柴犬の寿命
柴犬の平均寿命は、12歳から15歳前後くらいです。柴犬をひと回り小さくした豆柴の平均寿命は、10歳から12歳くらいと言われており、医学的に未確認ではありますが、柴犬よりも少し短くなる傾向にあります。
中型犬の平均寿命は、11歳から15歳くらい。小型犬の平均寿命は、12歳から15歳くらいなので、柴犬の平均寿命は、他の犬と比べても少し長めと言えるでしょう。最近は、18歳以上まで生きる柴犬も増えており、何年後かには柴犬の平均寿命が、延びるのではないかと予測されているようです。
また、柴犬は幼齢期に一気に成長する特徴があります。柴犬が1歳の時点で、人間に換算すると15歳ほどになり、2歳になると人間の23歳ほどになります。個体差がありますが、その後は、緩やかなスピードで成長していくことがほとんどです。
【柴犬】 【人間】 |
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3ヶ月 4歳 |
1歳 15歳 |
2歳 23歳 |
3歳 28歳 |
4歳 32歳 |
5歳 36歳 |
6歳 40歳 |
10歳 56歳 |
12歳 64歳 |
柴犬の寿命のギネス最長記録
柴犬の平均寿命を大きく超えて、20歳以上まで長生きした柴犬も存在しています。その中でも、柴犬と雑種のミックス犬の「プースケ」は、26歳9ヶ月まで生きた長寿のギネス最長記録を持っています。柴犬の26歳9ヶ月は、人間に換算すると125歳くらいです。
プースケは、22歳の時に交通事故にあい、手術が必要になるほどの大怪我をしたにも関わらず、その後3年以上生き続けました。歳を重ねるにつれて、目や耳が悪くなっていたものの、亡くなる当日まで散歩をして、自分でご飯も食べていたと言われています。
柴犬の寿命を延ばすために知っておきたい性格
柴犬は、我慢強い性格から、病気を隠す傾向があります。弱い部分を見せるのが苦手なだけでなく、飼い主さんに心配をかけたくないという気持ちも強いので、体の不調があっても、飼い主さんに気付かれないように振る舞うこともあるようです。
そのような理由から、病気や怪我の発見が遅れてしまう柴犬も少なくありません。柴犬の寿命を延ばすためにも、柴犬にいつもと違った様子がないかを毎日しっかりと観察して、手遅れにならないように気をつけましょう。
柴犬の寿命は外飼いと室内飼い、どちらが長い?
柴犬の寿命は、室内飼いの方が長くなる傾向にあります。柴犬だけではなく、一般的に言えることですが、外で飼われている犬は、風や雨、騒音や通行人によるストレスにさらされやすくなります。また、ダニやノミがつきやすくなるため、病気にかかるリスクも高くなるようです。
はっきりとした原因が分かっているわけではありませんが、そういったことが外飼いの犬の寿命に影響を与えているのではないかと言われています。
寿命に影響を与える認知症
良質なドッグフードを摂取することが多くなり、柴犬の寿命が長くなる一方で、老化に伴い認知症にかかる柴犬も増えてきています。さらに柴犬は、認知症にかかりやすい犬種と言われているので注意が必要です。
認知症の主な症状は、名前を読んでも反応しなかったり、飼い主さんのことが判別できくなったりする他に、夜鳴きなどがあげられます。
認知症にかかると、初期であっても完治させることはできませんが、進行を遅らせることができれば寿命にも影響を与えるかもしれません。シニア期の柴犬で、いつもと違う様子が見られたら、一度動物病院を受診しましょう。
柴犬の寿命を延ばすために注意したい病気
白内障
白内障は、目が白く濁り光を感知しにくくなる病気です。瞳孔の調節が上手くできなくなり、視力が低下するだけではなく、場合によっては失明する危険もあります。犬の白内障は、先天性と後天性に分けられます。 先天的の白内障は遺伝的な要因が強く、柴犬は遺伝的に白内障にかかりやすい犬種です。
柴犬が白内障になると、物につまずいたり、ぶつかったりする症状が見られるようになります。白内障自体が、直接柴犬の寿命に関わるわけではありませんが、目が見えないことは柴犬にとってストレスになります。初期の場合は、点眼や投薬で進行を遅らせることもできるので、症状が見られた場合はすぐに動物病院を受診してください。
僧帽弁閉鎖不全
