トイプードルのチロはちょっと出っ歯ですが言うことも良くきき、おとなしくて本当に良い子です。
ただ、チロの甘えん坊な性格が分離不安の原因になってしまいました。
このチロの分離不安を解消するのは、本当に大変でした。
分離不安とは?
そもそも分離不安というのは、飼い主が外出する時に犬のそばを離れることで、犬が不安になってしまうことです。
この不安感が非常に大きいために、家具を噛んだり、遠吠えをしたりしてしまうのです。
チロの分離不安に初めて気づいたのは、隣人がチロの遠吠えについて指摘をしてきたことがきっかけでした。
「チロちゃんが昼間に遠吠えしているんだけど…」
私は驚きました。
いつも寝ているか起きているか分からないくらいにおっとりとした性格のチロが遠吠えなんて…
そこで、休日に仕事に行くふりをして玄関の前で様子を伺ってみることにしたのです。
すると、家を出てからわずか20分程度で…
「ワオーーオオーン!」というまるで消防車のサイレンのような音が聞こえたのです。
あんな小さなチロの身体からこんなに大きな声が出ているの?
と驚くほどのボリュームでした。
その日から、チロとの分離不安解消トレーニングが始まりました。
トレーニングのコツ
トレーニングとはいっても、行ったことは1つだけです。
それは、「必ず帰って来る」ということを覚えさせることでした。
具体的には・・・
- 初日…外出後10分で帰宅。
- 2日目…外出後20分で帰宅。
このように外出してから帰宅までの時間を最初は短く、そして次第に長くしていったのです。
とはいっても、職場に遅刻をしていくことはできませんので、普段よりも3時間も早く家を出て、トレーニングをしてから出勤していました。
最終的には、兄弟にまで協力してもらい、平日の昼間も交代でトレーニングのために自宅に帰り、チロに「必ず帰ってくるよ」ということを教えこませたのです。
その甲斐あって、今では10時間でも留守番をすることができるようになったんですよ。
まとめ
分離不安による遠吠えや吠えグセというのは見極めが肝心です。
大きな声で吠えていると、近所迷惑にもなっている手前、ついつい叱ってしまいますよね。
しかし、遠吠えをして叱られた時、犬は「寂しくて吠えちゃってごめんなさい」なんて思ってはくれません。
「遠吠えをしたら構ってもらえた!」と、むしろ喜んでしまうでしょう。
それでは結局のところ呼べば飼い主が来てくれる、と勘違いをしてしまい逆効果になります。
留守番中に吠えてしまった場合には、それは間違いなく分離不安だと考えて良いでしょう。
そんな時には叱るのではなく 「気長に一緒に留守番できるようになろうね!」 と飼い主さんがそのように気持ちを切り替えることがなによりも大切なんですよ。