきっかけになるのではないでしょうか。
神経質で、臆病な子は、無理に歩かなくても、飼い主さんと綺麗な景色をただボーっと眺めているだけでも、気分転換になりリラックスした気持ちの良い時間を共有することができます。
柴犬が楽しい、充実したと思えることを散歩中にやってあげる
食べることが好きな犬の場合は、とびきり喜ぶおやつを、袋からわざとガサガサ音をたてて出し、散歩の途中でしつけのトレーニングや、休憩をしながらあげたり、飼い主さんと柴犬用のお弁当を持って公園に行き、ベンチに座ったり、レジャーシートを敷いて一緒にお弁当を食べるのも良いですね。食後ゆっくりと休憩してから、家まで歩けば、充実した散歩になるのではないでしょうか。
我が家の柴犬の場合、散歩が苦手だった頃にやっていたことは、ボールが一番好きなので、とびきり好きな新品のボールを外で初めて袋から出して見せて、そのボールで遊んであげると、散歩の時間は特別好きなボールが出てくるから楽しいと思ってくれたようで、喜んでくれるようになりました。
散歩コースの新規開拓。
毎日同じ散歩コースだと、犬も飽きてしまって、散歩に行きたがらないことがあります。新しい散歩コースを歩けば、再発見することや、初めて会う相性の良い犬もいることでしょう。時には、変化に富んだ散歩コースが良いのですが、老犬や持病のある犬の場合は、慣れた散歩コースの方が、馴染みのある匂いや道の感触、音が、安心するという場合もあります。
まとめ
柴犬は、運動量の多い犬種なので、ただダラダラと長い散歩をするというより、たとえ短い時間になってしまっても、内容の濃い散歩を心掛けたいですね。
神経質な面もあり、大きな音が大の苦手です、夏場の散歩中の花火や雷雨には、落ち着いて対応してあげてください。
柴犬との日々の散歩を通して、「今日も充実してたな大満足」と思ってもらえるような楽しい時間を、より多く共有してあげたいですね。
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ユーザーのコメント
女性 匿名
さすがに15kmのお散歩はできませんが、毎日3~4km(約1時間)の散歩を1~2回しています。
帰ってくるとハアハアと疲れたようにしてますが、裏庭で遊んでやると散歩がウォーミングアップだったのか?と思うほど、すごい速さで走り回ってます。
裏庭は最近ドッグラン化したのですが、自由に走り回れるのが嬉しいようで、散歩後は必ず裏庭に向かうようになりました。
近くにドッグランもなくはないのですが、歩いて行ける距離ではなく、また他の犬とケンカになることもあり、なかなか活用できてませんでした。
最近のお出かけは、ドッグランよりも森林公園等での散策(ほぼ山登り…)が多くなりました。
野生のニオイに刺激を受けるためか、もう大はしゃぎ!
柴犬にはドッグランよりも断然オススメです。
女性 匿名
20代 女性 匿名
別のサイトでは、散歩後に家の中を走り回るのは散歩量が多すぎるからだ、と書いてありました。量を減らすように、と。
http://犬の性格と選び方.com/undouryou-503
犬についてのこういった記事は、いろんな人が書かれていて、いろんな意見があるのでどれを信じて良いのかわかりません。
動物学的な(医学的な)根拠に基づいて書かれているのであれば、はっきり引用元などを載せて欲しいですし、ライターさんの個人的な見解なら正直にそう明記して欲しいです。
※上記URLのサイトにも同じようにコメントを送っています。
女性 匿名
散歩が不足しているときと多すぎる時のところなんかは意味不明です。
>イタズラをしたり、無駄吠えをして騒々しい時
と
>逆にハイテンションで走り回っている時
これは元気いっぱいで状況はほぼ同じですよね。
>逆に無気力になっている時
と、
>ぐったりしている時
これも状況は似た感じです。
それををみて判断できるのか?って感じです。
30代 女性 komanu
距離に関しましては意識したことが無く、朝、夕方で大体30分程度、この記事を読み気になって距離を測ってみたら往復約2.8㎞で、1日の散歩の距離は5.6㎞でした。足りていませんね。
7ヶ月の方は特に元気なので、日中ボール遊びをして発散させていますが、4歳半の子は室内が大好きで、散歩もあまり好きではないようです。
と、やはり個々により様々なんだな、と思います。
また、シニア犬になると散歩の意味合いも変わってきます。散歩での匂い嗅ぎや日光を浴びることで脳の活性化を図ります。
わが家の柴犬たちは排泄も庭でするので、排泄のための散歩ではありませんが、草や他の犬の匂いなどを嗅いだり、特に他の犬や飼い主さんとの交流を大事にしています。
女性 もふころ
毎日頑張って10kmの距離をお散歩しても、それに慣れてしまうと雨の日で散歩できない時のストレスが倍になってしまいそうなので、無理ない距離を続けるのが一番かと思います。