犬同士が喧嘩している時の行動①「噛みついて放そうとしない」
犬がじゃれ合いや遊びとして、相手を噛んだりお互いに噛みつき合ったりすることがあります。そのほとんどは甘噛みで、相手に痛みを感じるほどの強い力で噛みつくわけではありません。
しかし、愛犬が他の犬を噛んでいるのを見ると、すぐにやめさせなければ!と感じてしまいますよね。逆に噛まれているならすぐに助けなければ!と焦ってしまうでしょう。「噛む」のが喧嘩による行動の場合は、噛みついて放そうとしません。また飼い主さんが止めに入ったとしても、決して放そうとはしないはずです。
喧嘩に発展してしまう前に、犬同士を引き離さなければなりません。犬同士を遊ばせるときは、愛犬から絶対に目を離さず行動を観察しましょう。
犬同士が喧嘩している時の行動②「唸り声をあげる」
一方はじゃれ合いや遊びのつもりでも、相手は嫌がっているかもしれません。こんな時は「これ以上はダメだよ」「これ以上は怒るよ」というサインとして相手の犬に対して唸り声をあげることがあります。
遊びでじゃれ合いながら声を出すこともありますが、楽しくてガウガウと声が出てしまっているのか、本当に嫌でガウガウと警告しているのか、どちらなのかをしっかり見極めなければなりません。
どちらかが「これ以上しつこくすると本気で噛みつきますよ」という行動をしたときは、飼い主さんがすぐに止めに入り、犬同士を引き離しましょう。どちらかが喧嘩をしかけると、興奮して相手も本気モードになれば、激しい喧嘩になってしまうこともあります。
犬同士が喧嘩している時の行動③「歯をむき出しにする」
犬が威嚇するとき、歯をむき出しにしますよね。犬同士もお互いに歯をむき出しにすることがありますが、些細な喧嘩であるうちに止めに入らなければなりません。
歯をむき出しにして見せあっているうちは、お互いに相手を傷つけずに小さな喧嘩でおさめようとしています。そんな時、なかなか止めに入るタイミングを掴めなかったり、すぐに止めに入った方が良いのか躊躇ってしまうかもしれません。
しかし、歯をむき出しにして威嚇しているということは、これから激しい喧嘩に発展してしまう可能性があるということです。喧嘩になる前に犬同士を引き離し、落ち着いてからまた遊ばせると良いでしょう。
犬同士が喧嘩している時の行動④「噛みつくふりをする」
噛みくふりをするのは、お互いを傷つけあう気持ちはないけれど些細な喧嘩になってしまっているときの行動です。噛みつくふりをして「これ以上は本気で噛みつくからね」と、相手に警告しています。
子犬や若い犬などは、犬社会での経験が浅いことから、年上の犬からの警告を理解することができないことがあります。そのため、相手が警告しているにも関わらず、しつこくしてしまうことも少なくありません。
犬同士のルールを学ばせることはもちろん大切ですが、まずは愛犬から目を離さずによく見ていてあげましょう。まだ他の犬との関わりが少ないなら、トラブルを未然に防ぐことができれば思わぬ事故やケガから愛犬と相手の犬を守ることにも繋がります。
監修ドッグトレーナーによる補足
もし、相手に噛みついてしまったら、慌てて大声を出すのはNGです。
飼い主が慌てた声に反応して、喧嘩がさらにエスカレートしてしまいます。外なら水をかけるのが効果的ですが、犬のお腹にリードを通すことができるようであれば、リードを引っ張ることで安全に引き離すことができます。
まとめ
犬同士が喧嘩している時の行動には、
- 噛みついて放そうとしない
- 唸り声をあげる
- 歯をむき出しにする
- 噛みつくふりをする
などがあります。犬は無意味にお互いを傷つけあうことはありません。お互いの上下関係を決めるためだったり、先輩犬が後輩犬に対してしつけを行ってくれていることもあります。
あまり神経質になりすぎず、見守るだけで良いのか、すぐにでも引き離す必要があるのかをしっかりと見極められるようにしたいですね。
監修ドッグトレーナーによる補足
犬の「喜怒哀楽」は、瞬時に変わってしまうことがあります。
直前まで仲良く遊んでいても、急にケンカが始まってしまう・・・などはよくあること。余計なトラブルを防ぐためにも、常に愛犬から目を離さないようにすることが大切です。