犬は飼い主さんに対して『絶対に許せない』と思うのか?
犬に「許せない」という感情はあるの?
そもそも犬に「許せない」という感情はあるのでしょうか?犬が非常に感情豊かな生き物なのは事実です。しかし、人間ほど思考が複雑ではなく単純。人間の子供の3歳程度の知能や感情があると考えられています。犬が持っている感情は、喜びや安心、また好意や満足感などプラスの感情もありますが、恐怖や怒り、不安や悲しみなど負の感情を抱くことも多くあります。
犬も個体ごとに性格が大きく異なるため、一概には言えませんが、飼い主さんの何らかの行動に対し、負の感情がいくつか重なるようなことがあると、「絶対に許せない」という、少し激しい感情に似た気持ちになることがあるかもしれません。
「絶対に許せない」と思われている行動を頻繁にとってしまうと、信頼関係も築けないでしょうし、最終的には嫌われてしまうかもしれません。犬が「絶対に許せない」と思ってしまう可能性がある、犬に好まれない行動をご紹介していきます。
犬が『絶対に許せない』と思っている飼い主の行動5つ
1.嫌いなニオイがする
犬が非常に嗅覚が優れているのは、皆さんご存じですよね。そして、犬には嫌いなニオイがいくつかあります。お酢やタバコ、アルコール、また化学物資のニオイも苦手なので、香水や整髪料などのニオイも嫌い。タバコを吸われる方、香水を頻繁に使用される方はニオイで敬遠されるかも。飼い主さん自体のことは好きでも「ニオイだけは許せない!」と思っているかもしれません。
2.自分を置いて出かける(お留守番)
犬は群れの仲間たちとともに生きる動物。基本的にひとりで過ごすお留守番を苦手と感じる犬は少なくないはず。そして、自分を置いて出かけてしまう人が大好きな人であれば、居なくなってしまうことで寂しさも感じるでしょう。我が家の愛犬の場合は、毎朝、夫が仕事に出るときに烈火のごとく吠えて抗議しています。
夫が家から居なくなる寂しさ、いつ帰ってくるのか分からない不安、置いていかれる怒りなど様々な感情が入り混じっているように見えます。しかし、愛犬は夫のことが大好きで、帰宅時は熱烈な歓迎をしています。大好きだけど、お仕事に出かけることだけは許せないようです。
3.楽しみのないお散歩
愛犬とのお散歩は、飼い主さんがしっかりリードすることが大切です。しかし、飼い主さんの意志だけでスタスタと歩き続けてしまい、愛犬が興味を示す場所で全く立ち止まってあげないのは、愛犬の不満が募ってしまうでしょう。
犬はお散歩のとき、屋外の多くの刺激を受けて好奇心を満たします。その中で大切な行為が「ニオイを嗅ぐこと」。これは人間が目で物を見るのと同じくらい重要な感覚と言われています。お散歩中に様々な物のニオイを嗅ぐことは、犬にとって情報収集や不安の解消、また好奇心を満たすための大切で楽しい行為。この行動を毎回止められてしまうと、「許せない」と思ってしまうかもしれません。
4.苦手なことを強要する
犬にも個性があるので、個体ごとに性格が全く違いますよね。好きなことや嫌いなこと、また得意なことや苦手なことも違うはず。共通するのは苦手なことを強要されるのは不満だということ。飼い主さんからの強要の頻度が高ければ、「許せない」と思われてしまう可能性があるでしょう。
例えば、友好的な性格で初対面のワンちゃんともすぐに仲良くなれる子もいれば、家族以外は全く受け付けず、知らない人や犬と打ち解けることができない子もいます。犬見知りで人見知りな性格のワンちゃんに、みんなと仲良くすることを強要し続けるのは、迷惑かつ許せない行動と受け止められるでしょう。
5.からかわれる
可愛らしいリアクションを見せるので、つい愛犬をからかって遊んでしまう飼い主さんもいるのではないでしょうか?例えば、愛犬のお気に入りのオモチャを取り上げてからかう、また大きな音を出して驚かせてからかうなど、人間同士であれば、ちょっとしたイタズラで済むようなことでも犬にとっては不快な行為。怒りの感情を抱く子もいるので、許せない行動のひとつと感じる子もいるでしょう。
まとめ
愛犬が『絶対に許せない』と感じる飼い主さんの行動は、個体の性格によって大きな差があるように思います。例えばご紹介させていただいた、からかう行為は「構ってくれている」と感じて一緒に遊ぶ子もいると思います。どんな行動であっても、愛犬の反応を確認するのが大切。からかいながら一緒に遊んでいるように見えても、唸る、歯を見せるなどの威嚇や怒りの反応を見せたときは要注意です。
犬は個体ごとに個性豊かなのが魅力のひとつでもあります。一緒に暮らす愛犬が不快に感じる行動を、しっかり確認できるのは飼い主さんだけ。互いが心地良く過ごせるよう、愛犬が嫌がる行動はしないようにしましょうね