犬が他の部屋に行きたがる時の心理4つ

犬が他の部屋に行きたがる時の心理4つ

犬は人間と一緒にいるのが大好きなイメージがありますが、家に飼い主さんがいても常に一緒にいるわけではないようです。愛犬がひとりで別室にトコトコ歩いて行ってしまって、なんだかそっけないな…と寂しくなってしまうこともありますよね。今回は、犬が飼い主さんと離れて別の部屋へ行く時の心理について解説いたします。

1.音によって警戒モードになっている

立ち上がって窓の外を見るトイプードル

音や声が聞こえて反応している

犬の聴力は人間よりも優れているため、私たちには感じ取れないような音にも反応します。わんちゃんが突然別の部屋に行ったときには、そちらの方向から何か音や話し声などが聞こえたという可能性があります。

安全をおびやかすものを撃退しようとしている

昔は「番犬」という役割で犬が飼われていたように、犬は仲間の安全をおびやかす存在に敏感に反応します。これは犬が群れで生きる習性があることが理由で、仲間に迫る危険を撃退しようとするためです。

犬の問題行動の1つに「無駄吠え」がありますが、チャイムの音や人の声などに敏感に反応して吠え続けてしまうのは、「危険を撃退しよう」という本能によるものと思われます。そのため、他の部屋の方向から物音や人の話し声などが聞こえたときには、警戒モードになって見張りに行くこともよくあります。

2.飼い主さんを信頼している

ソファーの上でくつろぐラブラドール

一緒にいるだけが信頼ではない

犬は人間が大好きで、いつも飼い主さんのそばにいるイメージがあります。しかし、犬にとっての「信頼」は常に一緒にいることだけではありません。犬の問題行動の原因の1つに「分離不安症」という心のトラブルがありますが、分離不安になると飼い主さんと一緒にいられないことでパニックを起こしてしまうこともあります。

これは犬が飼い主さんに依存しきっていることが原因の1つで、飼い主がいない時間も自立心を持って過ごすことができるように、トレーニングをする必要があります。

一人でいられるということは安心している証拠

わんちゃんが他の部屋にトコトコと歩いていって、一人でのんびりくつろいでいる様子なら、わんちゃんは飼い主さんのことを良く信頼しているのだと考えられます。また、飼い主さんのことだけでなく、家の中の環境にも安心感を持っている証拠でもあります。わんちゃんと暮らすにあたって「飼い主さんと一緒にいるのが楽しいけれど、一人でも安心していられる」という環境づくりが重要です。

3.一人でゆっくりしたい

ブランケットを被って鼻だけ出している犬

犬にも一人になりたいときがある

犬は群れで生きる習性の動物ですが、一人でのんびりしたいときもあるようです。犬が「一人になりたいな」と思っているときには、

  • 名前を呼んでも来ない
  • 自分のハウスの中に入って出てこない
  • 何かに夢中になっている

などの様子が見られます。

静かな部屋でゆっくりしたいのかも

犬の睡眠時間は人間よりも長く、浅い睡眠を長時間必要とする特徴があります。時には深い睡眠でグッスリ眠ることもあるので、犬は「眠たいな」と感じると飼い主さんがいる部屋からそっと出ていくこともあります。

これは、飼い主さんがいる部屋が賑やかだったり電気がついていたりして、まぶしいと感じているため、人がいなくて暗い部屋で休みたいという気持ちである可能性が考えられます。また、いつも飼い主さんと一緒に眠っている子の場合は、ベッドルームでゆっくり寝たいという子もいるでしょう。

4.そっちの部屋の方が快適

ベッドルームでくつろぐ2匹の犬

犬はもちろん飼い主さんと一緒にいることが大好きです。しかし、それと同時に「快適な場所にいること」も大好きです。犬が出て行った先の部屋が、

  • 日が当たっていてひなたぼっこができる
  • 人がいなくて静か
  • 電気がついてなくて暗い
  • くつろげるベッドやブランケットがある

など、犬がそのときに感じた快適さを叶える要素があることが考えられます。犬も動物の本能が強く残っていますので、ひなたぼっこの欲求や暗がりを好む習性によって、飼い主さんとは別室で過ごすことも多くあります。

まとめ

ベッドの上でくつろぐグレーの犬

愛犬がそっけない様子だと少し寂しくなってしまいますが、人間が好きな犬にも「一人になりたい」と思うときがあるようです。眠たくなったり静かに休みたいと感じたりした場合は、飼い主さんがいる賑やかな部屋から出て別室でくつろぐこともあります。

犬は明るい場所よりも暗い方が落ち着くので、人がいなくて電気がついていない部屋で休みたいと思っている可能性もあります。犬がひとりでもくつろげるということは、それだけ飼い主さんや家の環境に対して信頼や安心を感じている証拠でもあります。

一方、他の部屋の方向から不審な物音や話し声などが聞こえた場合は、警戒モードになって偵察するために別室に行くことがあります。愛犬の名前を呼んでも反応が薄かったり、眠たそうにしていたりするときには「一人になりたいな」「集中したいな」と思っている可能性がありますので、そっとしておいてあげた方が良いでしょう。

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