梅雨は犬の病気の宝庫
気温や湿度と一緒に病気の格率も上がる?
日に日に雨の量が多くなり始め、湿度も高くなると供にグングンと気温も上がっていく梅雨の時期がやってきますね。
我が家の愛犬、プシュケも散歩に行けなくて不満顔になるこの季節、実は犬にとって何かと病気になりやすいと言われているんです。
確かに私達人間でも気温の変化に対応しきれずに体調を崩しやすくなるのですから当然と言われれば、そうなのかもしれません。
梅雨にかかりやすい病気はあるの?
では具体的に犬にとってどんな病気になりやすいのか挙げていきます。
ホットスポット
前日までは何でもなかったのに、翌日の朝起きたら毛が大量に抜けていたり、首・肩から背中にかけて、または足や顔などの皮膚の一部分のみが異常に炎症を起こしてしまい患部の被毛が一気に抜け落ち、所々に掻き壊した箇所から出血や膿などが出て来て異臭を発してしまう症状を「ホットスポット(別名急性湿疹または化膿性創傷性皮膚炎とも呼びます)」と言います。
ワンコが激しく痒がり、患部を地面に擦りつけたり舐めたりする、痛がって飼い主さんに触らせなかったり、見せてくれないといった強い抵抗が見られる場合もあります。
ホットスポットの原因は?
原因はまだはっきりとはわかっておりませんが、梅雨独特の高い気温と湿度によって毛の根元が蒸れて、細菌が入り込んで感染がおこってしまうのではないか?といわれています。
因みにホットスポットは、飼い主さんやワンコを含む他の動物に伝染するということはありませんので隔離をする必要はありません。
下痢
ワンコがお腹を壊し、軟便が何日か続き、症状が重くなると脱水症状を起こす恐れもあります。
下痢の原因は?
いくつかありますので、挙げていきますね。
- 気温の上昇と共にバテ気味になるワンコの為に氷を沢山入れた大量の水を飲ませてしまう事で胃液が薄くなってしまう。
- 傷んで悪くなってしまったフードやおやつを食べた。(理想でいうと、ドライフードは、開封してから40日ほどまでに食べきり、特に梅雨の時期は傷みが早いので、30日ほどで食べきる)
- 水や水入れにカビや菌が入っていた
外耳炎
湿度が高くなると、垂れ耳タイプのワンコは外耳炎になりやすくなります。因みに我が家のプシュケ(ミニチュアダックス)もかかりました。
外耳炎の原因は?
耳ダニなどの寄生虫や耳の中が蒸れて汚れやすくなり、外耳道内に元からある細菌や真菌が更に増殖してしまい、外耳炎を悪化させてしまいます。
なので日頃から、
- 耳の中が赤くなっていないか
- いつもよりも耳垢が目立っていないか
- 耳の中がただれて異臭を発していないか
をチェックするよう心掛けて下さい。
病気の媒介によるトラブル
高温多湿になるとノミやダニ、そして蚊といった害虫が活発化して繁殖、増殖を繰り返して病気を媒介します。
例を挙げてみますと、
- マダニ…日本紅斑熱やSFTS
- ノミ…皮膚病の他に、犬条虫(下痢及び食欲低下を引き起こす)
- 蚊…フィラリア
治療や予防法は?
では皆さんの愛犬を梅雨に伴う病気にかかった場合、または病気にならない為にはどうしたら良いでしょうか?
