1.存在が怖い
愛犬の可愛い写真を撮ろうとして、スマホを向けるといつも顔や目をそむけられる。そういった経験をしたことはありませんか?犬が目をそむけるときはスマホに何かしらの苦手意識を持っていることが多いそうです。
例えば、スマホの存在自体を怖がる犬は割とたくさんいます。人間はスマホが『携帯電話』だということを認識しているので何も怖くはありませんが、犬はスマホがどういったものなのかハッキリと理解していないので、スマホに対して警戒心を持ちやすいといえます。
その結果、飼い主が写真を撮ろうとして愛犬の顔にスマホを近づけると「うわっ!な、何をするつもりだ!」とビックリしながら、顔を背けることがよくあるのです。
スマホを使って愛犬の写真を撮りたいときは、画質が悪くなってしまいますが少し離れた距離からズームアップすると苦手意識を和らげながら撮りやすいのでおススメですよ。何度も撮影していると少しずつ愛犬がスマホに慣れてくると思いますので、慣れてきたら少しずつ距離を詰めて撮影することもできるようになることでしょう。
2.レンズが目に見えて怖い
普段はスマホに対して苦手意識はないけれど、写真を撮ろうとしてスマホを愛犬に向けると「こっちに向けないで~」と嫌がるように目をそむける。そんなときは、スマホのレンズを怖がって目をそむけている可能性があります。
人間はレンズを見ても『レンズ』としか思いませんが、犬を含めた動物はレンズという存在を理解していないので、レンズの見ると見た目が似ている『目』だと判断してしまうことがよくあるそうです。その結果、撮影中にジーっと(レンズに)見つめられていると犬が感じてしまい、つい視線をそらすことが多いのだとか。
ちなみに犬は相手にじっと見つめられると『ケンカを売られている』『敵として見られている』と感じてしまうので、「僕はケンカしたくない」といった意味を込めてスマホから目をそむける犬もいるみたいですよ。
3.フラッシュが怖い
以前はスマホを向けても怖がらなかったのに、何故かスマホを近づけると逃げたり顔をそむけたりすることが多くなった。といったときは、過去に嫌な思いをさせてしまったのかもしれませんね。例えば、うっかりフラッシュ機能を使ってパシャっ!と撮影してしまい、愛犬をビックリさせてしまった。
といったことを経験させると、次から愛犬がスマホやカメラを怖がるようになってしまうことがあるそうですよ。不安にさせないで愛犬を撮影するためには少しずつ慣れさせてあげる必要があるといえるでしょう。
犬の目にダメージを与える可能性がある
また、フラッシュ機能を使って愛犬を撮影する人もなかにはいるかもしれませんが、フラッシュは犬の目にダメージを与えたりストレスを感じさせたりすることが多く、酷い場合だと網膜を傷つけて失明させてしまうこともありますので、絶対にフラッシュを使わないよう気をつけてくださいね。
特にオートモードで撮影をするときは、勝手にフラッシュを使って撮影することがあるのでフラッシュ機能をオフにしたのを確認してから撮影するようにしましょう。
4.『カシャッ!』の音が苦手
音に敏感な犬はスマホで撮影したときの『カシャッ!』『パシャッ!』といった音に苦手意識を持つことがよくあります。一度撮影時に出た音に苦手意識を持ってしまうと、次からはスマホを近づけるだけで愛犬が目や顔をそむるようになることが多かったりします。
特にいきなり連写モードで撮影して『パシャシャシャシャシャ!』といった音を聞かせてしまうと、犬がビックリしたり恐怖を感じたりして怖がりやすいので、愛犬がスマホの撮影に慣れていないうちは連写モードは使わないことをおススメします。
まとめ
犬にとってスマホやカメラといった機械は得体の知れない物となります。ですので、少しでも苦手に感じる要素を見せてしまうと、「それをこっちに向けないで」といわんばかりに目や顔を背けるようになることがよくあります。
スマホに苦手意識を持っている場合はいきなりスマホに慣れさせることは難しいので、良い写真を撮りたいのでしたら毎日少しずつスマホに慣れさせることが大切といえるでしょう。愛犬の素敵な写真が撮れると良いですね。
監修ドッグトレーナーによる補足
カメラ目線になるためにはおやつを上手に使います。「人がスマホやカメラを持てばおやつがもらえる」を繰り返していきます。そうすると犬は学習して「スマホ=おやつの合図」と記憶します。
犬はご褒美をもらえる合図を必死に見逃すまいとスマホを見る訳ですね。こうなればお手の物でカメラ目線をくれる愛犬の出来上がり!