犬がうるうるした目でこちらを見てくる心理
目をうるうるさせる愛犬の表情は、少し心配になりながらも、「可愛い」と思ってしまうような愛くるしさがありますよね。では、実際犬がうるうるした目でこちらを見てくるとき、どのような心理が働いているのでしょうか。
何かを期待している
うるうるとした目でこちらを見てくるとき、どこか興奮したような、嬉しそうな表情をしていることはありませんか?うるうるした目とその様子は相反するようにも思えますが、期待しているときにも目もうるうるさせて、こちらをジッと見つめてくることがあります。
例えば、いつものごはんの時刻になったり、お散歩に連れて行ってもらえる時刻になったりすると、飼い主の傍に近寄り、うるうると目を潤ませながらジッと見つめて期待するのです。
どこかそわそわしている様子が見受けられたり、時折おねだりするように「クゥ~ン」と鼻を鳴らしたりするようであれば、何かを期待している可能性は高いです。時刻や飼い主自身の行動を再度思い返し、確認してみましょう。
愛情表現の一種
「飼い主さん、大好きだなぁ~」と夢中になって飼い主さんを見つめることで、目がうるうるとしてしまう、という可愛らしい心理が働いていることもあります。
先ほどの『何かを期待している』という心理も同様ですが、犬は夢中になるとまばたきを忘れ、ジッとその対象を見つめる習性があります。その結果、目が乾いてしまい、潤いを保とうとする作用が働くことで、目がうるうるとするのです。
飼い主をジッと見つめる行為は、犬の愛情表現の一種でもあります。愛情が強く、まばたきを忘れるほど飼い主さんを見つめ続けてしまえば、目がうるうるしてきてしまうのも当然ですね。
遊びに夢中になっている
おもちゃで遊んでいるときなど、やはり夢中になればなるほど、追いかけるボールや噛みついているぬいぐるみなどを集中して見つめます。すると、こちらもまばたきをしなくなるため、目が乾き、うるうると潤んできてしまうのです。
一見、「楽しそうに遊んでいるのに、何で目がうるうるしているの?」と飼い主としてはビックリしてしまいますが、それほど夢中になっている証拠ですので、心配する必要はありません。
不安を感じている
ここまでは楽しい、夢中になっているなど、ポジティブな心理が働いていましたが、犬が目をうるうるさせているときは、ポジティブな感情だけが作用しているとは限りません。不安を感じているときにも目をうるうるさせることがあります。
多い具体例として、飼い主がこれから外出することを察知し、「1人きりになってしまう」と不安になっていると、うるうるした目で飼い主のことをジッと見つめることがあります。これは多くの飼い主さんが経験済みなのではないでしょうか。
外出する様子は、毎日同じルーティンを行うことで犬も学習してしまいます。そのため、なるべく毎日異なるルーティンで外出準備を進めることをおすすめします。
緊張状態
飼い主に叱られているとき、向こうから別の犬が向かってきているときなど、緊張状態に陥っているときにも目をうるうるさせることが多いです。
飼い主に叱られているときなど、目をうるうるさせていると本当に叱られた子供のように思えますよね。これは「飼い主にネガティブな感情を向けられている」ことを察しており、緊張状態に陥っているサインです。
悪いことはダメと教えることは必要ですが、あまりにも激しく叱ってしまうとトラウマとなる恐れもあるので、適切な叱り方やしつけ方法を理解することも重要ですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が目をうるうるさせる理由は、一見ネガティブな感情が働いているからと思われがちです。しかし、怖い、不安といった感情だけでなく、ポジティブな感情が作用しているときにも目を潤ませることは多いです。そのときの状況から、どのような心理が働いているのか正しく判断しましょう。