怪我や病気に負けない!愛犬の自然治癒力を高める方法

怪我や病気に負けない!愛犬の自然治癒力を高める方法

愛犬が体調を崩したとき動物病院にお世話になりますよね。しかし自然治癒力が高くて、健康的な犬は動物病院を受診することも少ないと思います。自然治癒力とは自らの力で、病気や怪我を治す力です。今回は犬の自然治癒力についてご紹介したいと思います。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

自然治癒力とは

体温計と風邪をひいて眠る犬

自然治癒力とは、犬はもちろん人間である私たちや他の動物も、もともと持っている力です。

犬や人間を始め、地球上の生物は体温を維持する力を持ち、転んで小さな傷ができてしまったとしても、自然とかさぶたになり、傷は徐々に回復していきます。怪我をしたり、病気になってしまったりしても、薬や病院の治療にお世話になることなく、自ら治していく力が自然治癒力です。

また、何らかのウィルスに感染し、風邪をひいてしまったとき、犬や人間は発熱しますよね。これも自然治癒力によるもので、熱に弱いウィルスを体温を上げて退治しようとしているのです。

自然治癒力がしっかりと高い犬はそもそも病気になりづらく、健康を維持しやすいしやすいかと思います。自然治癒力を高めてあげることによって、愛犬が薬や病院に頼らず、常に元気でいられる未来がくるかもしれません。

自然治癒力が低くなってしまう原因

床に伏せて元気のない犬

犬自身が持っている自然治癒力よりも、強い刺激が加わってしまったり、自然治癒力自体が低かったりすると病気になってしまいます。

ストレス

犬が感じるストレスは非常に様々で、お留守番の時間が長くて寂しい、引っ越しで新しい環境に慣れない、家族の不仲などの精神的ストレスや、暑さや寒さ、空気汚染などによる、環境的ストレスなどがあります。もし愛犬がストレスを感じているようであれば、自然治癒力が低下している可能性があります。

食事

近年はドッグフードも無添加の商品やグレイン、グルテンフリーのプレミアムフードなども販売されていて、決して悪い商品ばかりではないですが、多くの商品は保存を効かすため、添加物が多く使われています。

添加物は過剰に摂取してしまうことにより、体に悪影響が出ててしまうなど、消化に悪いものも中にはあります。自然治癒力を高めるには、胃や腸の機能を正常に保つことがとても大切になってきますので、健康的なウンチが出る食事を目指しましょう。

自然治癒力が低下してしまう主な原因は上記の二つですが、その他にも老化や遺伝などが考えられています。

自然治癒力を高める方法

ご飯を勢い良く食べる犬

もし愛犬が癌になってしまったとしても、自然治癒力が正常に働いていると、免疫力が適正に維持され、癌細胞まで攻撃したり、癌の進行を遅らせたりするケースが少なからずある場合もあるようです。

自然治癒力を高め、病気に強い体を作るにはどうしたらよいのでしょう。

正しい食事で腸内環境を整える

人間と同じく犬も、食べることは健康な体を作る上でとても大切なものになります。自然治癒力を高めるには、正常な胃腸の働きが最重要課題となり、胃腸を含む消化器官は食べ物の吸収、消化、排泄と非常に重要な役割を果たしています。

どんなに高価で良いと言われているフードを与えていても、胃腸の働きが悪いと、良質なビタミンやミネラルなどの栄養素も吸収することができません。

また、便秘で腸内に排泄されるべきウンチが残っていると、皮膚トラブルなどが起こることがあります。胃腸の働きを正常に保つことは、体全体の健康を保つことに繋がってくるのです。

規則正しい生活

規則正しい生活を送るのも、毎日ぴったり同じ時間でなくても構いませんが、ある一定の時間帯に規則的にトイレを済ませるなどそういうことが、健康的な腸内環境を保つのに有効です。

ストレス解消

上記にもありますが、自然治癒力を低下させる原因として、ストレスも考えられています。

飼い主さんはそれぞれ愛犬の性格を把握して、スキンシップの時間を増やしたり、お散歩を工夫したりと、ストレス解消をしてあげていると思いますが、飼い主さん自身にストレスはありませんか?飼い主さんがストレスでイライラしていると、そばにいる愛犬はそれだけでストレスを受けてしまいます。

例えば愛犬の皮膚の状態があまり良くなく、少し赤みが増しただけで神経質に心配しすぎてしまうと、愛犬はその気持ちを感じ取り、不安になってしまいます。もちろん皮膚病をそのまま放っておいていいと言っているわけではありません。が、過剰な心配はわんちゃんにも悪い影響を与えることがあります。これでは、治るはずのものも治りませんよね。飼い主さんは、常に穏やかで、優しく、冷静な気持ちで愛犬に接してあげましょう。

マッサージ

マッサージは自然治癒力や免疫力を高めてくれると同時に、飼い主さんと愛犬のスキンシップの時間にもなるので、ストレス解消にもなりますね。体全体の経路をマッサージで刺激することにより、血の巡りが良くなります。

まず、頭からしっぽに向けて背中を数回なでましょう。次に前足の肩甲骨付近から、指先に向かって腕をらせん状に刺激します。後ろ足は、付け根から前足と同じくように、指先に向かってらせん状に刺激します。

次に指先を使って眉間あたりから、鼻先に向かってなでてあげましょう。最後に全身の皮膚を部分ごとに優しくつかんで、ゆっくり引っ張り、ゆっくり戻します。

まとめ

後ろから犬を抱きしめる女性

愛犬が大きな病気ではなかったとしても、皮膚の調子が悪い、ウンチの状態が良くないなど、ちょっとした体調不良は割と多いと思います。心配しすぎるのも良くないですが、やはり気になりますよね。

ほんの少しの工夫で、自然治癒力が味方になってくれるかもしれません。今日からでもできることがあれば、ぜひ試してみてください。

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