犬を早く乾かすテクニック①シャンプー前にブラッシング
シャンプー前にブラッシングをすることで、毛もつれや毛玉を比較的取り除くことができます。そうすることでドライヤーの風が通りやすくなり、早く乾かすことができるでしょう。毛もつれや毛玉の状態が悪く、飼い主さんの手で取れない場合は、トリミングサロンに行って取ってもらうと、犬へのストレスが少なく済みます。
犬を早く乾かすテクニック②シャンプーはしっかりと洗い流す
シャンプーの洗い流しは、ヌメリがなくなるまでしっかりと行いましょう。ヌメリが残ったままだと乾かすのが遅くなるだけでなく、肌荒れを引き起こす原因になります。特に皮膚が弱い子は、十分に気を付けましょう。
シャンプーをきちんと洗い流したら、犬の手足を持ち、軽く握って水気を切ります。そのあとタオルで拭いてあげましょう。この作業は侮ってはいけません。タオルドライをきちんと行わないと、ドライヤーをする時間が大幅に増え、犬のストレスとなります。めんどくさがらず、タオルドライは入念に行いましょう。
犬を早く乾かすテクニック③犬を大人しい状態にする
ドライヤーは熱風が出るだけでなく、大きな音が耳元で発せられます。初めて経験するときは驚く子も多く、苦手意識を持つ子も多いでしょう。そのストレス状況を少しでも早く終わらすには、犬を大人しい状態にさせる必要があります。
動物病院やサロンで、高い場所で触診やトリミングをしていますよね?あのように、簡単に降りることができないような高さ(人間の腰くらいの高さ)に犬を乗せると、大人しくなる効果があるためです。ご家庭でも、可能であれば台に乗せて行うと良いでしょう。
それでも嫌がったり、怖がったりする場合は、ドライヤーの風量を弱め、30㎝ほど離し、顔や耳元に直接風が当たらないようにすると良いです。
犬を早く乾かすテクニック④ブラシを使う
ドライヤーをする際は、ブラシを使ってブローをしましょう。犬は被毛の量がとても多いので、人間のようにドライヤーを振って全体的に熱風を送るのではなく、一か所一か所を集中的に乾かしていきましょう。
犬種によって適したブラシを使うことが大切です。ここで注意が必要なのは、ブラシの重要性です。犬種によっては、乾かす際にブラシを使わずにタオルドライとドライヤーだけで行うと、毛もつれや毛玉を作り出してしまう恐れがあります。被毛がカールしているプードルなどは念入りに、注意深く行いましょう。
毛もつれや毛玉は、皮膚を引っ張ってしまうとストレスになるだけでなく、ケガを引き起こしてしまう可能性があります。ふだんのドライヤー作業において、毛もつれや毛玉ができないように心がけましょう。
自然乾燥はダメなの?
自然乾燥をする、つまり被毛が濡れた状態を保ったまま生活する、ということはデメリットが多く挙げられます。
まず、菌の繁殖を助長させること。皮膚が濡れた状態が続くと皮膚病になる恐れもあるので、しっかりと乾かす必要があります。特にゴールデンレトリバーやビーグル、コッカー種などの垂れ耳の犬種は、大きな耳によって耳の塞いでいるため、乾きにくい状況にあります。
また、子犬に自然乾燥はNG行為です。子犬は免疫力が低いため、少しの乾き不足によって風邪をひく恐れがあります。自然乾燥は犬の健康を脅かす、恐ろしいものなのです。
まとめ
犬にとって、ドライヤーはあまり楽しい時間ではありません。大きな音が鳴るし、熱い風を感じるし、時間がかかる。人間にとっても、面倒と思う方も多いでしょう。
特に乾かす面積の広い大型犬や、被毛の量が多い犬種は労力がかかりますよね。かといって、自然乾燥をするにはデメリットが多すぎます。
犬を乾かすと一言で言っても、とても大変な作業ですよね。トリミングサロンや動物病院でプロが行っている作業を観察しつつ、ご家庭でできると愛犬とのコミュニケーションにもなって、良い時間となるでしょう。