犬の花粉症とは?
そもそも花粉症とは
花粉症とはスギやヒノキなどの植物の花粉によって起こるアレルギーで、異物である花粉が体の中に入った時に排除しようとする免疫反応が過剰に起こってしまう状態をいいます。
くしゃみや鼻水、目のかゆみなど様々な症状が出てきます。人間の場合、悩まされている人も多く花粉の季節になると天気予報などでも花粉注意報が出されることもあります。マスクや花粉症専用のメガネ、家に入る前に上着を脱ぐなど様々な対策をとって花粉症と戦っています。
実は犬にもある花粉症
実は人間だけじゃなく犬にも花粉症があります。犬の場合の花粉症は人間と症状が少し異なるため、花粉症とはわかりにくいことが多く原因がわからないまま症状に合わせた対症療法が行われていることもあります。
花粉症の主な症状
犬の花粉症として現れる症状には皮膚や耳が赤くなったりかゆくなったりするものが多く、アレルギー性皮膚炎として出ることが多いです。
以下のような症状が出たら花粉症かもしれません。
- 皮膚や指の間、耳や口、目の周りなどに赤みが見られる
- 冬場は落ち着く
- 身体をかく
- 顔をこすりつける
- 耳を気にする
- 耳が臭う
草によって花粉を発散させる時期が異なるためどの花粉が原因なのかを知ることで「そろそろかな」と予測することができます。春はスギやヒノキ(2〜5月)、白樺や松(4〜6月)、夏はホソムギやセイバンモロコシ(6〜9月)、秋はブタクサやヨモギ(8〜10月)などです。
これらの草に顔をつっこんだりしないように注意してあげましょう。また、このような草木が多い場所には行かないようにすることも大切です。
花粉症の予防法
花粉症への対策や予防法は基本的には人間と同じで「できるだけ花粉に接触しないこと、家に持ち込まないこと」です。犬は身体に静電気を帯びやすく、人間よりも花粉を身体に寄せ付けやすいので注意が必要です。
花粉の多い日は散歩を避ける
花粉が多いのは最高気温が高い日や湿度が低い日、風邪が強い日などです。こんな日には花粉が多いのでお散歩は控えたほうが良いでしょう。時間帯で言えばお昼前後や18時前後に花粉が多く飛ぶ傾向があるようなので、その時間のお散歩も避けたほうが良いかと思います。
草むらを避ける
ブタクサなどは公園や空き地などの草むらに生えていることが多いです。そういった場所に入ってしまうと花粉が多くつき、症状がひどくなってしまうことがあります。そのためできるだけ草むらには近づけないようにしましょう。
散歩のときには洋服を着せる
犬の毛には花粉がつきやすいため。お散歩用の洋服を準備しておいて、お散歩の際にはそれを着て歩くことで犬の身体に直接花粉がつくのを防ぎます。帰ってきたら必ず外で服を脱がせて、家の中に花粉を持ち込まないようにしましょう。レインコートのようなツルツルした布地は花粉が付着しにくいのでお勧めです。
手足や身体を拭く
お散歩から帰ったら、犬の体についた花粉を落とすために、軽く濡らしたタオルやウェットティッシュなどで犬の手足や身体を拭いてあげてください。また飼い主さんの洋服などについた花粉もよくないので、外でしっかり払い落としたりしておきましょう。
スキンケアをする
花粉の時期には普段よりもこまめにシャンプーをしたり、身体を吹いてあげたりすると効果的です。シャンプーは低刺激のものを使ってください。手足や顔周りに花粉がつきやすいのでやさしく丁寧に洗って上げると良いでしょう。薬用シャンプーや肌の保湿もできるタイプのものを使うとより効果があるかもしれません。
まとめ
犬も人間と症状こそ違いますが同じように花粉症には悩まされているようです。人間もやるような対策や予防法が効果的なので、できるだけ花粉対策をしてあげるようにしましょう。また人間にとっても花粉を家に持ち込まないことは花粉症対策になるので一緒に対策をすると良いですね。