犬の毛艶が悪くなるダメな生活習慣とは?
犬にとって被毛は身体的特徴の1つでもある重要な部分です。犬種によっても種類が様々で、色や長さ、質感などバラエティーに富んでいます。そんな大切な被毛はできる限り綺麗な状態を保ってあげたいですよね。ここでは、犬の毛ヅヤが悪くなる主な原因を3つご紹介します。
栄養の偏った食事
まず1つ目の原因は栄養です。犬の毛は健康状態を知るためのバロメーターとも言われています。人間同様、犬も栄養素が偏ることにより、健康状態が悪くなり、毛ヅヤも悪くなってしまいます。
主に犬の毛ヅヤを良好に保つ栄養素は2つです。1つは犬にはなくてはならない動物性たんぱく質、もう1つは必須脂肪酸です。
後ほどこの栄養素についてはご紹介しますが、この栄養素が不足してしまうと毛ヅヤが悪くなり、健康状態も悪くなってしまいます。
ブラッシングを適度に行っていない
毎日の日課として愛犬のブラッシングを行っている飼い主は多いでしょう。ブラッシングをすることで被毛に付着した汚れを取り除くことができ、毛並みを整える効果もあるため、毛づやを保つためには重要な日課です。
またブラッシングをすることで血行促進効果も期待できるため、マッサージのような役割も果たしてくれます。
犬の毛質にもよりますが、ブラッシングには他にも飼い主と犬との絆を深めるスキンシップ効果もあるため、ブラッシングはなるべく毎日行うことが推奨されます。
シャンプーをしていない
犬のシャンプーについてはし過ぎてしまうと皮膚が乾燥してしまうため、あまりしない方が良いという説もあります。しかし全くしないとブラッシングだけでは取り除き切れていない汚れを綺麗に洗い流すことができません。
犬種にもよりますが、一般的にシャンプーは多すぎず少なすぎずの月1~2回が良いとされています。
その犬の皮膚のコンディションなどにもよりますので、自分の愛犬のシャンプー頻度はどれくらいが適切であるか、かかりつけの獣医さんに相談してみると良いでしょう。
毛づやを良くするために必要な栄養とは?
最後に最初にご紹介した犬の毛づやと健康状態の保持に大切な栄養素「動物性たんぱく質」と「必須脂肪酸」をご紹介します。ドッグフードを選ぶ際はこれらの栄養素が含まれている物を選ぶようにすると健康状態・皮膚被毛状態の改善に繋がりますよ!
動物性たんぱく質
犬も人間も栄養素としてたんぱく質は非常に重要ですが、犬の場合は動物性たんぱく質が特に大切と言われています。植物性たんぱく質は犬にとって消化しづらいため、たんぱく質は主に動物性たんぱく質を摂取する必要があるのです。
犬の毛づやにたんぱく質が良い理由として、犬の毛や皮膚が動物性たんぱく質によって作り出されていることが大きな理由です。またその他の部位にとっても重要な栄養素であり、代謝や免疫力を高めてくれる効果も期待できます。
したがって、犬にとって動物性たんぱく質は毛づやをよくするためにも、全体的な健康状態を維持するためにも必要不可欠な栄養素なのです。
必須脂肪酸
2つ目に重要な栄養素「必須脂肪酸」ですが、今回は脂肪酸の中でも不飽和脂肪酸に注目したいと思います。脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類に分けられ、どちらも重要な栄養素ではありますが、不飽和脂肪酸に含まれるオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸は体内で生成することができません。
そのため、このオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸を合わせた総称として必須脂肪酸と呼びます。必要な脂肪酸であるにもかかわらず体内で生成できない分、ドッグフードなどから摂取する必要があるのです。
この脂肪酸には皮膚や被毛の健康状態を保つ役割があるため、これらが不足することにより皮膚はもちろん、被毛にも栄養が届かなくなり、毛づやが悪くなってしまうのです。
まとめ
いかがでしたか。犬の毛づやが悪くなる生活習慣の主な原因は食事と日頃のケアにあります。食事の栄養を考えるのは難しいですが、ぜひ愛犬の健康を考え、動物性たんぱく質や必須脂肪酸が含まれたドッグフード選びをしましょう。