犬が腎臓病のときに与えるおやつについて

犬が腎臓病のときに与えるおやつについて【獣医師監修】

お気に入りに追加

最近、愛犬がたくさん水を飲み、たくさんオシッコをするようになったなぁと感じておられた飼い主さんが、ある日病院に連れていくと、愛犬が悲しいことに、腎臓病になってしまっていた。ということがあるようです。腎臓病になると、大好きなご飯やおやつを制限されることになりますが、あまり制限しすぎると、飼い主さんにとっても、犬達にとってもストレスがかかってしまいます。そこで、犬が腎臓病のときにおやつは大丈夫なのか?与えるときにはどんな点を注意したら良いのか?腎臓病のワンちゃんにも食べられる、簡単な手作りおやつのレシピを紹介したいと思います!

3513view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が腎臓病のときにおやつを与えても良いのか

おやつを食べようとしている黒い犬

結果から言えば、腎臓病を患った犬におやつは絶対に与えてはダメ!という訳ではありません。

腎臓病は1回患ってしまうと、完全に治るのは難しい病気です。なので、犬がこの病気になってしまったら、病気が悪化しないように気をつけながら、少しでも楽しく飼い主さんと過ごせる日々を長くするのが目標になります。

ただでさえ、腎臓病の尿毒素の蓄積のせいで、食欲が落ちてしまっている愛犬に飼い主さんも、犬の食べる楽しみをできるだけ与えてあげたいと思っておられることでしょう。大好きなおやつを少しでも、美味しく味わえれば、病気を持っていても、ワンちゃん達の心が満たされるかもしれないですね。

犬が腎臓病と診断されると、獣医師さんから「腎臓病用療養食」を処方されることが多いそうです。簡単に言うと、リン、タンパク質、ナトリウム(塩分)を減らした食事のことです。

この食事療法は、慢性腎不全の犬の数値の改善に、効果を上げています。ですから、犬が腎臓病のときにおやつを与える場合、このリン、タンパク質、ナトリウム(塩分)の3つに気をつけてあげれば、おやつを与えても良いと言えます。

犬が腎臓病のときにおやつを与える際の注意点

散歩中におやつを食べる犬

犬が腎臓病でも、おやつを与えても大丈夫ですが、与えるおやつ、食べ物はよく選んであげてください。

腎臓病の犬に特に、要注意なのは「リン、タンパク質、ナトリウム」の中でも、トップは「リン」です。腎臓病になると、腎臓から出ていくはずの老廃物が、うまく排出できなくなり、老廃物が体内に残ってしまいます。

そして、この老廃物が体内の様々な臓器にダメージを与えます。その老廃物の1つが「リン」です。「リン」は骨や歯、細胞を作り出すための、犬にとって、とても大切な栄養素ですが、腎臓病になった犬にとっては、病気を悪化させる原因になります。

実際、腎臓病になった犬に「リン」を制限した食事を与えた所、「リン」の制限なしの食事を与えた場合より、約3倍も長生きすることができたデータがあります。ですから、腎臓病の犬にとって「リン」の摂取量を調節してあげることが、とても大切だということが分かります。

「リン」が多く含まれている食材は、チーズ、魚、かつおぶし、のり、干しえびなどがあります。そして、市販のジャーキーの中でも、鶏のササミには「リン」が多く含まれています。

「リン」の含有量は、肉の部位によってかなり違っていますので、もしもジャーキーを選ぶなら、胸肉のものを選ぶと良いかも知れません。さらに、チーズや魚はリンだけでなく、タンパク質も豊富に含まれているので、注意が必要です。

タンパク質は、体内で分解するときに、尿毒素(犬の場合尿素を肝臓で合成します)を発生させます。腎臓が健康な場合、腎臓がこの尿毒素を排出しますが、腎臓病の場合、それを排出することができないので、タンパク質を多く含むおやつは、やはり避けて選ぶことが大切です。

そして、ナトリウム(塩分)を含むおやつを避けるべきなのは、言うまでもありません。人間が食べる煎餅や、パンなどは高塩分ですので、腎臓病でなくても犬には食べさせてはいけません。

犬の腎臓病が食べることができる簡単な手作りおやつレシピ

鶏の胸肉のジャーキーをお皿に並べた写真

手作りで簡単にできる、鶏の胸肉を使ったジャーキーの作り方をご紹介します。チキンのジャーキーは、ササミですと、リンの含有量が多いので、鶏の胸肉を使います。もちろん味付けはしません。

鶏の胸肉のジャーキーの作り方

鶏の胸肉を3〜4ミリの厚さで、薄切りにします。(ちょっと叩いて平たくすると、焼きやすいです)

鶏肉の薄切りの写真

クッキングシートに並べ、170℃のオーブンで、じっくりこんがり焼きます。

焼き上がりの写真

水分が無くなるまで、焼けたらできあがりです。

まとめ

飼い主を見ている犬

犬が腎臓病になってしまうと、リン、タンパク質、ナトリウムなどの栄養素の制限が必要になってきます。

今日は、腎臓病の犬でも、おやつを与えても良いか、おやつを与える場合にはどんな点に注意したら良いか、そして、簡単にできる手作りのおやつを1品ご紹介しました。

病気を持っていても、病気を悪化させない工夫をして、少しでも飼い主さんと楽しい時間が過ごせるようにと願います!ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事をシェアする
LINExわんちゃんホンポ(友達に追加する)
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。