犬が飼い主さんから隠れる3つの心理
1.ストレスの原因から逃げたい
例えば、イタズラをして飼い主さんに叱られることをわかっていたり、実際に叱られたりしている最中などに隠れることがあります。叱られているときに感じるストレスが、そうさせているかもしれません。
また、それ以外にも飼い主さんが不機嫌であったり、何か犬にとってストレスになるような状態だったりするときに、飼い主さんから隠れて落ち着こうとすることがあります。犬が飼い主さんを見てこそこそ隠れる場合は、飼い主さんに何か犬のストレスになるようなことがないか考えてみましょう。ただ、ストレスになるものから逃げる以外にも隠れる理由はあるので、それもみていきたいと思います。
2.飼い主さんの気をひきたい
飼い主さんから隠れる心理として考えられるのが、飼い主さんの気をひいて探してもらったり遊んでもらったりしたいというものです。犬の姿が見えなくなったらどこにいるのか探したり、名前を呼んだりしますよね。それが犬にとっては構われていると感じて楽しかったり、嬉しかったりするようです。
そのため、飼い主さんがテレビやスマホを見ているときなどにわざと隠れて気を引こうとすることがあります。毎回探すと犬が遊びだと勘違いしてしまうので、特に心配がないときは探さず1、2回名前を呼ぶ程度にしておくといいかもしれません。そうすると隠れても探してもらえないことがわかり、そのうちやめるようになります。
しかし、構いすぎないのもいけないので、ある程度遊んだり、撫でてあげたり、犬とのコミュニケーションはちゃんと取るようにしましょう。
3.体調が悪い
犬は体調が悪いと隠れる傾向があります。これは野生の頃の名残で、弱っているのを悟られると他の動物に狙われる恐れがあるからです。家庭で飼われている犬でも野生の名残が強い犬はいるので、そういう犬の場合は飼い主さんからも距離を置いてしずかにしていることが多いようです。
体調が悪いときの行動は病気や症状や怪我の程度にもよりますが、基本的にふだん使っている寝床から出てこなくなったり静かで狭い場所に隠れたりします。
また無理に連れ出そうとすると抵抗する犬もいるので、しばらく様子をみてみましょう。声掛けをしたりおやつを見せて出てくるように促したりしてみてください。
それでも出てこない場合は、噛まれたり引っかかれたり怪我をしないように対策をする、また、犬に無理な体勢をさせないように注意した上で飼い主さんが引っ張り出してください。そしてどこか怪我をしていないか、何か変わったところはないかチェックしてみましょう。
元気がない、ご飯を食べない、下痢や嘔吐、震えなどがある場合は、すぐに病院へ連れていきましょう。それらの症状がなくても心配であれば病院で診てもらうことをおすすめします。
隠れている犬への対処法は?
まずは自分から出てくるのを待ちます。ストレスが原因の場合は無理に引っ張り出すと余計にストレスが増え、隠れた場所から出てきにくくなります。犬が自分から安心して出てこられるように環境を整えたり、優しく声をかけたりしてあげるといいですね。
また、犬の気持ちが落ち着くのも少し時間がかかることがあります。ストレスの原因を取り除いたからすぐに出てくるとも限らず、出てくるまで時間がかかる犬もいます。焦らずに根気よく待ちましょう。
ただどうも体調がおかしい、というときには長時間様子を見るのは危険である可能性もあるため、ある程度時間がたったら連れ出して病院へ連れていってください。
まとめ
犬が飼い主さんを見て隠れる理由は3つありました。それぞれ内容が違うので、少し様子を見てみてどれに当てはまるか考えてみましょう。それぞれに合った対応というものもあるので、犬が隠れてすぐ行動するのは少し早すぎます。
例えば、ストレスが原因である場合は、犬をすぐに見つけて連れ戻しても原因を取り除いていないのでまた隠れることになってしまいます。隠れてしまう原因を突き止めることが大切なのです。犬の気持ちになって考えてみましょう。