家庭内の喧嘩は犬のストレスに影響する?

家庭内の喧嘩は犬のストレスに影響する?

愛犬は、いつも天真爛漫に、なんの見返りも期待することなく、ただ一途に私たち飼い主を愛してくれます。なのに、人間同士だと、なぜか家族なのに感情をぶつけ合い、喧嘩をして家庭内の平和を乱してしまいます。そんな時、人間の言葉や事情が分からない愛犬は、どう感じているのでしょうか?大好きな飼い主さん同士の家庭内の喧嘩は、愛犬にとってどれほどのストレスになるのでしょうか?

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家庭内の喧嘩は犬のストレスに影響する?

落ち込んでいる犬

犬は、人間の言葉をある程度は理解できても、完全に理解することはできません。
たとえ飼い主さん同士が喧嘩をしていたとしても、喧嘩の理由までは理解できないので、どちらが正しいか、間違っているかなどの判断はできないのです。

しかし、喧嘩をしている、争っている、という雰囲気を感じたとき、犬にはどんなストレスがかかるのでしょうか。
まずは、家の中でどんなことが起これば、犬がストレスに感じるのかを考えてみましょう。

視覚的な脅威

光るもの、ふらふらと不規則に動くものに対して、犬は恐怖を感じやすいという視覚的な特性があります。
それだけでなく、犬は人間の表情を見て、感情をくみ取る能力もあるため、飼い主さんが「怒り」の表情をしているのを見ると、何か異常があることを察知します。

聴覚的な脅威

犬は、人間よりもずっと優れた聴覚を持っています。
だからこそ、苦手な音がすると、それが大きなストレスとなります。
例えば、唐突に大きな音がする、金属同士がぶつかる音、甲高い音が苦手です。
飼い主さん同士が大声で怒鳴りあったり、モノを投げつけたりすることが、犬にとっては非常なストレスになりえます。

スキンシップが足りない

こちらを睨むハスキー犬

家庭内にトラブルがあると、どうしても愛犬のために割く時間が減ってしまいます。
ふだんは、家族みんなで体を撫でたり、遊んだりしていたのに、目に見えて家族とのスキンシップが減っていると、ふだん家族と楽しく暮らしている犬ほど、多くのストレスを抱えることになります。

食事が足りない

家族内で喧嘩をしていて、そのことばかりが頭の中にこびりつき、つい愛犬の食事を忘れていた…ということや、何か家庭内のトラブルのために、愛犬の食事への配慮がおざなりになってしまう…ということは、人間の子供に置き換えると、育児放棄とも言える虐待です。
ストレスに感じないはずがありません。

運動量が足りない

リードを咥えて散歩を催促する犬

飼い主さん同士が喧嘩をしているせいで、誰も愛犬のことを顧みることなく、散歩に連れて行かない日が何日も続けば、ただ心理的にストレスが溜まるばかりでなく、運動不足となり、身体的なストレスにもなります。

犬には、人間の感情を理解する能力がある

泣く女性の膝の上で見つめる白い犬

イギリスのリンカーン大学、ブラジルのサンパウロ大学の共同研究により、犬は、人間の声と表情から喜怒哀楽を読み取る力があることが実験によって証明されています。

また、この実験以外でも、インドとイギリスの動物保護団体による実験では、人間の声を様々なイントネーションで聞かせて、MRⅠを使って犬の脳をスキャンし、喜びや楽しみと言ったポジティブな感情を犬が感じ取ったときに、犬の脳にどうような反応が現れるかという実験を行いました。
いずれの実験も、「犬は人間の感情を理解する能力がある」と断定できるほどの実験結果を得られました。

犬には、人間の感情を読み取る能力がある

犬を抱きしめる悲しそうな女性

犬は、人の視線や指先で指し示すものへ、注意を向けることができる能力があります。
また、逆に犬が自分の視線を動かして、人間に自分の意志を伝える能力も持っています。
つまり、犬と人間は、視線の向きだけでお互いの意志を伝え合うことができると言えます。

犬は、この能力を使って、さらに人間の意図をくみ取ろうしたり、どうすれば飼い主さんが喜ぶか、どうすれば飼い主さんの意図した行動ができるかを考えたりする感受性も持ち合わせています。
喜怒哀楽を感じ取ることでき、さらにポジティブな感情か、ネガティブな感情かも読み取ることができます。

犬と飼い主はお互いに影響しあう

上目遣いで元気のない犬

オーストリアとドイツの大学によって行われた実験によって、飼い主と飼い犬の感情が大きく影響しあう、ということがわかりました。
飼い主さんがストレスを感じていると、飼い犬も同じようにストレスを感じて、体の中にストレスを感じたときに分泌されるホルモンの分泌量が増えると言うのです。

まとめ

カップルに撫でられて嬉しそうな犬

人間でも、ストレスを抱えすぎると心身に異常をきたすようになります。
言葉の意味を理解しあっている人間でも、家庭内での喧嘩は大きなストレスと感じるのですから、家族の一員である愛犬に、影響が出ないはずはありません。

たとえ、言葉はわからなくても、目の前で飼い主さん家族が喧嘩しているのを見ている愛犬の気持ちとしては、目の前で自分を愛してくれる両親が、憎しみをぶつけ合うような喧嘩をしているのを見ている子供と変わりありません。
どうしても、お互いの意見を戦わせなければならないときは、愛犬の見ていない場所を選ぶ必要があります。
人間よりもずっと短い命の愛犬との時間を割き、愛犬にストレスを感じさせてまで、家族と喧嘩をする必要はありますか?

喧嘩をする前に、愛犬の目をじっと見て、気持ちを落ち着ける習慣を身に付ければ、声を荒らげ、罵り合うような喧嘩をしなくても済むようになるかも知れません。

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