犬が寝る前に見せる『謎の行動』
皆さんのわんちゃんは、夜寝る前、いつも行う動きはありませんか。あまり気にしていない飼い主さんが多いと思いますが、よく観察してみると、実は毎回同じ行動をとっていることがあるのです。例えば、以下の行動を起こす犬が多いですよ。
- ベッドを掘る
- くるくる回る
- 口をくちゃくちゃ鳴らす
- ため息をつく
「言われてみれば、うちの子もしているかも」と思い当たる飼い主さんもいるのではないでしょうか。特に気にはしていなかったけれど、なぜかとるこの行動。実は犬ならではの理由や真理が関係していたのです。
今回はこのような犬が寝る前に見せる『謎の行動』に隠された意味を紐解いていきます。
犬が寝る前に見せる『謎の行動』の意味
では、早速犬が寝る前に見せる『謎の行動』に隠された意味を見ていきましょう。単純にその時の犬の心理が関係している場合や、野性時代の習性が関係している行動など、様々です。意味を知ると、より愛犬のことを理解できるかもしれませんよ。
ベッドを掘る:寝床をつくる時の習性
ベッドや寝床に入ると、なぜか掘るような行動をみせることはありませんか。「どうしたの?」「寝る前に荒れてる」なんて思う人もいるかもしれませんね。
実は、この行動は野性時代にも行われていた犬の習性が関係しています。野生で生活していた頃、犬は巣穴などを作り、そこで休んでいたと考えられています。そんな巣穴で休む前、自分にとって寝やすい寝床にするために、その場所を掘り、作り直していたのです。
その習性が今でも残っていて、ベッドの形が変わることがなくてもこの行動をし、自分により酔い寝床作りをしようと本能的に動いているのです。
くるくる回る:良い寝場所を見つけるための習性
寝床でくるくると回り、何度か回った後、ストンと横になり寝始める…そんな犬の行動を見たことはありませんか。これは、自分なりに寝床で寝やすい場所を見つけるための行動です。
これも前述した野性時代の行動に繋がるもので、今尚残る習性の1つです。くるくる回り、その寝床の中でストンと腰を下ろしたときに、すっぽりと収まる位置に入ることができれば、犬も安心するからです。
また、他にも周囲に敵がいないかどうかを確認していた野性時代の名残であったり、その場にいる害虫を追い払うため、といった理由が考えられます。
口をくちゃくちゃ鳴らす:リラックスしている証
横になると、くちゃくちゃと音を鳴らして口を動かす仕草を見る飼い主さんも多いでしょう。「食べたごはんの味が残っているのかな?」などといろいろと推測してしまいますよね。
これは犬の心理状態を表す行動の1つで、リラックスしている時に見せる仕草です。寝る状態に入り、まどろみながらリラックスしているのでしょう。
リラックスしているということは、その場所が安心感のある場所であることを示しているので、愛犬にとってとても良いことでしょう。
ため息をつく:満足感やリラックス感で満たされている
ため息をつく愛犬の姿を見せると、「何か機嫌が悪いのかな」「不満でもあるのかな」と不安になってしまいます。人間にとって、ため息はあまり良い意味を持たないからです。しかし、犬の場合は違います。
犬がため息をつくときは、リラックスや満足感を感じているときです。寝る前にため息をついている場合は、今日1日に満足しているのでしょう。
「たくさん遊べたな」「今日の散歩は楽しかったな」「ごはん美味しかったな」など、その理由は様々でしょう。しかし、リラックスしていることに変わりはありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。寝る前に見せる行動には、野性時代の名残やその時の心理状態が隠されています。ぜひ、普段はあまり注意深く観察していない方も、寝る前の愛犬の行動を観察してみてくださいね。