プラスチックを食べることによる危険性
犬は誤飲しやすい
犬と生活していると、とても食いしん坊で好奇心旺盛な姿を見ることができます。そんな犬は、ときにプラスチックさえ食べてしまうことがあります。「少し食べただけだから、まぁいっか」と思ってしまいがちですが、プラスチックの誤飲は胃腸を傷つけたり、閉塞する恐れがあるため危険です。
食べようと思って誤飲をするだけでなく、おもちゃとして遊んでいる時に誤って飲み込んでしまったというケースも数多くあります。愛犬が何かを噛んで遊んでいたときは、何を噛んでいるのかを確認するようにしましょう。
プラスチックの誤飲は危険!
プラスチックの誤飲は、危険なものの一つです。なぜなら、割れたときに、尖ってしまい、胃腸を傷つける恐れがあるからです。また、プラスチックは何日経っても消化されることがないため厄介といえます。
誤飲したものがプラスチックの小さなかけらだったとしても、尖っていると胃腸を傷つけてしまう可能性があります。腸が穿孔してしまった場合には、命に関わる状態ですので、大変危険です。
誤飲すると起こる主な症状
誤飲した直後は、犬は何事もなく元気にしていることが多いです。しかし、プラスチックの破片が胃や腸で詰まったり、胃や腸を傷つけてしまった場合には以下のような徴候を示すことがあります。
- 食欲がなくなる
- 元気がなくなる
- 嘔吐
- 黒色の便、血が混じった便(胃や腸を傷つけ出血している場合)
誤飲したプラスチックが食道や胃、腸を部分的もしくは完全に閉塞してしまった場合、犬は気持ち悪さを感じて吐こうとすることがあります。
プラスチックが尖っている場合には、臓器を傷つけ出血してしまうことあります。出血部位によって、うんちの色は異なりますが、黒色の便もしくは赤色の血が混じっている便は、出血を示唆する所見です。
腸が穿孔している場合には、容態が急変し、命に関わります。誤飲直後、愛犬は元気であることが多いですが、動物病院にすぐに連れていくことが安全であるといえますプラスチックを誤飲した時の対処法
自分で解決しようとせずに病院に連れて行こう
もし、愛犬がプラスチックを誤飲してしまったらすぐ病院に連れていきましょう。誤飲をしても、いつもと変わらないから大丈夫と思っていると容態が急変することがあります。また、飲み込んだものを無理に吐かせようとすることで、プラスチックが臓器を傷つける恐れもあります。
ですので、動物病院で処置をしてもらうことが最善です。動物病院では、レントゲン検査や超音波検査によって誤飲したものを確認したり、催吐剤を用いて吐かせたり、内視鏡で摘出するといった処置を行います。しかし、場合によっては開腹手術によって、取り出さないといけないこともあります。
プラスチックの破片が小さく尖っていない場合には、経過を観察し、うんちと一緒に出てくるのを待つこともあります。しかし、この判断はしっかりと獣医師の先生と相談した上で決定してくださいね。
誤飲しないように予防することが大切
食べる危険のあるものは片付ける
誤飲をしてしまったら愛犬を危険な目にあわせる可能性が大ですので、誤飲しないようにあらかじめ予防しておくことが大切となります。予防といっても愛犬が生活するスペース内に誤飲しそうなものを置かないようにするだけでいいので、すぐに実行することができますよ。
例えば、プラスチック性のものですとペットボトルや食べ物入っていた容器、化粧品などはニオイがしやすいので、ニオイに誘われて犬が噛んでしまう可能性が高いです。身の回りにあるものを見て、愛犬が噛む可能性のあるものは愛犬の届かない場所に置くようにしましょう。少し気をつけるだけでかんたんに誤飲を防ぐことができますよ。
まとめ
愛犬が誤飲したという経験をもつ飼い主は少なからずいると思います。誤飲は命に関わることもあり、大変危険です。犬の誤飲は飼い主の不注意によるものが多いので、普段から愛犬の周りに危ないものがないか確認をおこたらずに生活するようにしましょう。