ホットスポットの治療法と予防法
ホットスポットの主な治療法としては、患部を清潔にする事が大切なので、薬用のシャンプーでキチンと洗浄をしてあげて下さい。それから病院で処方された抗アレルギー薬や化膿止め等の外用薬を塗って治療してあげます。
また症状が重い場合はステロイドを使う事もあります。
そして患部を舐めたり引っ掻いたりしないようにエリザベスカラーを装着します。完治するまでの期間はおよそ数週間です。
予防法としては、まずは梅雨や夏場にシャンプーや水遊びをしたあとに、被毛の根本までシッカリとドライヤーで乾かしてあげる事です。
なぜなら毛が濡れたまま高温の状態で放置しておくと、毛根が蒸れた状態になり、細菌が繁殖しやすくなるからなんです。
そして、一度ホットスポットにかかったワンコは、再発するパターンがあるので、飼い主さんは注意して見ていてあげて下さい。
下痢の治療法と予防法
まずは、下痢が1日で治まって更に食欲もあるようなら、すぐには病院へ連れて行かずに様子を見ていてるだけで大丈夫です。でも2日以上軟便や水溶便が続いて、さらに下痢以外にも「吐く」という症状が出ている場合は危険ですので、その時は獣医師さんに見せにいく事をお勧めします。
飼い主さんができる事としては、与えるのは水だけにして食事を抜いて、お腹の中を一度空っぽにしてあげますが、胃液を吐くような場合は様子を見ながら消化のよいものを少量挙げてください。
ただし、消化管が動くので嘔吐や下痢を誘発することもありますので食べることで嘔吐・下痢が起こるなら食べないほうがよいでしょう。また下痢が続く事により脱水症状を引き起こす場合もありますので、少量ずつ、こまめに水を飲ませるようにして下さい。
予防法としては、水や水入れの清潔さを保つようマメに取り換え、またこの時期は食べきれる小分けサイズのフードを用意しましょう。
外耳炎の治療法と予防法
外耳炎の症状が見られたら、早めに病院で処置をしてもらいましょう。恐らく抗生物質や抗真菌剤を使って治療していきますが、それと併用して耳を洗浄をしていきます。
予防としては、日頃から耳垢がたまっていないかをチェックして、気になったらその都度掃除をしてあげますが、綿棒を使うのはワンコの耳の中を傷つけてしまう恐れがあるので、市販されているワンコ用の耳洗浄液を使ってあげましょう。
ノミ、ダニによる病気の予防法
媒介する病気については専門的になりますので、ここでは予防法のみを挙げていきます。
動物病院で寄生している成虫及び、卵を殺すノミ駆除薬を処方してもらうのが一般的です。
その代表格をいくつか挙げていきますと、
- フロントライン
スポット(首に垂らす)タイプとスプレータイプの他に、お肉のような形の食べるタイプもあり、最近は我が家のプシュケにもオヤツ感覚であげています。もちろんノミだけでなく、マダニにも有効です。効果の持続は約1ヶ月です。
- アドバンテージ
スポットタイプのみ。
こちらはノミ専用で、他製品よりも効果が早いと言われています。こちらも効果の持続は約1ヶ月です。
- パイメクトロール
ムースタイプとスプレータイプがあり、ダニとシラミに有効です。
- プログラムA錠
錠剤タイプ。速効性は一番なのですが、効果の持続は1~2日しかありません。(2017年現在販売されていません)
その他にも、ノミ取り首輪やノミ取りシャンプーもあり、こちらは比較的手軽に使えますね!ただし効果的には一時的なもので持続性については期待できません。
お勧めのグッズはある?
ここで、犬を梅雨と病気から守ってくれるオススメのグッズをいくつか紹介させていただきます。
湿気からフードを守るグッズ
愛犬お気に入りのオヤツやドライフードを湿気から守ってくれるのが、伊勢藤から出している「ペットフードカンパニーフードストッカー」です。
スコップ&クリップも付いていて、湿気・ニオイ防止のパッキンも付いていますよ♪
病院で一番使われている成分の入ったシャンプー
愛犬の皮膚病のケアにオススメしたいのが、フジタ製薬 から出ている「薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー」です。
こちらは動物病院で最も処方されている“クロルヘキシジン”が配合されているので、安心して皮膚と被毛の洗浄や殺菌消臭ができますね♪
通販サイトで人気一位のスースーしない洗浄液
現在、大手通販サイトAmazonの耳のケア部門で人気一位の「ノルバサンオチック」は、油分を含んで落ちにくくなってしまった頑固な耳アカや汚れも綺麗に取ってくれます。
そしてこの製品の特徴は、アルコール成分も非常に少ないので、スースーしない為ワンコが嫌がらずに使用できるんですよ♪
最後に
私達人間と同様に、犬も体調を崩したり肌トラブルを起こしやすい梅雨。日頃からシッカリ愛犬の様子を観察し、病気から守ってあげましょうね♪