嬉しい?怒ってる?犬がしっぽを振りながら唸る時の心理3つ

嬉しい?怒ってる?犬がしっぽを振りながら唸る時の心理3つ

犬がしっぽを振るときの心理といえば、みなさん「喜び」の感情を思い浮かべますよね。しかし、しっぽを振りながら「威嚇」の感情を表す唸る行為をしているときはどうなんでしょう?犬がしっぽを振りながら唸る時の心理をご紹介いたします。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬がしっぽを振るのは「嬉しい」時だけではありません

ゴールデンレトリバーのしっぽ

犬の喜びの表現として代表格なのが「しっぽを振る」という行為ですよね。昔から、当たり前のように言われていることで、犬に興味がない方でも耳にしたことがあると思います。しかし、犬がしっぽを振るとき、実際には「嬉しい」という感情以外のときに振ることもとても多いのです。

犬がしっぽを振るときは、基本的に興味の対象があるときです。それが、嬉しいときのこともあれば、警戒心からしっぽを振るときもあります。いっぽう、唸る行為は一般的に「威嚇」を表す行為ですが、こちらも「威嚇」以外の感情表現の場合もあります。しっぽの振り方や唸り方をよく観察することで愛犬の感情を読み取ることが出来るようです。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬は様々な心理状態の時に尻尾を振る事が研究で判明しています。例えば人の場合、どんな気持ちの時に大声を出しますか?

嬉しい時や悲しい時、驚いた時、色々ありますね。犬の尻尾も同じで様々な感情に連動して動くのです。

犬がしっぽを振りながら唸る時の心理3つ

唸っているポメラニアン

1.興奮

犬が興奮してしまうシチュエーションは多くありますよね。感情としては喜びを感じているときもあれば、怒りを感じているときもあると思います。強く興味をひかれる対象があり、興奮しているときは、しっぽを振りながら唸ることもあるようです。

興奮しているときのしっぽの振り方は、しっぽの位置を高く上げ、小刻みに早く振ります。喜びからくる興奮であれば、柔らかい表情で唸っているはず。怒りの感情からくる興奮であれば、歯茎をむき出して険しい顔で唸ります。

監修ドッグトレーナーによる補足

人も同じですよね。嬉しい時に声を出しますし、怒っている時にも声を出します。大切なのは体全体の雰囲気。そこから感情を推測すれば、犬の気持ちが理解しやすくなりますよ。

2.執着心

犬はご飯やオモチャなど「自分自身の物」に対して、とても独占欲が強い傾向にあります。愛犬がご飯を食べている最中に、フードボウルの中に手を入れると、「取られる」と感じて唸る子も多くいます。執着心からしっぽを振りながら唸るときは、飼い主さんと遊んでいる時が多いようです。

引っ張りっこ遊びなどで、飼い主さんにオモチャを取られてしまったとき、愛犬が唸ったことはありませんか?楽しい気持ちが高まって興奮状態でしっぽを振りつつも、取られてしまったオモチャを返してほしくて唸るようです。興奮度合いが強いときは、噛まれてしまう危険性もありますので、オモチャを無理やり奪うことはやめましょう。

遊びを中断したいときや、終わらせるときのためにも、上手にオモチャを離せるよう、「ちょうだい」や「離せ」のしつけをしておきましょう。

3.威嚇

犬の「威嚇」の感情を表す行為のひとつが唸ることですよね。唸る行為にもいくつかの意味がありますが、しっぽを振っている状態でも威嚇の意味で唸っていることがあるので要注意です。警戒心が強い犬はお散歩中に、知らない犬や人に威嚇して唸ってしまうこともあると思います。興奮に加え緊張感や気持ちの高まりからしっぽを振るようです。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬同士や人でも事故が起きています。尻尾を振っているから大丈夫と思って近づいたらガブリ…。そうならないためにもこの情報は必ず記憶しておきましょう。

しっぽの振り方以外も観察しましょう

ムキ顔のフレンチブルドッグ

犬がしっぽを振るときの心理も、唸るときの心理もひとつではありません。愛犬の心理を理解するには全体的な雰囲気を見ることが大切です。体に緊張感はないか、表情は柔らかいか、耳の動きはどうなっているかなど。しっぽの状態以外でも心理を探ってみましょう。

ポジティブなしっぽの振り方

身体全体に緊張感がなく、力が抜けてリラックスした状態。しっぽが下を向き、左右にゆっくりなめらかに振られているときは、とても友好的な気持ちになっています。しっぽを高く上げブンブン振っているのも「楽しい」「嬉しい」などの、前向きな気持ちの表れですが、やや興奮気味にあります。

犬は威嚇以外でも唸る

犬の唸るときの心理は、威嚇以外だと上記にも書いたように、独占欲からの唸り、楽しくて興奮してしまったときに唸ることがあります。また恐怖心を感じたときに唸ってしまう子もいて、唸るのと一緒に毛が逆立ったり、耳がペタンと寝てしまうことがあります。

いずれも攻撃性の低い唸りだと、怖い表情にはなりません。犬が本気で威嚇しているときは、鼻にしわを寄せ、歯茎が全部見えるほど歯をむき出して唸ります。基本的に信頼している飼い主さんに対して見せる行為ではないはずです。

唸って威嚇する行為は攻撃をする前準備のようなもの。攻撃性のない唸りだとしても、あまりいい行為とは言えません。恐怖心から唸ってしまう子は恐怖の対象となる原因を取りき、日常的に唸るクセがついている子は1度対処法を考えてみましょう。

まとめ

しっぽの方へ振り向く子犬

人の目から見ると、犬がしっぽを振る行為と唸る行為は「喜び」と「威嚇」という、両極端な感情を表す行為にうつりますよね。昔から言われる「犬がしっぽを振るときは喜んでいる」という考えが、人の思い込みに過ぎないのかもしれません。

犬がしっぽを振るときは、「興味と興奮」というのが一番のようです。犬がしっぽを振っているときでも、怒っているともあれば、喜んでいるともあります。愛犬の身体の色々な部位を見て愛犬の気持ちを察してあげましょう。

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