犬の花粉症を疑うべきサイン6つ

犬の花粉症を疑うべきサイン6つ

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日頃、わんちゃんが顔を掻きむしっていたり、くしゃみをしたり、そんな姿を見ることがあると思います。しかし、犬は花粉症にかかるのか疑問に感じている方も少なくないのではないかと感じます。そこで、この記事では犬の花粉症についてお伝えしていきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の鼻の基本的知識

犬の鼻アップ

犬は、「嗅覚の動物」と呼ばれるほどに嗅覚が優れており、人間との差は歴然だと言われています。まず、犬がニオイを嗅ぐときのメカニズムを見ていきましょう。

  • ①鼻の穴(外鼻腔)から空気を取り込む
  • ②空気の溜まり場(鼻腔)に入り込む
  • ③鼻腔の表面にある嗅粘膜に臭い物質が溶け込む
  • ④嗅粘膜の粘液に溶け込んだ臭い物質が嗅神経を刺激する
  • ⑤嗅神経が電気信号を発生
  • ⑥電気信号は篩骨篩板(しこつしばん)という骨を通り、嗅球へ
  • ⑦嗅球(鼻の脳のような存在)で臭い物質は情報処理をされる

上記の流れで、外気はその臭い物質とともに鼻に取り込まれ、処理されています。犬の嗅球は人間よりも遥かに大きく、それが嗅覚の差に直結していると考えられています。

犬と花粉の関係性

ブタクサ

まず花粉症とは、主に決まった季節に飛ぶ植物の花粉に対して、目の痒みや鼻水などの症状を発生させる、いわば季節性のあるアレルギーだと言われています。日本で花粉が最も飛んでいると言われている季節は、2〜4月頃になり、季節として春が多いということになります。夏や秋にも別の草木の花粉が飛びますので、春に多いですが他の季節にも注意が必要です。

犬にも花粉症はある

ここでポイントになってくるのは、「犬の花粉症と、人間の花粉症とは少し違う」ということです。というのも、人間のように鼻水やくしゃみが出るのは同じですが、その多くがそれに加えて、皮膚が荒れるなどの症状を引き起こしているのです。

犬の花粉症は5〜8月に多い

この理由としては、犬の花粉症になる原因が、イネ科のブタクサだと考えられているためです。そのため、犬の花粉症は実際に、5〜8月の間に発症する可能性が高くなっています。

花粉症を疑うべきサイン6つ

マスクをしている犬

人間であれば自分で花粉症を疑い、予防・対策ができますが、犬はそうもいきません。もし以下の症状で気になるものがあれば、花粉症かもしれないという意識を忘れないでください。

  • 鼻水やくしゃみ
  • 自分の体を壁や床に擦り付ける
  • 顔を掻く
  • 涙が出る
  • 目の周りの毛が抜ける
  • 皮膚が赤くなる

特に皮膚が赤くなっていたら、要注意です。皮膚の炎症がどんどん侵攻し、膿が出る、毛が抜けるなどの症状に繋がっていきます。

花粉症になってしまったら?

獣医師に診察されている犬

①初期・症状が軽い場合
ステロイドや抗生剤を投与されるのが、通常であると考えられます。しかし、ステロイドを長期間使用することによる皮膚や内臓への負担は無視できませんので、獣医師の話をよく聞き、疑問点はしっかりと解消してください。

②症状が重症になっている場合
症状が重いと判断された場合は、薬での対処も必要ですが、花粉に触れない生活をさせることも必要です。アレルギーはアレルゲンに触れることで引きこされますので、触れなければ症状はかなり軽減されます。散歩に行く日や時間を考える、飼い主さまが帰宅したときには家の外で服をはたいたり粘着テープでとったり、犬のいる部屋に入る前に別室で着替えるなどの対処で花粉を持ち込むことを軽減させることができます。この方法について後ほど詳しく紹介します。

他には、脱感作療法という治療法があります。この治療法は、少しずつ抗原、つまり症状の原因を体に投与していきます。そして、その原因からアレルギー症状を引き起こすことが無くなるように、体に慣れさせていくのです。費用がかなりかかりますが、必ず効果があるとは言い切れません。
先に記した環境の改善は軽症の段階から行ってもよいものです。

花粉症であるか否かは、血液検査によって、原因についても分かりますので、軽視せずに病院に連れて行ってあげましょう。

日頃からできる花粉症対策

タオルで体を拭かれている犬

  • 花粉が飛びやすい時間帯のお散歩を避ける
  • 家に入る前に花粉を落とす

対策としては、ほぼ人間と同じことをしてあげることで、かなりの効果が期待できます。

①「花粉は昼の12時頃、そして夕方の18時頃に活発になる」と言われています。そのため、わんちゃんとお散歩や外出をされる際は、なるべくこの時間を避けて下さい。

②そして、家に入る前に必ず体についた花粉を落としましょう。濡れタオルで体を拭いてあげると、花粉がよくとれると考えられています。顔や脚は、念入りに拭きましょう。また、飼い主さん自身に花粉がついていては意味がありません。自分自身も、家に入る前に必ず花粉を落としてください。

この他にも、花粉がつきにくい服を着させる、花粉防止スプレーを使用する、空気清浄機を使用するなどの方法があります。

ご自身の生活スタイルに取り入れやすい方法を試していってください。

最後に

鼻の上に黄色い花を乗せた犬

人間には季節の病気とも言える、花粉症という症状。しかし、私たちが気が付かないところで、犬たちも花粉の猛威に苦しんでいます。

さらに、意外にもブタクサは夏も花粉を飛ばしています。花粉のイメージがない季節ではありますが、注意してあげましょう。

また、犬種の中には花粉症に比較的かかりやすい犬種もいます。愛犬の様子がおかしいかな?と思った飼い主さんは、是非犬種や花粉症の症状と、愛犬の行動が一致するかを確認し、軽症の間に対策、もしくは病院に行って治療してしまいましょう。

お互いが気をつけることによって、お互いが気持ち良く生活ができるよう、是非犬の花粉症について意識してみてください。

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