犬も人と同様、ライフステージにあった食事をとることが大切です。
ライフステージ
犬のライフステージは、大まかに次の5つに分けられます。
生まれてからの一生を分けて考えたとき
- ほ乳期・離乳期
- 幼犬期(成長期)
- 成犬期(維持期)
- 妊娠期(繁殖期)
- 高齢期
ほ乳期
生後0日から30日位をいいます。
母乳を与え、回数も成犬より多く与えます。
離乳期
生後30日から50日位がそれにあたります。
少しずつ母乳から普通食に移行できるように、ライフステージに合ったものを離乳食として与えていきます。
幼犬期
この時期に身体の土台が造られます。
成長するために必要なエネルギーと栄養がもっとも必要な時期といえるでしょう。
そして、この時期に多くの場合、パートナーとして飼い主さんのところへやってくるのではないでしょうか。
成犬期
犬種、大きさによって多少違いがありますが、6歳くらいまでをいい、成長期に比べると1日に必要な摂取カロリーが少なくなりますが犬種によって異なります。避妊手術や去勢手術を受けると摂取カロリーが変わります。
妊娠期
成犬期でありながら、妊娠時期には子供を産むための準備のために十分な栄養とエネルギーが必要になります。
高齢期
おおよそ、7歳くらいからを指し、いわゆるシニアと呼ばれる年齢になります。
若い頃に比べると運動量も減り、代謝も落ちてくるため、幼犬期や成犬期ほどのエネルギーを必要てせず、高齢によって失われるものや不足するものを補うような食事を与えることが大切です。
高齢期のフードは脂肪を控えめにし、腎機能や心機能の負担にならないように塩分量を調節していたり、消化吸収しやすい様に配慮されています。
ペットフード
最近では、愛玩動物に対する意識がたかまり、様々な動物に対応したフードを店頭で目にするようになりました。
ペットフードの定義
ペットフードとは、愛玩動物の栄養に供することを目的として使用されるものと定義されています。
ここでいう愛玩動物とは、犬・猫とされています。
種類
一般的な加工ペットフード、スナック、ガム、特別療養食、サプリメントなどのほか、無料サンプルも含まれます。
表示
私たちが店頭で手に取るフードには、「総合栄養食」「間食用」「副食」「おやつ」などと印刷されていることにお気づきでしょうか。
犬にフードを与える際は、犬のライフステージの時期にあった「総合栄養食」を与えるのが一般的です。
これは「総合栄養食」というのは、新鮮な水と一緒に与えるだけで、それぞれの成長段階における健康を維持することができるように、理想的な栄養素がバランスよく調製されているといわれているからです。
つまり、「間食」「おやつ」といった表示のものでは、必要な栄養素は補えないということです。
ドッグフードに印刷されていること
フードに印刷されているのは、種類だけではありません。
ペットフード公正競争規約の景品表示法に基づき必要表示事項が決まっています。
注意深く見ることでいろいろな情報を得ることが出来ます。
是非、目を通してみて下さい。
以下の項目は必須項目です。
また、身体に良くないとされるもの等が使われていないかどうかを知ることも可能です。
その他の表示
日本のペットフード安全法の他に海外の法規則もあります。
アメリカやヨーロッパはペットフードの先進国でもあり、アメリカは米国政府と州政府の2段階での規制となっています。
- AAFCO(アメリカ)
- FEDIAF(ヨーロッパ)
- NRC(アメリカ)
フードの選択
最近は多種多様なフードがあるので、ひとつのフードにこだわらず、いろいろ試してみるのもいいかもしれません。
そして、出来れば定期的にローテションさせたり、違ったものを与えたりした方がよいと私は思います。
手作り食
ドッグフードとあわせて活用していきたいのが、手作り食です。
人間同様、旬のものを旬の時期に、無農薬、有機栽培などと条件の良い状態のものを使って与えていければ最高だと思います。
与えてはいけない食べ物
- ネギ類:タマネギ、長ネギ、にら、らっきょう、あさつき
- 甲殻類:いか、タコ、かに、エビ、
- 加工した骨類:とりの骨、魚の骨など
- 香辛料:唐辛子、こしょう
- 甘味:チョコレート、お菓子などの甘味
- ソラニンを含むもの:ジャガイモ芽、トマトやなすのヘタ
- カフェイン:コーヒー、紅茶、緑茶
- アロエ
- アルコール類
- レーズン
- 生の卵白
- 塩分の多いもの
- キシリトールの含まれるもの(ガムなど)
犬自体の個体差や与える量によっても症状は違うため、注意が必要です。
