犬のてんかんとは?発作を起こした時の正しい対処法

【獣医師監修】犬のてんかんとは?発作を起こした時の正しい対処法

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どこのご家庭の愛犬にも起こりうるてんかん発作。突然、愛犬が倒れてしまったら?そんな、いつ起こるか分からない愛犬の発作時の正しい対処法をご紹介致します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

てんかんとは

こちらを見つめて座るペキニーズ

痙攣や震え、意識障害などが主な症状です。脳疾患に当たりますが、脳における電気信号の異常が原因です。それをひきおこす腫瘍などの原因がある場合は、「症候性てんかん」、調べても原因がないものを「特発性てんかん」と呼びます。

我が家の愛犬のてんかんの前兆

筆者の飼っている愛犬、ペキニーズのリクくんは全身の震えからでした。寒いのかな?初めはそう思い、病院には連れていかず様子を見ることにしました。

てんかん発作

少し様子を見てから病院に連れていこうと思ったのが間違いでした。夜中の1:47。嘔吐をした後、痙攣しながら倒れてしまいました。目は虚ろで舌はベロンと出たまま…。死んでしまうのではという気持ちも芽生えるほど衝撃的でした。

てんかん発作の特徴

床に横になる茶色の犬

焦点性発作(部分発作)

お顔だけ、前足だけ、後ろ足だけ、あるいは股関節から後ろ足にかけてなど、様々な部分発作があります。薬で抑えられるのですが、薬の副作用で部分発作が起こることもあります。

焦点性発作には、意識があるものと、意識がないものや、痙攣をともなうものとともなわないものがあります。さらに、この発作が全身性の発作につながる場合もあります。

全般発作

全身でおこる発作のことで意識がなくなり足をバタバタさせたり、硬直したまま動かなくなったりするのが特徴です。

全般発作の主な前兆

ヨダレを垂らしている犬の横顔

・口をクチャクチャさせる
・よだれがでる
・同じところを何度もくるくる回る
・手足やお顔等の部分痙攣

口をクチャクチャさせる

名前の通り、ふだんは口元を舐めるくらいの子が、口をクチャクチャさせることがあります。

よだれがでる

運動や緊張をすることもしていないのに大量のよだれを垂らすことがあります。

同じところを何度もくるくる回る

落ち着きがなくなり、同じところを何度もくるくる回ったり、行ったり来たりすることがあります。

手足やお顔等の部分痙攣

部分発作までは行かずとも気をつけなければいけないサインです。我が家の愛犬も部分痙攣から全般発作に至りました。

脳の神経伝達の信号が影響しているので、全般発作が起こる可能性が十分にあります。

発作のときの対処法

クッションの上で眠る犬

してあげられること

・いつも通りの声で声をかける
・背中をゆっくりと撫でてあげる
・周りにある物を退けてあげる
・クッションを敷いてあげる
・座薬を入れてあげる

いつも通りの声で声をかける

飼い主が慌て、泣いている声だと愛犬も不安を煽られ、かえって激しい発作に繋がることがあります。慌てず冷静な声で、「大丈夫だよ〜」「そばにいるよ〜」と声をかけてあげましょう。

背中をゆっくりと撫でてあげる

背中をゆっくりと撫でることで、愛犬が落ち着いてくれる可能性があります。撫でてあげているときも、優しく声をかけてあげましょう。

周りにある物を退けてあげる

発作の際は、周りにある危険なものを退けてあげるようにしましょう。全身性の発作の際は愛犬は意識がないので、愛犬が思わぬ怪我をする恐れがあります。

クッションを敷いてあげる

上記と同様ですが、頭を守るためにクッションや座布団を、頭の下に敷いてあげることをオススメします。

座薬を入れてあげる

愛犬がてんかんで病院に通っている方は、処方されている座薬を素早く入れてあげましょう。

してはいけないこと

・抱き上げる
・口元に手を近づける
・大きな声を出す

抱き上げる

抱き上げることが愛犬を安心させることだと思う方もいらっしゃるかと思いますが、意識がない愛犬を抱き上げると空中で暴れてしまいうっかり手がすべって落下の危険があるので、絶対に抱き上げないでください。

口元に手を近づける

口元に手を近づけてしまうと、意識が朦朧としている愛犬は、びっくりして加減も構わず噛んでしまいます。いつもは噛まない愛犬でも、意識が朦朧としているときは絶対に口元に手を近付けないでください。

大きな声を出す

大きな声は、愛犬にとっては不安を煽る一番の要因です。驚いて大きな声を出しそうになりますが、慌てず、ゆっくり優しく声をかけてあげてください。

てんかんの主なお薬

錠剤の薬を見つめる犬

ゾニサミド

てんかんが分かって、初めに処方されるお薬です。血中濃度を測って量を調節していきます。

臭化カリウム

ゾニサミドに効果が見られないもしくは効果が弱いときに追加されるお薬です。こちらもゾニサミド同様、血中濃度を測り調節します。

ダイアップ

発作が起きたときにお尻に入れる座薬です。瞬時に使えるのでとっても助かります。

まとめ

獣医師に抱かれてこちらを見つめる犬

愛犬のてんかんは、一生付き合っていかなければならない病気です。お薬で大幅に抑えられる子もいれば、お薬を飲んでいても発作が起きる子もいます。

昔は医療が発達していなかったため、危険な薬が多く、お薬を飲ませないという選択をする飼い主さんも多くいたと聞きます。

てんかんはその原因にもよりますが寿命や命に関わることはないので、主治医とたくさん話し合い、愛犬にとって1番良いお薬などを選んであげてくださいね!

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    我が家のヨーキー(13)も3歳頃からてんかん発作が3ヶ月に1度位
    おきていましたがエゴマオイルを与えるようになってからピタッとおさまりました。ネットで動物病院のお医者さんのアドバイスに書いてあったことです。うちの子には合っていたようです
  • 投稿者

    女性 トイプードル

    てんかん発症した犬にはNexGardを使うのは危険なのでNexGard以外のノミマダニ駆除薬を使うしかありません。
    トイプードルの投稿画像
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