犬は飼い主を心配するの?
どんなに毎日一生懸命生きていても、体調を崩すこともあれば、落ち込む日だってあるし、時には涙を流してしまうような出来事だってありますよね。グッとこらえて元気を装ってみても愛犬にはお見通しなのかもしれません。
犬は飼い主さんの気持ちにとても敏感な生き物です。なかには飼い主さんのニオイを嗅ぐだけで感情を読み取ることができる子もいるほど。良くも悪くも、ちょっとした気持ちの変化でも察知してしまうので、飼い主さんがストレスでいっぱいになってしまうと、愛犬も一緒にストレスを感じてしまうこともあるとか。
心配事が続き落ち込んで、どうしても元気を出せないときや、体調が悪くいつもと様子が違う時などは飼い主さんを心配してくれるワンちゃんも多いようです。
犬はなぜ飼い主を心配するの?
犬はもともと群れの仲間と共に生きていた動物。食餌を得るために狩りを行うのも仲間と共に、外敵から身を守るためにも単独行動より仲間と生活するほうが効率がよく、命を落す危険も低かったのです。群れの仲間との生活を良い状態に保つためは、ほかの犬の変化に気づくことや、時には気配りも必要だったようです。
現在、家族の一員である愛犬にとって、私たち飼い主は群れの仲間のようなもの。野性時代にほかの犬に気配りをしていたように、私たち飼い主にも同じように気持ちの変化を察していると考えられます。
犬が飼い主を心配している時の行動5つ
1.顔を覗き込む
「目は口ほどに物を言う」ということわざがありますが、もしかすると犬にも当てはまることわざかもしれません。基本的に犬が目と目を合わせて見つめ合う行為は、敵意の感情を表す行為。しかし、飼い主さんが落ち込んで元気がない時は、優しげな瞳で顔を覗き込み「大丈夫?」と言わんばかりの表情で見つめてくることがあるでしょう。
思わず抱きしめたくなる行為ですね。犬は身体全体を使って感情を伝えようする生き物です。目の表情からももちろん気持ちを伝えようとしているのだと思います。
2.心配そうな表情をする
特に飼い主さんの安全が気になる性格のワンちゃんは、あからさまに心配そうな表情になることも。少し眉間にシワがより目じりが下がり、切なげで不安そうな表情…。愛犬のそんな表情を目にしたら、飼い主さんも「もう元気出すしかないな!」という気持ちになりますよね!愛犬に助けられたと感じる瞬間だと思います。
3.一緒に落ち込む
一緒に落ち込んでしまうのは感受性の強い犬に見られる傾向が強いようです。人も落ち込んでしまうと元気がなくなり食欲が落ちてしまうことが多いと思いますが、飼い主さんの落ち込む姿を見て、一緒になって元気がなくなり食欲減退してしまう子もいるようです。
基本的に犬の感受性は人間よりも強いといわれているので、このような状態になってしまう個体は少なくないかもしれません。愛犬のためにも私たち飼い主は、心を強く持って元気に過ごすのが一番なのかもしれませんね。
4.寄り添ってくる
体調を崩し寝込んでいるときや、落ち込んでしまいグッタリしているときに、愛犬がそっとそばに寄り添ってくれるのは、多くの飼い主さんが1度は経験したことがあるのではないでしょうか?心配してくれているのはもちろん、そばで寄り添ってくれているのは「ボクがいるから大丈夫だよ」と元気づけている行為のひとつだと思います。
5.お気に入りのオモチャを持ってくる
犬は人間が喜んでいる顔や怒っている顔、また落ち込んでいる顔など表情を区別できると考えられています。そして犬は飼い主さんの笑顔が大好きな子がとても多いです。落ち込んだ顔をしていると、笑顔になって元気を出してもらえるように、お気に入りのオモチャをプレゼントしてくれることもあるようです。そして、そのオモチャで一緒に遊ぶことで元気を出してもらいたいとという気持ちの表れでしょう。
また、犬は相手に対して「心配」という感情を持ったとき、かまってあげたくなる気持ちが湧くそうです。もしかすると「かまってあげるから元気出して!」と思っているのかもしれませんね。
まとめ
犬は本当に私たち飼い主をよく見ていますよね。飼い主の感情を察知するのが得意な愛犬には、気持ちを隠してもバレてしまうのでしょう。心配してくれる行動は、愛しい気持ちを抱いてしまうものが多いですが、飼い主さんが落ち込んでいる状態は愛犬にとって嬉しいもではないのは確実です。できるだけ心配かけないように過ごしましょうね。
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20代 男性 匿名