犬が爪切りをさせてくれない主な原因
嫌な経験をした
以前は爪切りをさせてくれたのに、なぜか爪切りを嫌がるようになってしまった。そういった場合は、愛犬が爪切りのときに何かしらの嫌な経験をしたことが原因となっているかもしれません。
例えば、爪を切りすぎて痛い思いをさせてしまった。無理やり足を引っ張りながら爪切りをした。といった、愛犬が痛くて苦痛を感じるような出来事はありませんでしたか?もし思い当たる場合は、少しずつ嫌な思い出を忘れさせてあげることが大切といえますよ。
私の愛犬もお店で爪切りをしてもらったときに、キャン!といいながら出血したことがあり、それ以降爪切りが苦手になってしまった時期があります。ちなみに私の愛犬の場合、時間はかかりましたが少しずつ爪切りに対する恐怖を取り除いてあげることで、また爪切りをさせてくれるようになりました。
足を触られるのが苦手
足を触られるのが苦手な犬はたくさんいるそうです。実際に私の愛犬も足を触ると、足を引っ込めたりこしょばそうに足をバタバタさせたりします。おそらく、同じような経験をもつ飼い主はいることでしょう。足を触られるのを嫌がる犬は、爪切りをするときに「足を触らないで」と抵抗する場合が多く、中には足を触ろうとしたときに噛みつきながら嫌がる犬もいるみたいです。
ちなみに、なぜ足を触られるのを嫌がる犬が多いのかといいますと、犬は本能的に足が大切だと理解しているからだそうですよ。
爪切りの道具が怖い
爪切りのときに使う道具が怖くて爪切りをさせてくれない。という犬は割とたくさんいるそうです。主に『爪切りバサミ』と『ヤスリ』、『電動ヤスリ』使って爪切りを行う場合が多いと思いますが、犬はこれらの道具を使ったときに出る「パチンっ!」「ブイーン!」といった音や爪に伝わる振動を怖がることが多いみたいですね。
もし、愛犬が爪切りの道具に恐怖心を抱いている場合は、道具に慣れさせることで爪切りをさせてくれる可能性が高いといえそうです。
犬の爪切りをできないときの対処法
少しずつ慣れさせる
愛犬の爪切りができるようになるためには、少しずつ慣れさせることが大切となります。例えば、爪切りをしないときに爪切りの道具を愛犬に見せたり近づけたりして危険なものではないことを教える。道具に慣れてきたら、爪切りを行わないときに爪切りバサミやヤスリを愛犬の爪に当てて怖いものじゃないと感じさせる。といった方法で少しずつ慣れさせていきましょう。
また、実際に爪切りをしたときに愛犬が苦痛そうに感じたらその日の爪切りは終了して、次の日にまたチャレンジする。といった具合に、愛犬の様子を見ながら徐々に爪切りをすることをおススメします。少しずつ爪切りに対する恐怖心や苦痛を取り除くことで、爪切りに慣れさせてあげることができますよ。
ちなみに、嫌がっているのにもかかわらず無理やり爪切りを続行し続けると、愛犬がさらに爪切りを怖がってしまい、次からはもっと嫌がるようになってしまう可能性があります。
一回ごとの爪切りのハードルを下げる
なるべく愛犬の負担を軽くするための方法として、私が個人的におススメする方法となるのが『一回ごとの爪切りのハードルを下げる』というもの。簡単にいうと毎日1つの爪だけを爪切りするだけとなります。
一回の爪切りで全部の爪を切ろうとすると結構時間がかかってしまうので、爪切りが苦手な犬にとっては負担になりやすく、結果として暴れたり足をバタバタさせたりして、なかなか上手く爪切りができなくなってしまう場合が多いです。しかし、毎日1つの爪を切るだけなら1分ほどあれば終わるので、犬も苦痛を感じにくくなるといえるでしょう。
もし、愛犬が爪切りバサミを怖がるときは、ヤスリを使って1つの爪を慎重に削っていくと良いですよ。ヤスリを使っての爪切り(爪研ぎ)は時間がかかるので、一度の爪切りで全部お手入れをするのは大変となりますが、一日あたり1つの爪をヤスリがけする程度の時間でしたら、犬も我慢してくれる場合が多いです。
それでも中には爪切りを嫌がってしまう犬は少なからずいると思います。そういう場合は、二日かけて1つの爪を整えたり愛犬がリラックスしているときに少しずつ爪切りに挑戦したりしてみるのも良いかと思いますよ。
まとめ
爪切りを嫌がる原因は犬によって様々ですが、恐怖や足の違和感などが爪切りをさせてくれない原因となっている場合が多いみたいですね。ですので、恐怖心を取り除いてあげながら少しずつ慣れさせることで、爪切りをさせてくれるようになるといえるでしょう。
また、愛犬がどうしても爪切りをさせてくれないという場合は、『爪切りが上手なトリマーさん』を探して爪を切ってもらうのもおススメです。愛犬の爪切りの問題が解決できるといいですね。
監修トリマーによる補足
爪切りが苦手なわんちゃんは多いです。苦手になってしまった原因として多いものに、「嫌な経験をしたこと」が挙げられます。例えば、「深爪になってしまい出血した」「無理やり爪切りをさせられた」などワンちゃんがトラウマを負ってしまうと次から爪切りを苦手になってしまいます。
また、定期的な爪切りを怠ってしまうと爪が伸びきってしまい肉球に刺さってしまう場合があります。そうすると爪切りにも時間がかかり、ワンちゃんの負担にもなります。ワンちゃんが爪切りが苦手にならないためにも、定期的に爪切りをしてあげることが重要です。また、爪切り後にたくさん褒めてあげたり遊んであげることも爪切りを克服する上でおすすめです。