犬が怯えるときのしぐさとは?怖がっている原因やその対処法をご紹介

犬が怯えるときのしぐさとは?怖がっている原因やその対処法をご紹介

愛犬が何かに怯えるようになってしまい、飼い主としてどうすればいいだろうと考えることがあると思います。もともと怖がりな性格の犬で、怯えることが多い子もいますが、これまで全然平気だった犬が、ある時から突然怯えるようになることもあります。この記事では、犬が怯える原因や対処法について説明します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬が怯えているときにする行動やしぐさ

怯えて姿勢を低くしているチワワ

震える

犬が怯えているときに、一番よく見せる行動は、体がブルブルと小刻みに震えるというものです。人間も恐怖や極度の緊張で震えることがありますが、それと同じような感じです。

雷を怖がる犬は多いですが、大きな雷鳴が聞こえると、怯えてブルブル震えることが多いです。寒さでも犬は震えますが、怯えるときの一番わかりやすいサインは震えることでしょう。

目線を合わせない

犬が怯えるときのしぐさとして、目線を合わせないことも挙げられます。散歩中に苦手な犬に会ったときなどに、よく見られます。相手の犬がこちらを見ても、目線を合わせないことで、敵意がないと伝えるしぐさです。

目線を合わせないことに加え、姿勢を低くするのも、相手を怖がっているしるしです。自分を小さく見せて、攻撃しないでと伝えているのです。

粗相をする

おしっこやうんちをもらしてしまうというのは、犬が極度の恐怖を感じているときに見られる行動です。怯えるを通り越して、恐怖のあまり、おもらしをしてしまうということです。

犬が恐怖で粗相をしたときは、決して叱らないであげてください。ただでさえ極度のストレスを感じているわけなので、飼い主に叱られると、よけいに恐怖が増大して、混乱してしまいます。

耳やしっぽを下げる

犬が怯えているときは、耳をペタンと寝かせて、しっぽは下がります。犬はうれしいときにも耳を寝かせますが、怯えるときはしっぽが下がっているので、そこで犬の感情を見分けることができます。

犬は怯えると、しっぽを両脚の間に挟みます。これは、かなり怖がっているときに見せるしぐさです。両脚の間に挟むまではいかなくとも、怖いときにはしっぽが下がりますので、気をつけて見てあげてください。

腰が引ける

犬は怖いものや、得体の知れないものを見ると、怯えや警戒で、いわゆるへっぴり腰になります。初めて見る生き物や、新しい電化製品などを見たときに、犬がよくするしぐさです。

目の前にあるものが、特に危険がないとわかれば、普通の状態に戻りますので、無理に近づけたりしないで、犬が自分で確認できるまで待ってあげましょう。

怖がりな犬だと、散歩中に他の犬を見かけただけで、腰が引けますので、飼い主が間に立つようにして、そっと視界をさえぎってあげるといいです。

隠れる

隠れるというのは、犬が怯えるときのわかりやすい行動ですね。お風呂嫌いのわんちゃんなどは、自分がシャンプーされると察すると、机の下などに隠れることが多いです。

隠れるというのは、怖いものや危険なものから身を守るための、本能的な行動です。雷や台風のときにも、机の下などに隠れる犬が多いです。

吠える、噛み付く

恐怖や怯えの裏返しで、攻撃的になる犬もいます。警戒の鳴き声を上げることで、自分の身を守ろうとします。怖いものが近くにあると、嚙みつくこともあります。

気弱な怖がりさんは、隠れるなどの消極的な行動をとりがちですが、怖がりだけど気が強い犬は、攻撃的になりがちです。

散歩中に他の犬に吠えるなどして、飼い主としては困ってしまいますが、この行動が恐怖や怯えからきていることをまずは理解しましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

怯えの表現が様々出てきましたね。これらのボディーランゲージに共通しているのは「体に力が入っている」ということです。まさにリラックスとは正反対。犬が怯えているときは危機的な状況だと分かっているということです。すなわちすぐにその場から逃げられるように体に力が入ってしまうんですね。

各項目をひとつ残らず覚えようとすると大変ですが、「力が入って硬くなってるかな?」という部分を記憶しておけば、実際に判断しやすいかと思います。愛犬の普段のノーマルな状態を覚えておいて、それと比べて怯えているかどうかを判断してみましょう

犬が怯えるときに考えられる原因とは?

