柴犬の大きさについて
柴犬はJKC(一般社団法人ジャパンケンネルクラブ)では「小型犬」に分類されています。トイプードルやミニチュアダックスフントなどの小型犬と比べると大きい体ですが、純日本犬種の中では柴犬が最も小さかったことから小型犬に含まれます。実際は中型の犬種と同じ大きさの柴犬が多いので、ペットホテル、サロン、保険会社などが独自の基準で中型犬にサイズ分けしているところもあるようです。
柴犬の中には、小型の柴犬を好む人のために作出された「豆柴」という種類もいます。豆柴よりも更に小さい柴犬を「極豆柴」「小豆柴」と呼び分けている場合もあります。
柴犬の大きさ・成犬時と子犬時の違い
柴犬の大きさ
柴犬の成犬の体長
<メス>・・・33~41cm
<オス>・・・35~43cm
柴犬は体高に対し体長がやや長い体格になり、骨格もしっかりした、バランスの良い体形をしています。
子犬の頃の大きさは他の小型犬と比べると大きめです。成長は1歳くらいで止まりますが、個体によっては1歳半頃まで緩やかに成長し続けます。
柴犬は、生後間もない時は短くて小さな尻尾をしていますが、2~3ヶ月するとくるんと巻かれた巻尾や、まっすぐ伸びた差し尾などに変化し、それぞれの個性になっていきます。
豆柴の大きさ
豆柴の体長・体高
<メス>・・・28~32cm
<オス>・・・30~34cm
豆柴は柴犬よりも一回り小さい柴犬です。成長速度が緩やかで一般的な小型犬と変わらない大きさで止まります。豆柴より更に小柄な極豆柴の体高は28~30㎝位、小豆柴は体高25~27㎝前後が成犬サイズとされています。
柴犬の体重
子犬期は柴犬と豆柴の大きさにあまり差はありませんが、成犬になると柴犬の体重は10㎏前後、豆柴は6㎏前後になります。成長過程でどのように変化していくか見てみましょう。
柴犬の体重推移
月齢 | 体重 |
---|---|
生後2ヶ月 | およそ2.0kg |
生後3ヶ月 | およそ2.9kg |
生後4ヶ月 | およそ4.5kg |
生後5ヶ月 | およそ5.6kg |
生後6ヶ月 | およそ6.7kg |
生後7ヶ月 | およそ7.3kg |
生後8ヶ月 | およそ7.8kg |
生後9ヶ月 | およそ8.3kg |
生後10ヶ月 | およそ8.9kg |
生後11ヶ月 | およそ9.2kg |
生後12ヶ月以降 | およそ10kg |
豆柴の体重推移
月齢 | 体重 |
---|---|
生後2ヶ月 | およそ1.5kg |
生後3ヶ月 | およそ2.0kg |
生後4ヶ月 | およそ2.5kg |
生後5ヶ月 | およそ3.5kg |
生後6ヶ月 | およそ4.0kg~4.5kg |
生後7ヶ月以降 | およそ5.0kg~6.0kg |
柴犬と豆柴を比較すると、柴犬の体重は生後2ヶ月~5ヶ月の間に一気に増加しますが、豆柴はあまり増えません。中には豆柴と思って購入した犬が、柴犬の大きさにまで成長したというケースもあるようです。
柴犬の飼い方
しつけ
しつけをする前に、まずは柴犬との信頼関係を築いておきましょう。柴犬はリーダーに絶対的な信頼を寄せますが、警戒心や頑固さからなかなか心を開かず、初心者はしつけに苦戦するそうです。
トレーニングは毎日同じ時間にすることでルーティンになり、短時間に集中しておこなうと柴犬もストレスを感じにくくなります。
柴犬は狩猟気質から自分から他の生き物や人に近づくことがありますが、驚くと反射的に嚙みついてしまう場合があります。大きさも力もあるので、飼い主さんの命令によってその行動を抑えられるようにしつけましょう。
環境
柴犬はもともと屋外で飼われていた犬種なので屋外内どちらで飼っても問題はありません。豆柴もどちらでも大丈夫です。警戒心が強い柴犬は無駄吠えが多いので、室内で飼う際はケージなどを用意し、来客時に犬が落ち着ける環境を作ってください。ケージは成犬の大きさに合わせて選びましょう。
