犬が体を頻繁にかく…放置は厳禁!
犬が体をかく光景は、犬を飼っている人から見ると珍しい光景ではありませんよね。ですが、あまりにも頻繁に体をかいている姿を見ると、「そんなに痒いのかな?」と心配になるものです。
ただ体をかいているだけだからと放置してしまうと、同じ部分をかきすぎてしまい、その部分が皮膚炎を発症する恐れがあります。体をかく原因は様々ですが、ノミやダニに感染してしまっていることや、季節による乾燥などが基本的に考えられます。他にも心理的な要因が関係していることもあるので、そのときの状況や皮膚の様子を観察することが大切です。
犬が体をかくときに考えられる心理とは
犬が体をかく原因として、ノミ・ダニが付着していたり、皮膚が乾燥してしまったりしていることが挙げられます。しかし、前述したとおり、心理的な要因で体をかきむしってしまうこともあります。ここでは、犬が体をかくときに考えられる心理をご紹介します。
1.寂しい/退屈
飼い主がなかなか構ってくれず、退屈を感じていたり、寂しいと感じたりしているときに体をかくことがあります。イライラしたり寂しくなったりしてしまったとき、その気持ちを紛らわすために体をかくのです。
あまりにも寂しい思いをさせてしまうと、次第に体の一部をかいたり舐めたりする行動に夢中になってしまい、皮膚がただれてしまったり、傷ついてしまったりすることがあります。「最近なかなか遊んであげられていないな」「今日は構ってあげている時間が短いかも」と感じるようであれば、愛犬とのスキンシップタイムを設けるようにしましょう。
2.眠い
眠いときにも体をかくことがあります。よく子供が眠いときに頭をかいたり、耳を触ったり、中には目をこすったりする姿を見ますよね。その仕草と同じような心理が働いています。
眠いけれど眠れる状況でなかったり、極限に眠くなってしまったりしているときに、もう一度目を覚まそうと体をかいているのです。眠りにくい環境であれば、愛犬が安心して眠れるよう、環境を整えてあげたり、飼い主が寄り添ってリラックスできるようにマッサージしてあげたりすると良いでしょう。
3.満足
ネガティブな感情を抱いているときや眠いときだけでなく、満足しているときにも体をかくことがあります。例えば、愛犬がごはんを食べた後、「ふぅ」とため息をつきながら体をかいていることはありませんか?これは「たくさん食べてお腹いっぱい!もう満足」という心理が働いています。ほっと一息ついて、体のお手入れの一環で軽くかいている可能性もあります。
散歩に行った後などにも見られるので、愛犬にとって嬉しいことが起こった後に体をかいている場合は、心配する必要はありません。
犬が体をかくときの適切な対処法
犬が体をかく理由は様々です。最初にお話ししたように、季節の変わり目であれば乾燥によって痒みが生じている可能性もあるので、乾燥対策を行うことで改善されることがあります。
また、ノミやダニなど皮膚に異常が生じている場合は、早めに病院へ連れて行き、薬などを処方してもらう必要があります。
このように体をかいているときは、何が原因であるかを正しく見極めることで、正しい対処法を導き出すことができます。心理が原因であれば、その心理に寄り添った対応を取ることで、症状が改善されることも多いです。寂しさからストレスをためていそうであれば、一緒におもちゃで遊んだり、マッサージをしたりすることで劇的に改善されることもあります。
同じところばかり、ひっきりなしに掻いているのは明らかに病気のサインです。早急に病院へ連れていきましょう。
飼い主と離れることで極度のストレスを感じる分離不安を引き起こしている場合は、一度かかりつけの獣医に相談するのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が体をかくときは、それぞれの原因に合った対処をする必要があります。皮膚病を発症している場合は病院へ、心理的要因であれば飼い主の対応で改善されますので、正しく見極めるように心がけましょう。