怯えて不安そうな表情のトイプードル

犬が怯えるのには、いろいろな原因があります。単純に大きな物音がして怯えるなど、原因がすぐわかるものから、ある日突然怯えの行動をとるようになり、原因がよくわからないものまでさまざまです。例を挙げながら、犬が怯える原因について説明します。

ある日突然家族に怯えるようになった

これは、飼い主からしたら、原因不明の怯えですね。昨日までは普通にしていた愛犬が、ある日突然家族に対して怯えるようになり、触れると噛みつくなどの行動をとるようになる場合です。

まずは、家族の誰かが犬を叩くなど、怯えさせるようなことをしなかったか確認してください。そのようなことがなければ、犬は体のどこかに不調を抱えているかもしれません。

体のどこかが痛い、どこか具合が悪いときは、犬は不安になって、普段はとらない行動をとる場合があります。動物病院で診察を受けてみましょう。

飼い主に触れられることに怯える

若いときは何でもなかったのに、5歳を過ぎて7歳、8歳とシニアに近づくにつれ、ふとしたときに飼い主が触ると、犬がびっくりして怯えるようになるということもあります。

犬も年齢を重ねると、いろいろな経験を積むので、若いころより用心深くなります。1人でくつろいでいるときや、うとうとしているときに、突然飼い主に触られると、無防備なときに触られてびっくりしてしまうことがあります。攻撃されたというと大げさかもしれませんが、ふいに触られるのが怖いのです。

このような場合は、犬のプライバシーを尊重することを飼い主が覚えましょう。犬の年齢とともに、接し方を変えていく必要があります。

ある時期から突然散歩中に怯える

これまで何でもなかった散歩中の刺激に対して、犬が突然反応しだすことがあります。たとえば、これまで自転車やバイクがそばを通っても平然としていたのに、あるときから突然怯えるような場合です。

飼い主が気づいていないだけで、犬からすれば怖いと感じることがあったのかもしれません。バイクやスクーターの特定の車種のエンジン音だけに反応することもあります。あるときから、その音を怖いと感じるようになったのでしょう。

怯えて飼い主の後ろに隠れるならまだいいですが、怖さの裏返しで吠えたり飛びかかろうとしたりすることもあります。気をつけていないと、自転車やバイクの前に飛び出してしまい、事故になるかもしれません。改めて慣らしていく必要があります。

監修ドッグトレーナーによる補足

恐怖を感じてもすぐに反応が出にくい犬もいます。最初に怯えた時は固まるだけだったのに、2回、3回と経験すると噛みついてくるといった行動をする犬もいます。

犬の心理から読み解いてみましょう。最初に怯えた時は訳が分からず動くことができず固まってしまった。2回目や3回目の時には怯えの原因に対して積極的に対処をしようとする。その結果噛みついてきたり、逃げだしたりする訳です。この心理が分かっていれば、最初は大人しく見えていたのに、徐々に怯えの行動がエスカレートしていく理由が分かりますね。

犬が怯える時の対処法

犬を抱き寄せて話しかける男性

社会化を見直す

散歩中に他の犬や人、車やバイクなどに怯えるときは、もう一度愛犬の社会化を見直してみてください。「犬の社会化」というと、子犬や若い犬にいろいろな経験をさせればいいと思いがちですが、そこでいやな思いをしてしまうと、怯えるようになってしまいます。

一番大事なのは、危険ではないと犬が理解することです。他の犬と仲良くさせたいという飼い主の思いだけで、他の犬に近づけてしまうと、犬にとっては怖いだけということもあります。愛犬の様子をよく見て、怖がっているようなら、無理はしないほうがいいです。

愛犬が何に怯えるのかわかったら、まずはその対象を見かけたら、近づけないように方向転換しましょう。それをくり返すことで、犬は安心して散歩することができます。安心すれば、怯えてむやみに吠えたりしなくなります。

犬が安心して散歩できるようになったら、犬が怯える対象を遠くから見るだけにしましょう。何も起こらずにそれが通り過ぎるとわかれば、犬は怯えなくていいと理解していきます。根気よく慣らしていってあげてください。

無理に構わず愛犬にペースを合わせる

愛犬が飼い主に怯えるようになったときは、強く叱ってしまった、ひどく驚かせてしまったなどの原因があります。心当たりがあるときは、犬が再び飼い主を信頼できるように、少しずつ距離を縮めていきましょう。

愛犬に怯えられて、飼い主はショックですが、無理に触ろうとしないで、まずはそっとしてあげてください。そして、飼い主の手からおやつやごはんをあげるなど、良い経験を重ねていきましょう。

