1.噛むときの様子をよく観察しましょう
『遊び』であるとき
犬同士が遊んでいるとき、お互いに相手を噛むような仕草をすることがあります。遊びであるときは、基本的には甘噛みです。犬は加減することができますから、これ以上は強く噛んではいけない、ということをよく理解しています。子犬の頃に、母犬から教わり、兄弟姉妹と一緒に学び合っているからです。噛むようなフリをしたり、甘噛みであったり、噛んでもすぐに口を離すようであれば、遊びと考えて良いです。
『喧嘩』であるとき
一方、喧嘩であるときは、相手に噛みついた後、首をブンブンと振ります。ぬいぐるみやクッションに噛みつき、首をブンブンと振っている様子を見たことはありませんか?興奮している様子ですが、喧嘩であるときも同じような仕草をします。さらに、噛みついたまま、なかなか口を離そうとしません。この時、おそらく相手はキャンッ!と悲鳴をあげていると思います。このような様子が見られたときには、すぐに犬同士を引き離すようにしましょう。
2.犬が発する声の様子をよく観察しましょう
『遊び』であるとき
犬同士が遊んでいるとき、相手に対して、唸り声をあげたり、吠えることがあります。たとえば、犬と飼い主さんがじゃれ合って遊んでいるとき、唸り声をあげたり、吠えることがありますね。そのときの声の様子を思い出してみてください。ワクワクしているような、楽しそうな、テンションが上がって興奮しているような唸り声ではありませんか?犬同士が唸り合ったり吠え合ったりしているときも、声の様子をよく聞いて、楽しそうであるか観察してみてください。
『喧嘩』であるとき
一方で、喧嘩であるときの唸り声や吠える声は、喉の奥の方から自分が出せる一番低い声を絞り出すような、怒りの気持ちが込められた声であることがわかるはずです。ワクワクするような楽しい気持ちは全く感じられません。これ以上はダメだ!という犬からのサインでもありますから、相手の犬がしつこく関わろうとすると、噛みついてしまうかもしれません。声の様子が喧嘩に近づいてきたなと感じたら、すぐに犬同士を引き離すようにしましょう。
3.毛の様子をよく観察してみましょう
『遊び』であるとき
遊びであるときは、犬の毛には変わった様子は見られません。
『喧嘩』であるとき
犬が怒っているとき、首の後ろの部分や背中の毛が逆立っていることがあります。たとえば、猫が威嚇するときの様子を思い出してみてください。背中を丸めて上に付き上げるようにし、全身の毛をボワッと逆立てますよね。
犬にも同じような様子が見られることがあるんです。相手を威嚇するとき、相手に対して怒っているとき、首の後ろの部分や背中の毛が逆立つことがありますので、遊びか喧嘩か判断に迷ったとき、確認してみましょう。毛が逆立っているときは、すでに興奮し、怒っている様子ですので、すぐに犬同士を引き離すようにしましょう。
まとめ
犬の“遊び”と“喧嘩”を見極めるコツは、
- 噛むときの様子をよく観察すること
- 犬が発する声の様子をよく観察すること
- 毛の様子をよく観察すること
この3つができれば可能です。犬同士が遊んでいるとき、遊びなのか喧嘩なのか判断することが難しい場合もあります。愛犬の甘噛み・声・毛の様子は、飼い主さんであれば普段からよく目にされていますよね。
喧嘩のとき、普段とは違う愛犬の様子が見られることがあります。犬同士を遊ばせるときは、愛犬から絶対に目を離さないようにし、喧嘩に発展してしまわないよう、犬たちの様子を見守ってあげましょう。もし、喧嘩に発展してしまったとき、引き離そうとする飼い主さんの手を咬んでしまう可能性もありますので、十分に注意しましょう。