まとめ
最近は、飼い主さんの愛犬の食事に対する意識も高まり、ドッグフードを選別するだけでなく、手作り食を積極的に取り入れるということも増えてきました。
ここで一番注意したいことは、栄養のバランスを常に考えることだと思います。
手作り食で一番難しい点は、そこではないかと私自身感じています。
その補助的な意味も含めて私はドッグフードと手作り食をどちらも取り入れて使っています。
また、災害時や入院時等先々のことを考えれば、手作り食だけではなくドッグフード(特にドライフード)など、なんでも食べられる子に育てておいた方が良いとも考えます。
食事によって個体差はありますが、かなり体調なども違ってくると思います。
食いつきや、給水、お腹の調子、涙やよだれやけ、皮膚や便尿の様子、アレルギーの有無なども考え、様子観察しながら、上手にドッグフードを選ふことが大切です。
健やかに育てていければよいと思います。
ユーザーのコメント
女性 シュナ
40代 女性 あお
手作りは少しハードルが高くできるのかと不安だったのですが、獣医さんに一週間ごとに作り置きをしておいて冷凍保存したものをあげてくださいと言われ実践しています。
わんこの手作り食のレシピ本を買い、栄養バランスとわんこの状態を考えて、家族の料理を作る時になるべく同じ食材で作るようにしています。一週間同じものが続くのは可哀想ではないかと思っていたのですが考えてみれば毎日同じドッグフードを食べているわんこにとってはかえって手作り食の方がうれしいはずです。本当にうれしそうにペロッと平らげてくれますよ、満足度高いようです。
あまり無理することなく、ドッグフードと併用することで、わんこにとっていい食生活が遅れるのではないでしょうか。
40代 女性 SUSU
我が家と同じような方法でしたので、とても共感のわく記事でした。
手作り食で難しいのは栄養バランスであると、記事にありますが全くもって同感です。
手作り食を作ったことのある飼い主さんであれば、まず初めに思うことではないでしょうか。
手作り食の場合、何かワンちゃんの体調に変化があった際に、栄養バランスが悪いからではないか、やっぱりドライフードの方がいいのではないか、と悩んでり、自分を責めたりすることもあると思います。手作り食反対派の獣医さんも多いので、反対され止めてしまう方も多いかもしれません。
私も、愛犬に湿疹が出来た際、栄養面が悪いからだろうか?やはり犬には総合栄養食と記載されているドッグフードが一番ではないかと悩んだりもしました。
結果的には季節性の湿疹でしたので、食事が原因ではありませんでしたが、また同じようなことが起これば、同じ考えが浮かんでしまうかもしれません。
ただ、人間でもトップアスリートでもない限り、日々の食生活において完璧な栄養バランスを考えて食事を取っている人は少ないと思います。
お母さんが作る家庭のご飯でも、大体のバランスで作ったご飯ではないでしょうか。
決まった物だけ、好きな物だけを食べ続けるのではなく、季節の物などいろいろな食材を好き嫌いなくバランスよく取ることが大事だと教わってきました。
ドッグフードをローテンションさせるのも、1種類のたんぱく質のみではなく、様々なタンパク源から摂取した方がアレルギーを発症しにくく、また栄養バランスとしても良いとされています。
ドッグフードがそうであるならば、手作り食も人間と同様に、様々な食材からいろいろな調理方法で、体内に取り入れることが大事なのではないかと思います。
我が家ではスープ状のおじやにしたり、チャーハンにしたり、人間の食事の調理方法に合わせて、ワンコのご飯も変えるようにしています。
犬にとって食事は、生活の中でとても重要な時間の1つだと思います。その食事がいつも同じではなく、今日のご飯は何だろう?と楽しみにしながら過ごすことは、毎日の生活の中でとても大切なことであり、特にシニアになればなるほど、脳の活性化の為にも必要な刺激であると言えます。
シニアになれば消化機能が落ちることもあり、調整が必要になってきますが、手作り食の方が水分のほとんどないドッグフードよりも消化はしやすいと思われます。
ドッグフード、缶詰などのレトルト、トッピングフード、手作り食など、いろいろなパターンや食材で、美味しい!と感じてもらえることが、長生きの秘訣かもしれません。
我が家の愛犬も9歳になりました。
犬のQOLを落とさず、健康で楽しく過ごせる日々が一日でも長く続くように、飼い主として無理なく出来る事をコツコツと続けていきたいと思っています。