散歩と運動
子犬期の柴犬は、さまざまな環境に慣れさせるために外に連れ出してあげましょう。大きさの割に柴犬も豆柴も体力があるので、成犬になったら1日1回1時間程度の散歩を心がけてください。時には存分に走り回れるドッグランで運動させてあげると良いでしょう。
手入れ
柴犬や豆柴の被毛はダブルコートで抜け毛が多い犬種です。柴犬、豆柴の大きさに関係なくこまめなブラッシングで被毛を清潔に保ってください。ヘアカットはほとんど必要ありませんが、足裏の毛が伸びると床滑りします。2か月に1回くらいの頻度でカットすることをおすすめします。
餌
柴犬は子犬期から成犬までの間に大きさがどんどん変わりますので、体重に合わせながら適量を与えてください。子犬期に与える餌はペットショップで食べていた物と同じものから始め、徐々に別のフードを混ぜて慣らしていくことをおすすめします。
柴犬は皮膚病にかかりやすいので、健康な皮膚や被毛づくりを助ける必須脂肪酸、オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)とオメガ6脂肪酸(リノール酸)が含まれたフードを与えるとよいでしょう。
運動量も多いため、高たんぱく質のフードも適しています。これらがバランスよく配合された柴犬専用ドッグフードもありますので探してみてください。
柴犬の性格
性格は柴犬や豆柴などの種類や、大きさなどに関係なく共通しています。
忠実で賢い
柴犬は猟犬のため、主人から離れた場所では自己判断で行動する習性があり、自分の意思を貫こうとする頑固さも持っています。一方で日本犬特有の「自分が認めた相手の指示はよく聞く」という性質もあります。理解度も高く賢さもあるので、信頼関係が築かれると飼い主のさんの良きパートナーとなってくれるでしょう。
警戒心が強い
警戒心が強い柴犬は番犬に適していると言われ、縄張り意識も強いため不審なものに大声で吠えます。保守的なので自分のテリトリーに踏みこまれることを強く拒み、心を許すまでには時間がかかります。
マイペース
柴犬は独立心が強く、しつこくされると嫌がる傾向があります。抱っこを拒むことや、その場を離れてしまうことも多いようです。反面、主人にぴったりと寄り添ってきたり、撫でるのを要求してきたりするようなマイペースな一面もあります。
柴犬の毛色
柴犬は4種類の毛色が存在しています。一番多い毛色は「赤毛」という明るい茶色で、柴犬全体の80%を占めています。次に「黒毛」が全体の10%程度、次いで最近人気の「白毛」や、珍しい「胡麻毛」が続きます。柴犬の場合は大きさと同じで被毛の色の種類で性格が異なることはありません。柴犬を飼おうと考えている方は、自分が一番「かわいい」と思った毛色で選ぶと良いでしょう。
まとめ
柴犬や豆柴は成犬になったときに大きさで差が出ますが、もともと同じ犬種なので性格やしつけ方はほぼ一緒です。「小さい柴犬を飼いたい」と考えている方には豆柴は理想的な大きさかもしれません。
豆柴は個体によっては普通の柴犬と同じくらいに成長する子もいるので、購入の際は親犬の大きさも確認しておきましょう。
これからは散歩している柴犬の大きさにも是非注目してみてください。「この子は大きめの柴犬だな」「この子は豆柴かな?」と、いろいろと見比べてみるのも面白いですよ。
ユーザーのコメント
40代 女性 サラとルナのママ
サラは15.6キロくらいルナはもうすぐ5ヶ月になりますが3.5キロくらいとやや小さめ
健康診断でも豆ではないけど、小さめと言われました。活発で、頑固で噛み癖を直すのに今はしく履くしてる状態です
おやつやオモチャで遊ぶときは、おすわりもしてくれています。気長に行こうと思ってます。