柴犬がかかりやすい病気の1つに、僧帽弁閉鎖不全があります。僧帽弁閉鎖不全は、心臓の左心房と左心室の間にあり、血流の逆流を防いでいる僧帽弁が、上手く機能しなくなる病気です。僧帽弁が働かなくなることで、一部の血液が弁の隙間から左心房へ逆流してしまいます。
初期症状がないので、飼い主さんが気付かないうちに進行することも少なくありません。徐々に、咳や荒い呼吸、心雑音などの症状が出てきますが、興奮した後に突然倒れてしまうケースもあります。
不整脈を改善する薬や心臓の肥大を抑える薬を使って、症状を緩和することを目的とした治療がメインになります。早期発見をして適切な治療を行うことが柴犬の寿命に関わってくるので、定期健診を欠かさないようにしましょう。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、目や口の周り、脇の下や手足などが赤くなり、痒みを伴う皮膚病です。アトピー性皮膚炎を引き起こす原因は多様にあるようですが、柴犬は遺伝的にアトピー性皮膚炎になりやすいようです。
アトピー性皮膚炎が直接柴犬の寿命に影響を与えるわけではありません。しかし、アトピー性皮膚炎は、重症化しやすく再発を繰り返す傾向にあるため、柴犬にとっても負担が大きい病気です。
また、治療に使われる薬を長期的に使用することで、副作用が出る可能性もあります。犬の痒みや脱毛は内分泌系や甲状腺の病気が原因となっていることもあるため、しっかりと動物病院で管理してもらいましょう。
柴犬の寿命を延ばすための秘訣
食事
柴犬の寿命を延ばすためには、食事に気をつける必要があります。食事を与える上で一番大切なのは、太らせないようにすることです。肥満は、病気を引き起こす原因となり、柴犬の寿命に影響を与えます。ドッグフードに記載されている量を目安にして、柴犬の体重が増え過ぎることがないように気をつけましょう。
また、必ずしも良いと言われている食事を与えなければ、柴犬が長生きできないわけではありませんが、栄養バランスのとれた、動物性のタンパク質を含むドッグフードがおすすめです。柴犬の個体差や年齢によっても変わってくるので、状況に応じて適切なものを選ぶように心がけましょう。
散歩
毎日の散歩も、柴犬の寿命を延ばすためには重要です。1日2回、1回約30分が柴犬の散歩の目安と言われています。散歩は柴犬にとって、ストレス発散になるだけではなく、血流を良くする効果もあるため、病気に対する免疫力も上がり、柴犬の寿命を延ばすことにつながるでしょう。
成犬の柴犬であれば、散歩をしながら飼い主さんと一緒に走ったり、投げたボールを取ってきたりする遊びを取り入れるのも良いでしょう。体を思いきり動かす時間を設けると、柴犬はより満足します。散歩の時間や回数、内容はあくまでも目安なので、柴犬の様子を見ながら年齢や体力に合った散歩や運動を行うようにしましょう。
定期健診
定期健診を受けて、病気の早期発見・早期治療をすることは、柴犬の寿命を延ばすために必要不可欠です。日ごろから柴犬の様子をよく観察し、少しでも異変があれば、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
また、どれだけ様子を見ていても、家庭では気づくことができない病気もあるため、定期健診を欠かさないことも寿命を延ばすためには重要です。成犬のうちは、1年に1回、シニア期になったら1年に2回は、定期健診を受けるように心がけてください。
避妊や去勢手術をする
避妊手術や去勢手術をすると、性ホルモンの影響で犬のストレスが軽減されると言われています。また、生殖器の病気や、メスの場合は乳腺腫瘍や子宮蓄膿症になる可能性を減らせるため、寿命を延ばすことができるかもしれません。
しかし、犬の避妊手術や去勢手術には、麻酔による体への負担や、術後太りやすくなると言ったリスクがあるとも言われています。もし、柴犬の避妊手術や去勢手術を考えている場合は、動物病院で相談した上で慎重に行いましょう。
ストレスを溜めない
柴犬にストレスをかけないようにすることは、寿命を延ばすための大切なポイントです。柴犬は独立心が強く、いつでも飼い主さんのそばにいることを求めるような性格ではありません。
しかし、あまりにも孤独を感じすぎるとストレスを抱えてしまいます。ストレスを溜めると免疫力が下がり、病気にかかりやすくなるため、寿命にも悪い影響を与えるため注意しましょう。
