愛犬同伴OK!今話題のチャーター便旅行とは?
今年の3月、全日本空輸(ANA)から発売されたというツアー商品のニュースに私は目を奪われました。
宿泊も観光船もわんちゃんと一緒の北海道3日間の旅、その名も「ワンワンフライトin北海道」。
何て魅力的なんでしょう!
でも、それだけなら、既存のツアーでも似たようなものはありました。
何より衝撃だったのが、「わんちゃんと一緒に客室に搭乗できます」の言葉。
そうです、このツアー、ANAのチャーター便を使用するため、愛犬を客室に同伴できるのです。
どうやら今回のANAのツアー以外にも、JTB西日本でもチャーター便を利用したペットツアーを企画しているようです。
まさに、こんなツアー商品を待ってました!
残念ながら、ANAのワンワンフライトは出発日1日限定ということで、わが家は予定がつかず、購入にいたることはできませんでした。
けれど、これから行き先も増えたらいいね、もっと出発日を増やしてくれたらいいのにね、とわくわく夢を膨らませるには十分なニュースでした。
もっと広がれ!日本のペットツーリズム!
なくならない貨物室での悲惨な事故
わが家も旅行は大好きで、愛犬にいろいろな景色を見せてあげたい、いろいろな経験をさせてあげたいと、シーズンごとに各地に旅行を楽しんでいます。
ですが、飛行機だけはどうしても利用する気持ちになれませんでした。
それはペットを貨物室に預けるためには、同意書にサインをしなければならないからです。
大切な愛犬が死んでしまっても「責任を問いません」なんて同意書、万一のためであってもサインすることなんて絶対できない!
心配のしすぎかもしれませんが、そう思うからです。
海外の航空会社では、ケージの大きさや重量に制限を設けたうえで、客室にペットを持ち込める会社も少なくありません。
けれど、日本の航空会社では、ペットは貨物室で輸送するのがスタンダードとなっています。
その中で、悲しい事故が起きていることも事実です。
数年前、飛行機の貨物室に預けていたチワワが熱中症で亡くなってしまった、という事故がTwitterで話題になりました。
もちろん、貨物室は温度管理をされているのが原則ですが、外気温の影響を受けて高温となることもあり、特に夏場においては危険性が高まります。
このため、保冷剤や水のサービスを行っているエアラインもありますが、同様の事故は後を絶ちません。
また、熱中症だけでなく、貨物室でパニックを起こした犬がケージから逃げ出そうとして暴れ、ケガをして血まみれになった姿で発見されたという事故もありました。
慣れない閉鎖空間と騒音、また、高温となった室内で、ひとりぼっちで苦しんでいたわんこたちのことを考えると、本当に胸が痛みます。
愛犬との旅行は何もなければ本当に素晴らしいものですが、愛犬の苦痛や命と引き換えにできるものではありません。
ですが、客室内にペットが持ち込め、移動時間もずっと側にいられるとなれば、私たちのように飛行機を敬遠していた人たちも飛行機を利用したいと思うでしょう。
だって、飛行機を使えれば行きたいところはたくさんあるのですから!
犬連れ限定列車、ペット可のフェリー客室も登場
こういった新サービスの展開は、航空会社だけにとどまりません。
ペットツーリズムにおいて先駆的な取組みを行っている西武鉄道では、西武ゆうえんちのイベントに合わせて、ペットをケージから出して客室に乗れる限定列車「いぬでん」を走らせています。
鳥取県の若桜鉄道でも、昨年10月に同様の貸切列車「わんわん列車」を運行し、好評を博しました。
また、船旅では、関西と九州を結ぶフェリーさんふらわあや、本州と北海道を結ぶ津軽海峡フェリーで、愛犬と同室で過ごすことができるペットルームを導入しています。
旅先だけでなく、移動時間も愛犬と一緒に過ごすことができれば、安心して旅を楽しむことができますよね。
ペットツーリズムの展開のためにわたしたちがすべきこと
このように、国内でのペットとの旅行は少しずつ認知されつつあります。
ですが、この機運を高めるか、それとも元に戻してしまうかは、私たち飼い主にかかっています。
ケージのサイズや重量制限をきちんと把握する、ケージから出してはいけない場所ではしっかりとルールを守る、無駄吠えや粗相をしないように普段から基本的なしつけをしておく等が必要です。
誰しも旅先では羽目を外してしまいがちですが、公共交通機関や公共の場所にはペットが苦手な人がいることも踏まえ、周りに迷惑をかけない気遣いを忘れてはいけません。
まとめ
冒頭で紹介したANAのワンワンフライトは、発売からわずか2日で完売したとのことですから、今後、新商品の発売も期待できるかもしれません。
個人的には、沖縄方面のツアーができないかなと密かに期待しています。
砂浜を走るのが大好きな我が家の愛犬に、沖縄の白い砂浜を体験させてあげられたら、一緒に走り回れたら、どんなに素敵かと思うのです。
ワンワンフライトの出発日はもうまもなく。
参加した方の感想や関係箇所の反応が今から楽しみです。