このようなときは、愛犬の様子をよく見て、ペースを合わせてあげてください。眠っているときは静かにするなど、また驚かせないように気をつけましょう。

愛犬の生活環境を整え寄り添う

シニアになってから、愛犬が怯えるようになったときは、まずは体に異変がないか、動物病院で診察を受けましょう。特に病気や痛みが見つからない場合は、生活環境を見直してみてください。

シニアになると、犬も運動機能が衰えます。それまでは軽く飛び乗っていたソファなどに、自力で上がれなくなるなど、できないことが増えてきます。

これは、犬自身にとってもショックなことなので、自信を喪失して、臆病な性格になっていくことがあります。

段差が問題であれば、犬用のステップを置いてあげて、これまで通りの場所に自力で上がれるようにしてあげるなど、工夫してあげてください。

また、耳が聞こえづらくなっている場合は、名前を呼ばれたことや、飼い主の足音に気づかず、いきなり触られてびっくりすることもあります。

愛犬の耳が遠くなっているとわかったら、大きめの声で話しかけるなど、飼い主の気配がわかるようにしてあげてください。

他にも、シニア犬ならではのサポートが必要になりますので、愛犬の状態に寄り添ってあげてください。自信がもてれば、怯えることも少なくなります。

音や環境に慣れさせる

もともと怖がりな性格の犬は、音などの刺激に敏感です。室内にいても、飼い主が何かを落としてしまって、大きな音が出たときや、掃除機や飛行機の音に怯えることがあります。

可能であれば、窓を閉めるなどして、音をさえぎってあげるのが大事です。でも、掃除機などは、飼い主としても使わないわけにはいかないので、少しずつ慣れさせていきたいものです。

慣れさせるときは、まずは掃除機のスイッチを入れて、すぐに切ります。何も怖いことは起こらないと、犬に理解させましょう。慣れてきたら、徐々にスイッチを切るまでの時間を長くしていきます。

さえぎることのできる音はさえぎり、徐々に普通に室内にいて聞こえる音に慣れてもらいましょう。犬が自分の生活環境を理解して、慣れていけば、怯えることも少なくなります。

獣医師やトレーナーに相談する

犬が怯える原因がわからないときや、飼い主が対処法を試してもなお怯えるようであれば、獣医師やドッグトレーナーといった専門家に相談してみましょう。

かかりつけの獣医さんが信頼できる人ならば、犬のしつけや行動について相談して、対処法を教えてもらうのもいいです。

ドッグトレーナーに相談するときは、トレーナー選びは慎重に行いましょう。一口にドッグトレーナーといっても、さまざまな考え方や手法がありますので、愛犬の性格に合った人を探すのが大事です。

愛犬に合わないトレーナーに対処をお願いしてしまうと、よけいに悪化するケースもあります。飼い主自身のしつけについての考え方に近く、愛犬の性格に合ったトレーナーを見つけてください。

愛犬が怯えるのには必ず原因がある!

怯えて耳を伏せている犬

愛犬が怯えるのには、必ず原因があります。すぐにわかる原因と、よくわからない原因があると思いますので、まずは愛犬をよく見てあげてください。

どうしても原因がわからない場合は、体の不調も考えられますので、動物病院で診察を受けてみましょう。

もともと怖がりな性格の犬は、飼い主が気づかない日常のささいなことが、怯えの原因につながっているかもしれません。

怖がりな性格をマイナスにとらえないで、警戒心が強いと考えて、愛犬にとって何が刺激になっているのか、気をつけてみてください。

飼い主ではどうしても対処ができないときは、獣医師やドッグトレーナーといった専門家の力を借りることをおすすめします。

飼い主と一緒に考えてくれる人のサポートを受けることで、飼い主も犬もかなり楽になるはずです。あきらめないで、根気よく取り組んでいきましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

怯える原因は必ずあります。しかし必ず見つけることができるとは限りません。人には聞こえない犬にだけ聞こえる周波数の音が原因だったり、地震の地鳴りが原因だったりもします。人が想像もできないことや対処が難しいときでも可能な対応策をひとつお伝えしておきます。

それは、ホメオスタシスを使った恐怖克服法です。ホメオスタシスとは恒常性、つまり元に戻ろうとする機能のことです。例えばあなたが楽しい出来事を体験したとします。お化粧のノリが良かった!とします。その気持ちは一生続きますか?続きませんよね。そのうちいつも通りの気持ちに落ち着きます。

愛犬達の怯えの気持ちも同じです。怯えていてもいつかは落ち着きを取り戻します。その時によく褒めてあげることで、落ち着いてていいんだよと伝えることができるのです。原因がいまいち掴み切れなくとも、このホメオスタシス恐怖克服法を使えば愛犬の支えになることができますよ。

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