『里親詐欺師』とは?
近年密かに問題となっている『里親詐欺師』。簡単にご説明すると、動物が大好きだと偽って里親募集している保護主さんから保護犬を譲り受けた後、犬に様々な悪いことをする酷い人間のことを言います。
多くの場合、保護犬を転売したり虐待したり、ご飯を与えなかったり……、最悪の場合だと苦痛を与えながら命を奪ってしまうケースも少なくなく、とても卑劣で悪質な行為をしていることがほとんどだそうです。可哀想な運命を辿ってきた保護犬に、さらなる残忍な行為をする里親詐欺師。考えただけで怒りがこみ上げてきてしまいますよね。
そんな里親詐欺師は、どういった手口で保護主さんから保護犬を譲り受けることが多いのでしょうか。
『里親詐欺師』がやっている4つの手口
1.緊急性のある里親募集を狙うことが多い
犬の里親募集サイトなどを見ると、ときどき緊急性のある募集を見かけることがあると思います。例えば、『保護している場所ではこれ以上犬を保護するのは難しいので、なるべく早く里親になってくれる人を募集しています!』『犬を飼えなくなったのですぐに引き取ってくれる方募集しています』といった、スピーディーな譲渡を希望する内容の募集が時々ありますよね。
そういった急を要する募集内容は、なるべく手早く譲渡をするために相手のことを詳しく調べなかったり、つい確認すべきことを確認せずに譲り渡してしまったりすることが多いため、里親詐欺師の標的になりやすいそうです。
時間をかけても相手のことを詳しく調べるのが大変だといえるのに、短時間でパッと相手のことを簡単に確認しているだけだとしたら……、里親詐欺師の悪意に気づくことはとても難しいといえそうですよね。
2.動物好きをアピールして安心感を与える
里親詐欺師の手口としてよくあるのが『動物好きをアピール』するという手口です。里親募集している保護主とやり取りをするときに、「私は凄く動物が好きなんです!」と必死にアピールすることが多いそうです。
また、必要以上に今までにどれだけ犬を飼ってきたかを伝えることも少なくないのだとか。加えて一度に何匹も保護しようとすることもよくあるそうで、里親詐欺師はがむしゃらに動物を譲り受けようとする姿勢を見せやすいそうです。
ただ、こういったアピールは本当に善意で保護犬を譲り受けようとしている人も行うことがあります。実際に私も元保護犬の愛犬を家族に迎えようと決めて保護主さんとメールのやり取りをしたときは、『絶対に僕がこの子を幸せにしてあげたい!』と思っていたので、必要以上に熱意をアピールしていたのを覚えています。ですので、動物好きアピールだけで相手が里親詐欺師かどうかを見極めるのはとても難しいと感じます。
しかし、里親詐欺師は動物が嫌いな人のはずなので、話を聞いているといくつものおかしな点を見つけることができると思います。ですので、もしあなたが犬の保護主になった場合は、相手の話を詳しく、そしてできる限り細かく聞くことをおススメします。
3.偽の連絡先を教える
里親詐欺師の手口には、偽の連絡先を教えるというものがあります。例えば、連絡手段がメールの場合は登録をするときに個人情報がいらないフリーメールのアドレスを使ってやり取りをすることが多いといえます。
また、里親になる人の家以外で犬を譲渡する場合は、偽の連絡先を教えれば譲渡した後連絡手段や居場所が分からなくなってしまいますので、里親詐欺師は偽の連絡先を教えたり、信頼性のないメールアドレスを使ったりして保護主と連絡を取り合うことが多いそうです。
4.個人情報を教えない
偽の連絡先を教えるという手口と少し似ていますが、里親詐欺師は個人情報を教えないことがとても多いそうです。信頼性のある個人情報を保護主に教えれば、自分が危険な状況になるのが分かっていますから、当然といえば当然ですよね。
また、里親詐欺師は、なるべく自分の情報を教えないためにフリーメールだけでなくSNSでのメッセージのやりとりを希望したり、自宅以外の場所を譲渡場所に指定したりすることがよくあります。
ちなみに「SNSのアカウントは電話番号や個人情報を記入しないと登録できないから怪しむ必要はないんじゃないの?」と感じる人はいることと思いますが、実際には素人でも簡単に不正にアカウントを作ることができてしまいますから、信頼しないようにしてください。
万が一、譲渡した後で虐待などをされたとしても相手の住所がキチンと分かっていれば、定期的に訪問したときに犬を助けることができますので、保護犬を譲渡する場合は絶対に譲渡前に相手の家を訪問して、正確な情報かどうか確かめるようにしてくださいね。
まとめ
近年増加している『里親詐欺師』。彼らの犯行はとても卑劣で残酷な行為なので決して許せるものではありません。里親詐欺師の魔の手から犬を守ることができるかどうかは、保護主次第といえます。
もし保護犬を里親募集に出す機会がありましたら、相手が本当に信頼できる人なのかどうか、保護犬のために時間をかけて細かく確かめてあげてくださいね。また、できる限り定期的に家を訪問して常に保護犬の様子を見守ってあげることを願っています。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 もも父ちゃん
絶対許せない行為ですね もし近くに居たら 絶対に許さない 小動物を駒に使うなんて許せない。
40代 女性 フクママ
いろんな保護団体を調べましたが、結局里親に応募する事すら出来ませんでした。
なので、こういう事実を知るとすごく矛盾を感じます。 今の子はショップで迎えましたが、留守番もさせてしまいますが、保育園に通わせたり、一緒にいろんな所へ出かけたり… 本当に可愛くて大切にしています。譲渡条件に当てはまる人でも虐待するなら、もっと譲渡をする方達には環境だけではない、違うものをきちんと見て判断してもいたいです!
悲しい想いをした子がさらに傷つけられるなんて、そんな現実悲しすぎます!
助けてあげたい‼️