犬と暮らす上で欠かせないのが定期的なシャンプー。小型犬はまだしも、大型犬を洗うのにはかなりの労力が必要です。
お風呂嫌いの犬の場合は、暴れたり逃げたりと更に大変。できればお風呂を好きになってもらいたいですよね。
ここからは犬をお風呂に入れることについて、そのタイミングやお風呂嫌いの犬のために行いたい工夫、注意点などについて述べて参ります。
お風呂に入れるタイミング
犬をお風呂に入れるのは、大体月1〜2回が目安と言われていますが、体が汚れたり臭いがしてきたりと、飼い主の判断によるタイミングで行うのが最も適切でしょう。
しかし、あまり頻繁にシャンプーをするのはお勧めできません。犬の皮膚は人間より薄く敏感。シャンプーのしすぎは皮膚や毛の必要な脂分まで落としてしまいます。適度なペースを守りましょう。
お風呂のコツ
お風呂嫌いには理由がある
お風呂好きの犬であれば問題ないですが、お風呂がとても嫌いな犬もいます。お風呂の気配を察すると逃げてしまったり、ドアの前で踏ん張って動かなくなったり。苦労している方もいらっしゃるでしょう。
お風呂を嫌がるということは、何か理由があるはずです。例えば顔に水がかかるのが嫌、シャワーが強くて怖い、温度が合わない、強く擦られて痛いというふうに。
飼い主が犬の立場に立って気遣いながらお風呂に入れなければ、お風呂嫌いは克服できません。
ここを工夫してみよう
お風呂嫌いの犬には様々な工夫が有効。地道に試してみましょう。
①シャワーを壁に掛けたまま、水圧をかなり低めにお湯を出し、犬は浴室でフリーに。しばらく音や飛沫に慣れさせる。
②シャワー温度は37〜38度くらい。人間とって少しぬるいくらいに設定し、季節によって多少の調節を行いましょう。
③シャワーにタオルを巻いてお湯をかける。(水圧が減り、恐怖が和らぎます。)
④シャワーヘッドは犬の体につけて使い、音や飛沫を減らす。
⑤目の周りが濡れてきたらその都度拭いてあげる。(目に水が入るのを嫌がる犬もいます。)
⑥泡で優しく洗いながら、犬にとって気持ちの良い部分をマッサージする。(首や肩周りを円を描くようにマッサージすると喜びます)
⑦お風呂中は優しく声を掛けながら。
⑧お風呂の後は特別なおやつなどを与え、褒める。
お風呂に入れるときの注意点
お風呂にいれるときの注意!
力を入れて擦らず、指の腹で優しく。爪は切って起きましょう。素材によっては風呂場の床と犬の足の相性が悪い場合も。
特に嫌がって暴れたり逃げたりする場合は注意。怪我をしないよう気をつけましょう。
老犬をお風呂にいれるときの注意!
老犬でお風呂嫌いの場合、興奮や不安で身体に負担となる場合が。体調を考えた上でお風呂に入れるか判断しましょう。
湯船にお湯を張る場合は浅めにし、犬から目を離さないように。
ドライヤーのときの注意!
お風呂の後はできるだけ自然乾燥はさせず、ドライヤーの送風や、弱温風で乾かしてあげましょう。熱くならないよう注意。
シャンプーのときの注意!
シャンプーは、できれば初めに部分使いをして様子を見てみましょう。
手や足の一部にだけ使い流してみて、アレルギーや炎症などの問題がないか確認をした方が安心です。
徐々に慣らして!
犬をシャンプーすることはなかなか労力のいる仕事ですが、犬自身がお風呂を好きになってくれればかなり作業が楽になります。
犬にとっても衛生面やリラックス効果で良い影響があるはず。お風呂嫌いの場合はなるべく若いうちに治しておくと、歳をとったときにも安心です。
人間にとっては当たり前のシャワーやお風呂でも、犬にとっては未知の世界です。徐々に慣らしながら、犬が怖がらない様々な工夫をしてみましょう。
犬が快適にお風呂を楽しんでくれるようになると、飼い主も嬉しいですね。