犬の肥満のボーダーラインとは?
我が家の愛犬は胸板が厚いため、トリミング前は太っているように見られることもあります。しかし、獣医さんによると適正体重よりやや少なめとのことなので、今のところ肥満の心配はないようです。
このように愛犬が肥満かどうか見極めるのは意外と難しく、見た目では判断できない場合もあります。心配な飼い主さんは獣医さんに診てもらうのがベストですが、まずは犬の肥満のボーダーラインについて学んでおくことも重要です。
そこで今回は、犬の肥満のボーダーラインについてご紹介します。さっそく愛犬の肥満度をチェックしてみましょう!
ここからが肥満!
一般的に、犬は標準体重の123%以上になると肥満だといわれています。標準体重は個体差がありますが、体に触れたときに背骨や肋骨を確認できない場合は要注意です。また、小型犬は1歳、大型犬は2歳の頃より体重が増えている場合も注意しましょう。
肥満予備軍の「肥満気味」のボーダーラインは?
肥満気味の犬は、標準体重の107%~122%だといわれています。体に触れると脂肪が多く、背骨や肋骨も確認しにくい場合は要注意。肥満気味の犬を上から見ると、くびれはほとんど確認できません。
簡単なチェック方法とは?
愛犬の肥満を防ぐには、飼い主さんによる日頃のチェックが必要です。以下に簡単な肥満度チェック方法をまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
体を触る
まずは愛犬の体を触って、脂肪を確認しましょう。背骨や肋骨に触れられない場合は肥満 or 肥満気味の可能性あり!
上から見る
愛犬を上から見て、くびれが確認できない場合は肥満 or 肥満気味の可能性あり!
横から見る
愛犬を横から見て、肋骨が確認できない場合は肥満 or 肥満気味の可能性あり!
小型犬なら1歳、大型犬なら2歳の頃より体重が増加した
小型犬は1歳、大型犬は2歳ぐらいまでに計った体重が1つの基準となります。当時より体重が増加している場合は肥満 or 肥満気味の可能性あり!
散歩の様子
肥満になると散歩に行きたがらなくなったり、関節にかかる負担をかばうように歩いたりすることも…。以前は散歩が大好きだったのに、散歩が億劫になっている場合は肥満 or 肥満気味の可能性あり!
肥満がもたらすのは…?
飼い主さんによっては「ちょっとコロコロしているぐらいが可愛い」と思っている方もいるかもしれません。しかし、肥満は病気のリスクを高め、結果として愛犬の命を脅かす可能性もあると覚えておきましょう。
では、肥満がもたらす病気にはどのようなものがあるのでしょうか?
心疾患
「心疾患」とは心臓の病気のことで、食事の量やカロリー、ペットフードの中に含まれているナトリウム=塩分の摂りすぎが心臓に負担をかけることで発症します。犬の心疾患は完治させることが難しく、一般的には進行を遅らせるしか方法がありません。
糖尿病
遺伝的な原因で発症することの多い「糖尿病」は、肥満によってインスリンの作用がうまく行われなくなり発症することもあります。
ガン
「ガン」の原因は1つではありませんが、運動不足や栄養バランスの偏った食事が原因になることもあります。
このように、肥満は心臓をはじめとする各部位に大きな負担をかけ、完治が難しい病気を併発してしまう可能性があります。
まとめ
犬の肥満のボーダーラインについてご紹介しました。
いくら食べている姿が可愛いからといっても、ドッグフードやおやつの与えすぎはNGです。それは大事な愛犬の寿命を縮めている可能性があると自覚して、食生活や散歩にかける時間を積極的に見直しましょう!