犬の訓練士になるには?種類や仕事内容、ドッグトレーナーとの違いまで

犬の訓練士になるには?種類や仕事内容、ドッグトレーナーとの違いまで

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犬の調教を行う「犬の訓練士」。犬が家族の一員として一緒に生活するようになった今、注目されることが多くなりました。あまり知られてはいませんが、犬の訓練士は実に様々な分野で活躍しています。今回は、犬の訓練士になる方法や仕事の種類とその内容をご紹介します。また、ドッグトレーナーとの違いについてもふれていきます。

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犬の訓練士になるには

盲導犬訓練

犬の訓練士には性別の制限はなく、満18歳以上であれば目指すことができる身近な職業です。犬の訓練士になるための国家資格はありませんが、公認訓練士資格を取得することで犬の訓練士になることができます。公認訓練士資格を取得するには大きく分けて二つの方法があります。

民間団体に所属する

民間団体に所属することで、犬の訓練士の技術が習得できます。犬の訓練士になるためには3~6年の修業期間があり、トレーニングの経験を積みながら資格を取得することが一般的です。

主な民間団体と資格は、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC公認訓練士)、公益社団法人日本警察犬協会(公認訓練士)、日本シェパード犬登録協会(公認訓練士)になります。

学校や訓練所で学ぶ

犬訓練士養成学校や動物看護大学また専門学校などがあり、カリキュラムの中で経験を積みながら公認訓練士資格を取得していきます。

スクールごとに入学金や教材費等は違いますが、学費は年間40万円くらいが相場で通学期間は2年が主流です。公認訓練士資格の合格率が高く実践を兼ねた訓練を行っているので就職の斡旋もありますが、卒業してから訓練所に入所する方も多いです。

犬の訓練士の主な種類や仕事内容、給料について

警察と犬

警察犬訓練士

警察犬訓練士は、警察犬の能力を引き出す訓練や健康管理などをする仕事です。体力を向上させるために走るトレーニングや、災害現場を想定した救助訓練だけでなく、犬の排便処理や犬舎の掃除などの飼育作業を毎日欠かさず行います。

また、要請があれば昼夜を問わず現場へ出向き、警察犬の作業を誘導します。警察が行う直轄警察犬訓練士と民間が行う嘱託警察犬訓練士がありますが、基本的に仕事内容は同じです。

盲導犬訓練士

盲導犬を育成する仕事です。 訓練士は、盲導犬が目の不自由な方に「角」「段差」「障害物」を教えることができるよう訓練するだけでなく、配食や日常の世話などの飼育も行います。最終的には、目の不自由な方と盲導犬との歩行指導を行っていく盲導犬歩行指導員も行います。

また盲導犬を引退したリタイア犬と、リタイア犬の飼育を希望する方や、盲導犬には向かないと判断された犬と、その犬のオーナーを希望する方との橋渡しをする役割も訓練士はあります。

介助犬訓練士

介助犬を指導し育成する訓練士の仕事です。身体障害者や要介護者の自立をサポートするために、介助犬に障害物を知らせることを教えたり、肢体不自由者の手足となり日常生活における動作の補助を教えたりします。また介助犬は使用者の精神的な支えにもなるので、訓練士は使用者候補との適正評価も行っていきます。

災害救助犬訓練士

人の救助の手助けをする災害救助犬を育成する仕事です。災害救助犬の役割は、「地震などによる家屋崩壊現場で被災者を捜索する」、「山での遭難や行方不明者を捜索する」、「海や湖で遭難者救助にあたる」の3種類に分類されています。訓練士は、災害を想定しながら災害救助犬を訓練しつつ、配食や日常の世話などの飼育も行います。

麻薬探知犬訓練士

空港などで麻薬類の密輸入を防止する役割を担う、麻薬探知犬を訓練する仕事です。獲物を獲得して独占しようとする犬の習性と、人の1億倍とも言われる優れた犬の嗅覚を活用し、麻薬を見つけ出すよう犬を訓練します。訓練士は麻薬探知犬とペアになり行動し、空港や港などで麻薬を見つけ出し、国内への流入を防ぎます。

この他にも聴導犬訓練士、セラピードッグ訓練士など様々な職業があります。犬の訓練士の収入は、犬の訓練士の種類や公務員か民間かによってばらつきがありますが、初任給で13万円~18万円程度が相場のようです。

犬の訓練士とドッグトレーナーとの違い

疑問に思う犬

犬の訓練士とドッグトレーナーとでは、訓練の目的や手法が違います。

使役犬の調教を行う「犬の訓練士」

犬の訓練士は、使役犬が人間の命令を忠実に守って行動できるよう犬を調教します。犬に与えられた仕事を覚えさせることを目的としているので、ペットとして犬が備えるべきマナーなどは教えません。

仕事として調教するので、訓練士と調教される犬は会社の上司と部下のような関係性にあり、部下に仕事を教えるように厳しく接します。

家庭犬のしつけを行う「ドッグトレーナー」

ドッグトレーナーは、ペットとして家庭で飼われている犬を預かり、マナーなどのしつけを行います。トレーニング内容はトイレや散歩などの生活習慣のしつけや、無駄吠えなどの問題行動をコントロールすることが中心となります。

犬の訓練士とは違い、ドッグトレーナーと犬は親子のような関係性にあり穏やかに接します。またトレーニング以外にも、飼い主にしつけの方法をアドバイスします。

まとめ

訓練されている犬

犬の訓練士は、犬と深く関われるやりがいのある仕事です。しかしその分、責任が重く体力や忍耐力も必要とされるため、犬が好きという気持ちだけでは務まりません。

犬との信頼関係を築くことに喜びを感じ、犬とともに社会に貢献するという強い意志を持っている方にはふさわしい職業だと思います。犬の訓練士になりたい方は挑戦してみてください。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 38moto

    犬訓練士というとやはり専門職なので、きちんとした訓練を学んできた人だけができる職業だという印象です。
    仕事内容も、一般家庭に必要とするしつけ訓練ではなく、社会的に必要とされる場での仕事になるので、生半可な気持ちでは続けられることではありません。犬に関する知識も日々学んでいかなくてはなりません。
    犬にどれだけわかりやすく指導できるかという実力ももちろんですが、人間としての性格なども関わってくる仕事だと思います。短気な性格では犬に指導するどころか、信頼関係も築けません。

    収入はあまり多い方ではないようですが、自分の訓練した犬と一緒に世の中のためになる仕事をするというのは、とても誇らしいことだと思います。
    犬のことが大好きなら、収入よりもやりがいを感じてしまうお仕事ですね。

    他で代用がきく仕事ではないので、やはりもう少し正当な報酬があってもいいのでは、と思います。
  • 投稿者

    女性 シナモン

    犬の訓練士さん、私は家庭犬の訓練士さんに当たるのかな、愛犬のしつけにとても親身にご協力いただきました。犬を飼うまでは、このような職業があることすら知りませんでした。
    うちの犬は少々問題行動の目立つ犬で、家族みんなノイローゼになりそうな時期がありましたが、その時の支えとなってくださりました。
    職業犬の訓練だけではなく、うちのような家庭犬にもこのような専門家を必要としている方や犬がたくさんいると思うと、この職業はとても必要性のある需要のある分野だと思います。犬が好きなだけでは続けられるようなお仕事ではないでしょうが、経験を積みながらよりプロフェッショナルになっていけることを考えると、長く続けられるお仕事でもあると思います。
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