犬が留守番中におしっこをしない…主な原因と適切な対処法とは?

犬が留守番中におしっこをしない…主な原因と適切な対処法とは?

飼い主さんがきちんとトイレを用意していても、お留守番中におしっこを我慢してしまう犬は少なくありません。長時間のお留守番であれば我慢せず過ごしてくれたほうが、飼い主さんとしては安心ですよね。主な原因と対処法をご紹介いたします。

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犬は何故おしっこを我慢するの?

トイレシートと見上げる犬

トイレトレーニングが終了し、いつでも上手にトイレが出来る子もいれば、お散歩中に外でしかおしっこをしないワンちゃんもいると思います。また、今回の記事のテーマのようにお留守番中はまったくおしっこをしないというワンちゃんもいますよね。

犬がおしっこを我慢する理由

犬がおしっこを我慢してしまう理由は様々ですが、子犬の頃のトイレトレーニングの影響が残っている可能性があります。例えば我が家の場合は、愛犬が子犬だったころ、初めてのお散歩から、しばらくはお散歩中におしっこをすることが出来ませんでした。

お散歩に行ける月齢まで、室内でトイレトレーニングをしていたので「自宅のトイレシート以外ではおしっこをしてはいけない」と思っていたようです。少し肌寒い日の早朝にお散歩に出かけたときに、我慢しきれず、おしっこをして以来、お散歩中でもおしっこをするようになったので安心しましたが、同じような理由でも個体によっては成犬になっても我慢している子もいるかもしれませんね。

その他の理由だと、環境の変化でおしっこを我慢してしまうワンちゃんもいるようです。例えば、お友達の家に飼い主さんと一緒に招かれたときや、車や電車など乗り物に乗っているとき、また動物病院内でも我慢している子もいると思います。

犬は長時間おしっこを我慢できる!?

実は犬は人間と比べると長い時間おしっこを我慢できる生き物です。個体差はあるものの、成犬であれば12時間も我慢出来る子もいるとか。ですので、お散歩中におしっこをしない程度であれば、急に病気になってしまう可能性はとても低いと思います。犬がおしっこを長く我慢できるのは、野生時代の名残りで、おしっこのニオイによって敵に自分自身の居場所を察知されないため。おしっこを我慢することが自身の身を守るためにも大切なことだったようです。

とは言え、現在「家族」として共に暮らす愛犬に、おしっこを我慢させる必要はありません。毎日のお留守番で長時間おしっこを我慢し続けていると、肝機能が悪くなるケースや、膀胱炎になってしまう可能性もあります。

犬が留守番中におしっこをしない理由とその対処法

白いブランケットの上に座る犬の横顔

お留守番の不安感から我慢している

犬は群れの仲間と共に生きていく生き物。ひとりぼっちのお留守番が「大好き!」という個体はほとんどいないでしょう。飼い主さんが不在になるお留守番に対しては「寂しい」「つまらない」「不安」などの感情を抱いている子が多いのではないでしょか。

ひとりぼっちで過ごす時間を不安に感じ、おしっこを我慢してしまう子もいるようです。日頃から室内でおしっこをするよりも、お散歩中におしっこをする回数が多い子にこの傾向が強いよう。愛犬がお留守番中に不安を感じず、楽しく過ごせる工夫をしてみましょう。

お留守番前にたくさん遊ぶ、またしっかりお散歩をしておくと、お留守番中にはぐっすり眠ってくれるはず。眠ってお留守番の時間を過ごす場合は、体を動かしていないので、内臓も活発には動かず、自然と尿意も催さないはず。同じ「おしっこをしない」という状況でも、我慢しているわけではありません。安心できる環境を整えてあげたいので、愛犬のお気に入りのベッドや飼い主さんのニオイが付いたタオルなどを与えてあげると良いでしょ。

また、退屈や寂しさを紛らわすためのオモチャを用意しておくのもオススメ。中にオヤツを入れることが出来るタイプの、知育玩具だと飽きずに夢中になって遊んでくれる子が多いです。まずは飼い主さんが在宅中に何度か遊ばせてみて、安全性が確認出来たら、お留守番中にも与えてみましょう。

トイレの設置場所の問題

お留守番中はハウスとなるサークルやケージの中で過ごしているワンちゃんも多いと思います。ハウスの中のベッドの横にトイレを設置しているご家庭も多いですよね。犬は綺麗好きなので自身の寝床付近でおしっこをしたくないものです。お留守番中はおしっこをした後に、すぐに片付けてくれる飼い主さんが不在なので、特に汚すのが嫌なのかもしれません。

ハウス内のトレイでおしっこをするのを嫌がる場合は少し広めのハウスを用意して、眠る場所とトイレの場所を少し離し、仕切りを設けてみましょう。眠る場所とトイレをしっかり区切ることで排泄の抵抗感が和らぐはずです。使用中のハウスに後付けで仕切りを設ける場合、愛犬が通れるスペースを確保して設置してください。また仕切り付きのハウスも多く販売されているので、これから用意される方はそちらがオススメです。

まとめ

寝転がる柴犬

犬はある程度、長時間おしっこを我慢することが出来るので、急に病気につながる可能性は低いと思いますが、日常的に長時間のお留守番をしている子は、ややリスクが高いかもしれません。お留守番中にも安心しておしっこが出来る環境を整えてあげると共に、お留守番の前におしっこを済ますことが出来るよう、トイレトレーニングしておくと良いと思います。

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