犬の値段はどうやって付けられているの?

犬の値段はどうやって付けられているの?

ペットショップに行くと、ショーケースに入った子犬たちの場所に値段のかかれたプライス表が並べられています。この子犬たちの値段ですが、どのような基準で値段が付けられているのかご存知でしょうか。今回は犬の値段がどうやって付けられているのかを見ていきましょう。

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ペットショップとブリーダーで異なる

授乳中の母犬

犬が生体販売されている場所と言えば、まずペットショップを思い浮かべる方が多いと思います。日本国内では、販売される犬の約8割がペットショップと言われているからです。しかし、ペットショップだけでなく、ブリーダーさんから直接迎えることも可能です。では、ペットショップとブリーダーさんではどのように異なるのでしょうか。

ブリーダーは飼育費用とその他の費用が関係

ゴールデンレトリバーの子犬たち

まずは実際に犬を繁殖させ、生まれた子犬たちを育てているブリーダーさんから迎える場合です。全体を見ると良質なブリーダーさんから引き取る場合、販売価格はペットショップよりも高い傾向にあるとされています。

なぜならば、ブリーダーさんは生まれた犬を育て、さらにその子犬たちを引き取ってもらうためのホームページを作成したり広告を出すなどの手間がかかっているからです。出産、飼育だけでも相当な費用がかかっていますし、飼育に当たって必要な費用もかかっています。なにより大切に育ててくれていますから、当たり前ですね。

また上質な犬を繁殖させたいという思いから、他のブリーダーさんから良い犬(親犬)を引き取るためにコストを掛けているブリーダーさんもいます。これらを考慮すると、ペットショップよりも高い価格で販売されるケースが多いです。

反対にブリーダーさんから引き取る際、相場よりも安い価格で販売されている犬は何かしら問題がある可能性があります。病気を患っていたり、環境がしっかり整っていないなど、飼育面で費用をかけていない可能性も考えられるため、飼育環境や子犬の状態などを詳しく説明してもらう必要があります。

ペットショップは事業ごとに異なる

ケージ上に乗る子犬

では、ブリーダーさんから引き取り販売しているペットショップはどうでしょうか。一般的には出産から送り出すまでのコストがかからないため、ブリーダーさんよりも価格設定が低いことが多いです。

しかし、人気の犬種や見た目、状態、血統書付きの犬などは高値で買い取られる可能性がある事から、そのような犬は高く設定されることもあるようです。

さらに、ペットショップは様々な事業所によって全国にオープンされていますが、会社ごとに価格設定の基準や判断が異なるため、同じ条件の犬であっても大幅に価格が違うということも少なくありません。

ペットショップでの値段の決められ方

プライス

では、街中でもよく見かけるペットショップの場合、どのように値段が決められているのでしょうか。ここでは主に判断基準とされる4つの決められ方をご紹介します。

犬種の人気によって価格は変動

まずは犬種によって大きく値段が異なります。この犬種ごとの値段はどのように決められているかご存知でしょうか。皆さんも薄々気付いてはいるかと思いますが、その時々の人気によって変動します。

例えば、現在日本国内で人気の高いトイプードルやチワワなどは標準の値段設定が高い傾向が強いです。反対に人気が下がってきている犬種は値段も下がる傾向があります。

しかし、その年によって犬の人気は変わります。これは様々な影響が考えられますが、犬種別ランキングによって値段を決めるというペットショップや会社は多いようです。

犬種ごとの標準基準から見て判断

さらに犬種の中でも値段がまったく異なることがあります。同じ犬種であっても「こっちは10万」「こちらは20万」というように、10万単位で変わってくることも珍しくありません。

これは犬種ごとに設けられている標準基準(スタンダード)を基に、優劣が付けられ、すべての項目のトータルに応じて値段が決められます。よく基準とされる項目に被毛の状態やカラー、その犬の身体的特徴などが挙げられます。