飼い主さんとの適度な触れ合いの時間を設けながら、柴犬が一匹で心地良く過ごせる場所や時間も与えるように心がけることが大切です。
柴犬の雑種(ミックス)の 寿命
柴犬のミックス犬の寿命は、15歳くらいと言われており、柴犬と同じくらいの寿命になります。柴犬のミックス犬の寿命に関しては、まだ情報があまりないため、あくまでも目安としてください。
なお、柴犬は比較的遺伝的な病気が少ない犬種と言われていますが、交配した犬種のかかりやすい病気には注意する必要があります。例えば、柴犬とチワワのミックス犬の場合は、水頭症や緑内障、気管虚脱など。また、柴犬とミニチュアダックスフンドのミックス犬の場合は、腎疾患や甲状腺機能不全、椎間板ヘルニアなどがあげられます。
まとめ
柴犬の寿命を延ばすためには、毎日の食事の管理をしっかりして肥満を防ぎ、適度な運動を取り入れた生活を心がけましょう。また、病気の早期発見や早期治療のためにも、定期健診を忘れないようにしてください。
柴犬に寿命以上に長生きしてもらうためには、何よりもストレスを溜めないことが重要になります。柴犬とコミュニケーションを取る時間を作り、愛情を持って接してあげてください。柴犬との日々の生活を大切にし、できるだけ長く一緒にいられると良いですね。
ユーザーのコメント
20代 女性 halunus
やはり柴犬をはじめどの犬種でも、長寿の秘訣や飼い主がしてあげられることにはあまり変わりがないのですね。
愛犬がより長く生きてくれたらと願う気持ちはありますが、限りある命。今一緒に過ごせる時間を大切にして、精いっぱいの愛情を注いであげたいなと改めて思いました。
40代 女性 TIKI
寿命は他の犬種とほぼ同じですが、私の知っている柴犬は皆大きな病気や皮膚炎といったものは聞かないので、そういった点では強いのではないかと思います。シンプルで愛らしい外見はこれからも人気は続いていきそうですね。
30代 女性 きなこ
本来の姿を尊重し無理なブリーディングをしていない分、犬種特有の遺伝病などもないからでしょうか。
室内で飼われるようになってより愛犬の異変にも気付きやすくなり、昔より寿命が延びてきているのはいいことですね。
うちにも柴犬の7歳の子がいますが、僅かに心雑音があります。
定期的にモニタリングしていて今の所は雑音のみで症状もなく元気に過ごしています。
これからも健康面に気をつけて、ずっとずっと長生きして欲しいです^^
女性 匿名
室内飼いということもあってか、病気もせず皮膚炎にかかることもなく、とても丈夫な子でしたよ。
女性 匿名
女性 ルーク
30代 女性 38moto
柴犬は海外の犬種に比べると長生きする傾向にあるようです。日本独特の季節環境がそうさせたとも言われています。春夏秋冬それぞれの気候に慣れていくうちに逞しくなっていき、環境によるストレスに強くなったそうです。日本の季節環境に慣れていたなら海外の気候にも十分馴染めるのでしょうね。
柴犬の平均寿命は12歳から15歳くらいと言われていますが、昨今では1~2年と平均年齢が伸びています。これは良質な犬種専用フードが数多くあり、室内で飼うことが増えてきたためです。室内で常に見ていることができれば不調をいち早く発見でき、早期治療が可能であることも理由のひとつです。
今後も寿命を延ばせるように、特に食事とストレスに注意してあげたいですね。
50代以上 女性 赤柴
女性 しまうま
できるだけ長生きをしてほしいですが、苦しい思いを長くさせるのはかわいそうなので、ピンピンコロリが理想かな。でも急なのはやっぱり嫌かな、飼い主に覚悟ができる時間は欲しいなぁ。
女性 うつぼ
女性 Mae
40代 女性 まつこ
柴犬の寿命から考えると折り返し地点といった所でしょうか?
これまで、病気やケガは無く日々、家族に癒やしを与えてくれています。
2人の娘も率先して散歩に行きます。毎日まっちゃの話しで家の中の会話に花が咲きます。家族全員まっちゃに愛情を与えています。そんなこんなで早8年。最近では居なくなった(亡くなった)時の事を考えると本気で落ち込んでしまいます。
女性 bo
は柴犬でした。滅多に病気にもならず、15年も生きてくれました。健康で長生きをし
てくれたと思います。柴犬は全体的に長生きのようですね。
50代以上 男性 柴田