犬が突然興奮する理由とは?3つの原因や病気の可能性について

犬が突然興奮する理由とは?3つの原因や病気の可能性について

愛犬が突然興奮状態になって、走り回ったり吠え続けたりして制御がきかなくなってしまうことはありませんか?犬は感情表現が豊かなので、嬉し過ぎて興奮してしまうことも多いですよね。しかし、中にはストレスや病気の症状で興奮しやすくなっていることもあるため注意が必要です。今回は「犬の興奮状態」について、3つの視点から原因を探っていきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.突然のダッシュは「発散」が目的

芝生を走る柴犬

突然猛ダッシュする「犬走り」

わんちゃんが突然に猛ダッシュを見せることはありませんか?この突然のダッシュは「犬走り」とも呼ばれる行動で、いきなり全速力で走り出すのでビックリしてしまう飼い主さんも多いことと思います。この「犬走り」は平常心を失って興奮している状態で、飼い主さんの指示も聞けなくなっていることが多くあります。犬走りをする理由は、

  • 過剰な興奮の発散
  • 葛藤したモヤモヤの発散
  • 持て余す体力の発散
  • ストレスの発散
  • 我慢状態からの解放

など、猛ダッシュをすることによって、様々な心情の「発散」「解放」をするためと考えられています。

犬走りの特徴

「犬走り」が普通の走り方と違う点は、

  • 走る目的が物理的にない
  • 興奮して周りが見えていない
  • コミュニケーションが取れない
  • 突然始まり突然終わる

などが挙げられます。突然全速力で走り回る点や、「おもちゃを追いかける」「ある場所まで行く」などの走る目的がない点、飼い主さんの制御が難しいという点などが犬走りの特徴です。

犬走りをしやすい場面

犬走りをしやすいシチュエーションには、

  • 匂いを嗅いで興奮した
  • 我慢してお風呂に入った後
  • 苦手な犬に会った後
  • お散歩が不完全燃焼だった
  • トイレをした後

などがあります。犬走りは猛ダッシュすることによって何らかの発散や解放を目的にしていますので、匂いなどの刺激に興奮したとき、緊張や我慢をした後、運動不足を感じているときなどに見られやすいです。

トイレ後の犬走り

トイレ後に犬走りをするのは、動物にとって排泄は無防備になる瞬間であるためです。野生の本能によって排泄中は緊張状態にあるため、排泄後には緊張から解放された衝動で犬走りをすると考えられます。

2.飼い主さんに注目してもらいたいから

舌を出して大ジャンプする犬

愛犬が興奮したときに叱るのはNG?

愛犬が興奮状態になったとき、制御がきかなくなって暴れてしまって困ることもあるかと思います。その際に、愛犬を大きな声で叱ることで制御するのは犬の勘違いを招く恐れがあります。自分が興奮して暴れまわることで、飼い主さんが叱るというリアクションを取ると、犬は「たくさんはしゃぐと飼い主さんに注目してもらえる」と勘違いしてしまうのです。
このように勘違いをしてしまうと、犬は飼い主さんの関心を引きたいがために興奮して暴れやすくなってしまいます。「興奮すること=良いこと」と認識してしまうのですね。

落ち着いているときにこそ褒めてあげる

犬は飼い主さんに注目してもらうことや認めてもらうことに喜びを感じます。肝心なのは、愛犬が「何もせず落ち着いているときに褒めてあげること」です。愛犬がゆったりとくつろいでいたり、静かに座っていたりするときにこそ、穏やかな口調で褒めてあげましょう。
このときに大げさに褒めてしまうと、興奮しやすい子の興奮スイッチが入ってしまうため、穏やかな口調で褒めてあげることがポイントです。「はしゃがなくても注目してもらえる」と認識してもらうことで、愛犬が過剰に興奮してしまうのを改善することができると考えられます。

3.興奮の症状が出る病気

診察台で獣医師の診察を受ける子犬

落ち着きがなくなることのある病気

病気の症状として興奮状態になってしまうこともあります。突然落ち着きがなくなったり、興奮して暴れてしまったりする症状がある病気には、

  • 水頭症
  • てんかん
  • 脳腫瘍
  • 認知症
  • 関節痛

などがあります。脳や神経に異常を来すと、興奮の症状が出てしまうことがあります。また、関節の痛みが激しくて暴れてしまうこともあります。

犬の多動障害

人間の「注意欠陥障害」と同じように、犬にも落ち着きをなくしてしまう「多動障害」が存在します。犬の多動障害の原因は判明しておらず、実際の報告数も多くはありません。しかし、

  • 過剰な反応や活動
  • 落ち着くことがほとんどない
  • 心拍数や呼吸数が多い
  • よだれ
  • オシッコの量が減る
  • 痩せすぎ

などの様子が見られる場合は、多動障害の可能性があります。

狂犬病

現在は日本国内で狂犬病の発生はありませんが、平成18年に国内で人間が発症した事例があります。この事件では、フィリピン滞在中に狂犬病に感染している犬に噛まれた方がそのまま帰国し、帰国後に発症し診断されました。狂犬病は犬と人間と共通の感染症(ズーノーシス)ですので注意が必要です。狂犬病に感染した犬は神経に異常を来すため、

  • 噛みつく
  • 暴れる
  • 制御できなくなる

などの凶暴な様子になってしまいます。フィラリアの予防接種とは違い、1年に1回の狂犬病ワクチン接種は義務化されていますので、ハガキが届いたら必ず接種を受けに行きましょう。

まとめ

散歩中にダッシュする犬に引っ張られる飼い主

犬は身体能力が高いので、激しく興奮して暴れてしまうと落ち着かせるのも一苦労ですよね。特に中型犬以上になると、体が大きいので周囲への影響も心配です。犬は心の葛藤やストレス、運動不足などの欲求など、様々な「発散」を目的に興奮状態となって走り出すことが多くあります。

また、興奮した際に飼い主さんに叱られたのを「構ってもらえた」と勘違いして興奮のクセがついてしまっていることもあります。さらに、何らかの病気が原因で興奮状態になってしまうこともありますので注意しましょう。

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