犬が自分のおしりを舐めているときの気持ち
犬が見えるところで自分のおしりを舐めていたら、「え!?」と二度見してしまうほど衝撃ですよね。「何でおしりを?」と思ってしまうかもしれませんが、そこには犬なりの理由があります。
うんちをした後で不快感が残っている
トイレでうんちをしたり、散歩中にうんちをしたりして帰ってきた後におしりを舐めている場面に遭遇したら、犬はおしりに違和感を抱いているのかもしれません。うんちが出切っていなかったり、しっかり拭き切れてなかったり、不快感を抱いている可能性があります。
他にも自分のうんちの臭いが気になるなど、うんちに関して何らかの違和感を抱いている可能性がありますので、再度拭き取ってあげたり、肛門絞りをしてあげたりすると良いでしょう。
何だかイライラするなぁ
執拗におしりを舐めている場合は、何か不満がありイライラを募らせている可能性があります。人間にも不機嫌なときがありますが、もちろん犬も動物なので、不機嫌になることはあります。
例えば、せっかく寝ていたのに無理やり起こされた、おやつを要求したのにもらえなかったなど、その理由は様々です。
イライラした感情をごまかすために、同じ行動を執拗に繰り返す犬は多いです。それがたまたま今回はおしりを舐めるという行動に表れたのでしょう。
構ってほしい/寂しい
飼い主に構ってほしいときや寂しいときなど、不安やストレスを感じているとき、犬は同じ行動を繰り返すことがあります。多くは前足を舐めたり、尻尾を追いかけたりすることで、その気持ちを紛らわそうとします。
しかし、中には自分のおしりを舐め続けることで、その気持ちを紛らわそうとする犬もいます。その理由は様々ですが、自分の臭いが強く付いているおしりを舐めることで、安心感を得ている可能性が高いでしょう。
このように繰り返しおしりを舐めるような様子が見られる場合は、ストレスを感じていることが多いので、声をかけたりスキンシップをとったりすることで、犬を安心させてあげましょう。
病気が原因でおしりを舐めている可能性も
最初に犬がおしりに違和感や不快感を抱いているという話が出ましたが、その中には病気が原因で違和感が生じている可能性もあります。ここでは、犬がおしりを気にしているときに考えられる病気をご紹介します。
肛門嚢炎
この病気は、肛門線と呼ばれるおしりにある臭線が原因で起こる炎症です。体調不良やストレスにより、この肛門線を自分で排泄することができず、徐々に貯まってしまい、細菌感染より炎症を引き起こしてしまいます。
この病気が発症している場合、肛門の周りが赤く腫れていることがあります。悪化してしまうと出血することもあるので、動物病院で処置してもらいましょう。
条虫症
条虫症は、おなかに寄生する寄生虫の一種である条虫が原因で発症する病気です。感染すると嘔吐や下痢を引き起こすことがあり、腹痛によりおしりを気にするような素振りを見せることがあります。
動物病院で虫下し治療をしてもらうことで、条虫を体外に排出することができるので、すでに条虫に寄生されてしまっている場合は動物病院へ連れて行きましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬がおしりを舐めるのは、心理的要因から病気が原因である可能性が考えられます。不安やストレスを感じている場合は、愛犬を落ち着かせるため、体を密着させてあげたり、スキンシップをとってあげたりすることが大切です。病気の疑いがある場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。