ベビーブームよりもペットブーム?
先日、大変興味深いニュースが入ってきました。
それは、1994年時点で計約1,522万匹だった犬と猫の飼育数が、2008年には約2,399万匹にまで増加して15歳未満の人口の約1,725万人よりも上回り、現在ではすっかり子供の数と逆転してしまったそうなんです!
今の日本はベビーブームよりもペットブームとなっていると言えますね!
では、なぜこのような現象が起こってしまったのかを私なりの解釈で挙げてみたいと思います。
犬猫に癒しを求める人が増えた
過労や複雑な人間関係で心身ともにストレスをかかえる現代社会の中で、せめて家で過ごす時やプライベートの時だけは、文句も言わず自分だけに真っ直ぐ愛情を向けてくれる、そんな可愛いペットと触れ合って癒やされたいと思う人がかなり増え初めています。確かに仕事などで強いストレスを受けた日ほど、元気に玄関で出迎えてくれる愛犬、愛猫の存在は本当にありがたいですもんね。
独身貴族&お犬様夫婦の出現
「犬や猫を飼っていると恋愛をしなくなる」という噂を聞いた事ありませんか?
恐らくこれは、ペットを飼育している上で遅くまで外出する事も遠出する事も難しくなり、仮にホテルや知人に預けても心配が募って気が気じゃなくなるから、外出もしなくなる。
結果的に、恋人を作ったり婚活をする意欲が全てペットへ向けられてしまうからだと言われているんです。
更に現代は「結婚するよりも好きな事に時間やお金を費やしたい」と宣言する“独身貴族”や、「子供を作るのも大切だけど、今は愛犬(猫)を育てる方が優先。むしろ飼育に集中したいから正直子供は考えられない」と考えの“お犬様夫婦”の数がかなり多いんです!
第二の子育てをする人の増加
散歩や外出をしていると、犬を連れた中高年の方をかなり見かけるようになりました。
聞いた話しによると、
「子供も大きくなって手が掛からなくなったのは良いけど、何だか寂しくなっちゃって飼いはじめたの」
「子供が結婚して遠くで暮らしていて滅多に会えないから、この子を孫だと思って可愛がってるよ」
という理由で、再び子育てをするように犬や猫を飼いはじめた中高年の世代の方が増えているようなんです。
厳しくすべき点と改善して欲しい点
では子供の数を上回るくらいの犬や猫が家族の一員として定着している今だからこそ、この大切な家族と上手に共存していく為に管理を厳しくし、また改善すべき事は何なのでしょうか?
保健所送りにする飼い主への重い罰則
ペットブームの裏では、「飼いきれなかった」「言うことを聞かないから嫌になった」というような飼い主側の一方的な理由で、保健所送りになり、殺処分されてしまう不幸な犬や猫が後を立ちません。
これは仮に、捨てたとしても飼い主が大した罰則を受けないからだと思います。
これ以上不幸なワンコやニャンコを増やさない為にも、犬や猫を見殺しにするのは立派な犯罪だと設定し、市の新聞やホームページ等で名前を載せるくらいの事をすれば抑止力になるのではないでしょうか?またこのような行為をした場合は二度と、いかなる動物も飼育する事を禁止させるようにするべきです。
生体販売の禁止または規制
ペットショップに訪れる目的の1つとして、展示されている子犬や子猫を観賞して楽しむ人も多いとは思いますが、正直このような生体、展示販売は良いとは思えません。
ペット先進国の欧米諸国ではペットショップで犬や猫を展示したりはしないんです。実際に子供の頃から不特定多数の人の目に晒されて、中にはケースを叩いたりカメラを向ける非常識なお客さんに怖い目に遭わせられる子も少なくないし、子犬達にとっても大変なストレスなんです。
だから飼い主さん側の適性をキチンと判断してもらう為にも、生体販売はブリーダーさん、その他のフードやグッズ等はペットショップでというように規制をかけて欲しいですね。
商業施設の前に犬を繋ぐ事の改善
大型のショッピングモール等では、犬や猫を連れて入店できる所が増えてきましたが、地域のスーパーでは、お店の前で繋がれているワンコを見かける機会が多いです。
確かに一昔前まではそれが常識でしたが、近年は何かと悪さをする人も増えているし、最悪の場合は連れ去られてしまうケースもあります。
もちろん最初から買い物に連れて行かなければ良いのでしょうが、私も含めた多数の飼い主さんは忙しい日々を過ごしているので、可能な限りは散歩と買い物を一緒に済ませたいのが本音なんです。
だから、最低限でも良いから愛犬を専用に繋いでおける隔離スペースを設置して、飼い主さんも愛犬も安心して買い物が出来れば良いなと思います。
糞の放置対策の強化
だいぶ改善はされつつはありますが、まだまだ犬の糞を後始末をしない非常識な飼い主さんが多いのが現実です。
なのでドイツを初めとするヨーロッパで、町中や公園に犬の糞専用のゴミ箱が設置されているように、日本でも各自治体で設置してもらいたいです。そして個人的にはそのゴミ箱を“1回10円”のように有料制にして、そのお金を被災したワンコ達の為に利用して欲しいなと思います。
参考にしたい先進国のペット事情とは
ではここで世界のペット先進国においての、見習いたい動物に関する決まり事について紹介していきます。
適性テストに合格しないとペットを飼えないスイス
スイス政府は、ペットを飼いたいと希望した人に対し、動物に関する基本的なテストを行い、合格しなければ飼えないという動物保護法を設定されているそうです。これなら非常識な飼い主や捨てられる犬猫が減りそうだから真似したいですね。
ペットの殺処分がゼロのドイツ
世界一のペット先進国といっても過言ではないドイツは、犬税を取る等の様々なペットに関する法律を設定しています。
そんなドイツでは、飼い主に捨てられてしまったワンコやニャンコを決して日本のように殺処分する事はなく、沢山の施設で保護しながら新しい飼い主さんを探し、仮に見つからなかったとしても寿命までシッカリと保護施設で面倒をみてくれます。
このためドイツには殺処分場自体が存在しないんです!
どちらも今すぐ日本にも取り入れて欲しいですね!
まとめ
今日本では少子化と並行したペットブームの到来で、子供の数と飼われている犬猫の数が逆転するという驚くべき現象がおきました。
その中には、現代社会から受ける心身の疲れを癒すようにペットを求める人や、恋愛や子作りよりも犬猫を飼育する事を優先する人、更には第二の子育てをするようにペット
を飼いはじめる世代の増加が考えられるのではと思います。
そしてこの状況だからこそ、不幸な犬猫を減らす為に国を上げて改善に取り掛かり、私達人間と上手く共存していくべきなのではないでしょうか?
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