犬が鼻を鳴らすときの理由とは?
犬の鼻は「フーッ」や「フンッ」「ピーピー」など、さまざまな音を出すことがあります。犬が鼻を鳴らすときは、心理が隠されていることがあるので、どのような心理状態であるかを読み解くヒントにもなりますよ。
1.「フーッ」リラックスしている
「フーッ」と深いため息のような鼻の鳴らし方をするときは、リラックスしていたり、満足していたりすることが多いです。
前後でどのような行動をしていたかなども考慮して考える必要がありますが、散歩の後やごはんを食べた後、飼い主さんと遊んだ後などは、「楽しかった」「美味しかった」などと満足し、リラックスしていることが多いですよ。
2.「フンッ」何か不満がある
「フーッ」と深いかため息をつく前、愛犬がかまってアピールをしていたり、「おやつが食べたい」と要求してきたりしていた場合は、「なんで応えてくれないの」「かまってくれないの」と不満に思っていることもあります。
この場合は、深いため息のような鳴らし方だけでなく、「フンッ」と短く鼻を鳴らすこともあります。「もういいよ!」と諦めに似た心情も含まれているでしょう。
3.疲れた
散歩に行った後や、体を動かすような遊びをたくさんした後などは、「疲れた」という心理が含まれていることもあります。ポジティブな感情が交じっていることもあれば、ネガティブな「疲れた」であることあります。
愛犬の表情や呼びかけたときの反応などを見て、満足の意味が含まれる「疲れた」なのか、本当の意味での「疲れた」なのかを判断しましょう。
また、疲れていそうなときは、どちらであっても、しばらくそっとしておいてあげることが大切ですよ。
4.「フンッフンッ」飼い主の気を引こうとしている
「フンッ」と短く鼻を何度か鳴らしている場合、飼い主の気を引くために、わざと鼻を鳴らしていることもあります。
「フンッ、フンッ」と何度も強めに鼻を鳴らすことで、飼い主からの「どうしたの?」といった反応を待っているのでしょう。手が空いているときであれば、スキンシップを取るなど、かまってあげてくださいね。
5.「ピーピー」不安
「ピーピー」と鼻から高い音を出すように鼻を鳴らしている場合は、不安を感じています。警戒心が強かったり、神経質な犬の場合、ちょっとしたことで不安を感じるので、不安を解消してあげてください。
しかし、飼い主さんが外出しようとしているときであれば、ここでかまってしまうと余計にストレスを与えることになるので、かまわず準備を続けてください。
「フガフガ」「ガーガー」は病気の可能性も
「フガフガ」や「ガーガー」など、苦しそうな鼻の鳴らし方をしている場合は、病気の可能性も考えられるので、様子を注意深く観察してください。
特に短頭種と呼ばれる犬の場合、軟口蓋過長症を発症している可能性があります。これは、軟口蓋が垂れ下がってしまい、それにより気道を塞いでしまっている状態を指します。
そのまま放置してしまうと、息苦しい状態が続いてしまい、ストレスになってしまうので、かかりつけの動物病院に相談してみましょう。
短頭種以外でも、鼻腔に腫瘍ができているために「フガフガ」「ガーガー」など苦しそうな鼻息を出していることがあります。「なんだかおかしいな」と少しでも違和感を感じたら、受診するよう心掛けてください。
まとめ
いかがでしたでしょう。犬が鼻を鳴らすときは、状況や鼻の鳴らし方を考慮して心理を読み解く必要があります。また、違和感を感じるような鼻の鳴らし方をするときは、病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要ですよ。あらゆるサインを見逃さないようにしましょう。