例えば同じカラーであっても、単色の中に少し色の薄い部分が混ざっているミスカラーと呼ばれる被毛の場合は値段が下がってしまうことがあります。

病気や遺伝的リスクの有無

ペットショップにやって来た子犬がそれまでの期間に病気にかかってしまった場合、値段が下がることがあります。また遺伝的リスクも考慮されて値段が上下することがあるようです。

犬を家に迎える際、対象の子犬の両親、さらに祖父母など先祖の情報が載っている血統書というものが手渡されますが、この祖先に当たる犬たちに何らかの遺伝的リスクがある場合、将来的に同じ病気を患う可能性があるため、値段が下がってしまうのです。

月齢の経過によって変動

ペットショップの場合、ほとんどの子犬が生後2~3ヶ月です。しかし、中には様々な理由からなかなか引き取り先が見つからず、長い間ペットショップに在籍する子もいます。

このように生後2~3ヶ月を過ぎると成長し、大きさも変わってきます。さらにお店側も早く家族を見つけてあげたいという思いから値段を下げ、なるべく早く引き取り手を探そうとします。

ペットショップによっては、長く在籍している子をお客さんの目に届きやすい別の場所に移動させているところも見かけます。

まとめ

遊ぶチワワの子犬

このように犬の値段は様々な要素を考慮して判断されます。しかし、値段が高くても低くても1つの大切な命です。引き取られた後、飼い主さんがどのように育てていくか、大切に愛情を注いであげられるかどうかが重要です。ペットショップやブリーダーさんから引き取る際は、相性や飼育環境が良いかなどを見極めて判断しましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 男性 トイプードル

    最後4ヶ月以上のわんちゃんはできれば引き取った方がいいですね。
  • 投稿者

    40代 男性 匿名

    我が家のトイプードルは、半年が過ぎていて3万で売られていました
    家族で抱っこさせてもらい1番落ち着いていて上目使いがとても愛らしくて迎えいれました
    しかし、ほとんどのフードにアレルギーが出てしまい、うんちも大変臭かった
    おそらくその辺りが安くなった理由かなと思います
    病院に連れて行って進めてもらったフードをたべたら問題解決しました
    いまでは、アレルギーの出ない数少ないフードをみつけて元気に過ごしております
    トリマーさんにもとても可愛いがってもらい
    公園の散歩でも皆さんに可愛い?って言ってもらえます
    値段は関係なく大切な家族です^_^
    匿名の投稿画像
  • 投稿者

    女性 匿名

    ペットショップで7ヵ月のミニチュアダックスを見つけて、このまま売れ残ったら処分されると聞いてすぐに連れ帰りました。

    今はペットショップに対して厳しくなってきているようですが、殺処分されてしまう命もまだまた多いです。
  • 投稿者

    40代 女性 まめ

    わが家の愛犬のトイプードルのオスは生後2ヶ月の頃に直接ブリーダーさんから購入しました。ペットショップで購入するより安く、毛の色も白色でちょっと珍しく、元気ですよ。もうすぐ2歳半になります。
  • 投稿者

    10代 女性 ?️‍?

    生き物 命に値段をつけることはどうかとおもいます。職業としてるので仕方ないと思うかもだけてわそれを「しかたない。」で終わらせたくは無いです。私はまだ13歳ですが仕事出来る年齢になった時に命に値段をつけない売買されない、「殺処分」を無くし、保護し、幸せに暮らせる命が溢れる。これを現実でできる大人になりたいです。私はペットショップは反対派です。
  • 投稿者

    30代 女性 匿名

    わたしもペットショップ反対派です
    子犬が産まれて来るのにかかった費用、ワクチン代、以外のお金を支払い生き物の売買をするなんて馬鹿げてます

    ペットショップで犬を買う人は親犬がどんな境遇で子犬を産んだか、考えて欲しいです
    全てのブリーダーが悪いとは思いません
    正しく勾配させているブリーダーさんも確かにいます

    私の思いはいまあるペットショップは廃業して、そこで売られていたワンちゃん猫ちゃんはみんな保護されて、悪質なブリーダーや犬の競りが廃業してほしいです
    全てのワンちゃんが幸せになって欲しいです
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