犬が涙を流す原因とは?悲しいのではなく涙やけなどの病気の可能性も!

【獣医師監修】犬が涙を流す原因とは?悲しいのではなく涙やけなどの病気の可能性も!

犬が涙を流す時にはどのような理由があるのでしょう。人間は悲しいときに涙を流しますが、犬の涙には感情以外の原因があり、病気の可能性も考えられるようです。今回の記事では、犬が涙を流す原因と考えられる病気、犬の目に多く見られる涙やけの対策方法などをご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が涙を流す原因とは

涙を流す犬

異物やほこりが目に入った

犬が涙を流す原因のひとつは目に入った異物やほこりです。犬の目には小さなほこりやゴミ、犬自身の毛などが付着してしまうことがあります。それらを取り除くために涙が大量に出るのです。

目に刺激があったり、傷がついた

目に何らかの刺激や外傷が生じた場合も犬は涙を流します。爪で引っ掻いたり異物が入ったりして眼球が傷ついた場合、目の角膜を保護しようと大量の涙が出るので、犬が涙目になるのです。

また、逆さまつ毛の犬はまつ毛によって常に眼球が刺激され続けています。逆さまつ毛は家庭では治せませんが、動物病院で治療してもらうことで改善されます。傷が原因で涙を流している場合は、傷が悪化してしまう前に早めに診察してもらうようにしましょう。

眼病の疑い

犬の目に傷などの外的な理由が見当たらないにも関わらず、涙目の状態が続く場合は、犬が何らかの眼病にかかっている可能性も考えられます。犬がかかりやすい眼病はいくつかあり、それぞれ治療内容も違ってくるので、気になる場合は早めに獣医師さんに相談しましょう。

体質や体の作りが原因

体の構造上、涙が出やすい犬種も存在します。例えば目と鼻の距離が近い短頭犬種は、鼻が短いために鼻涙管が細いことが多く、涙があふれやすいようです。また目が大きく飛び出している犬種も、乾燥から目を保護しようとして涙の量が多くなります。

犬が涙を流す病気

犬の眼を診察する医師

流涙症(りゅうるいしょう)

流涙症は流涙症は涙が眼の外にこぼれ出てしまう状態を言います。その結果目の周囲の被毛が涙でぬれてしまいます。涙は空気に触れることで茶色く変色してしまうことがあります。この状態を別名「涙やけ」ともいます。通常、犬の涙は鼻涙管という通路を通って目から鼻に流れますが、生まれつき鼻涙管が狭い犬や閉塞している犬の場合は、涙が目からあふれて流涙症を起こしてしまうのです。流涙症を放置していると、溜まった涙の水分に雑菌が繁殖して悪臭の原因になります。さらに、皮膚炎など他の病気を招くことにも繋がるため注意しましょう。

アレルギー

花粉や特定の食物へのアレルギー反応によって涙を流す犬もいます。毎年同じ時期に涙目になるのであれば花粉症の可能性が高いですが、常に涙目になっている場合は食物に原因があるかもしれません。アレルギーが疑わしい場合には、動物病院で検査を行いましょう。必要に応じてアレルゲンを除去した食事や治療を取り入れられるとよいですね。

ドライアイ

何らかの原因で涙の分泌が少なくなると目の感想を防ぐためにマイボーム腺から分泌液がたくさん分泌されるようになります。このような状態をドライアイといいます。この分泌液はベタベタとしているため目の周囲や眼球の表面(角膜)に付着してしまいます。特に目が大きく出ているパグやシーズーのような短頭種に多く見られます。

犬の涙やけの対策

涙やけの犬

涙やけは目の回りに涙が溜まることで起こりますが、一度できてしまった涙やけは完全に消すことは難しいようです。しかし、日頃から家庭でもケアをしてあげることで涙やけの症状を軽減させることはできます。ここでは家庭でできる涙やけの治し方をご紹介します。

ホウ酸水や重曹を使って拭き取る

犬の涙やけ対策として、ホウ酸水や重曹で作ったロ―ションを使用する方法があります。

ホウ酸水ローションは精製水150mlを60℃に温め、ホウ酸3gを溶かして作ります。冷めたら
愛犬の目を洗うか、コットンに含ませて目の回りの汚れや涙を拭き取りましょう。ホウ酸の働きによって雑菌の繁殖を防ぎ、涙やけを軽減させることができます。

重曹水にも同じような効果が期待できます。手作りする場合は、温めた精製水500mlに対して重曹小さ1杯を溶かしてください。冷ましてからコットンに含ませて涙やけを拭き取ります。目の周りに重曹が残ると変色を起こし、涙やけが悪化してしまうこともあるので、二度拭きしてきれいに取り除きましょう。

市販の涙やけ対策用品を使う

市販されている犬用のグッズの中には、犬の涙やけ対策に向けた商品もあるのでそれらを使ってみることもおすすめです。

手軽に使える対策用品としてはクリーナーがあります。ローションタイプはコットンに含ませて、涙や涙やけ部分の拭き取りに使うことができます。ウェットシートタイプのクリーナーであれば、携帯にも重宝しますね。涙やけ治療に効果的とされる犬用目薬や、涙やけしている犬のためのサプリメントもあるので試してみるとよいかもしれません。

犬の涙やけの予防法

涙やけ防止に目の周りをふく人

鼻涙管マッサージ

犬の涙やけは鼻涙管が詰まることで起こるので、老廃物を流すためにマッサージをしてみましょう。特に短頭種は鼻涙管の構造上、涙が詰まりやすくなっています。マッサージを行う時は、目頭から鼻にかけて軽く揉みほぐすようにしますが、指が犬の目に入らないよう注意することがポイントです。毎日行うと涙の分泌がスムーズになるため、涙やけの予防に繋がります。

食べ物の見直し

涙やけの原因には食事が大きく関係している場合もあります。愛犬に与えているドッグフードを見直してみましょう。

ドッグフードに含まれるたんぱく質や脂質の量や質が合わないことが原因で涙やけが起こることがあります。

体質改善のためにもおやつの与えすぎには注意し、低タンパクで低カロリーの食事やアレルギー用のドッグフードへの切り替えで改善することもあります。涙やけしている犬に合わせて考えられたドッグフードもあるので、そちらを取り入れてみてもよいでしょう。

清潔な環境作り

犬が過ごす環境を清潔に保つことも涙やけ予防に効果的です。犬は人間よりも床や地面に近い位置で生活をしているため、床のほこりや土埃の影響を受けやすくなっています。犬は目に入った異物を涙で流して取り除こうとするため、ほこりやチリが舞いやすい環境ではいつまでも涙やけが改善されません。室内で犬を飼われている家庭は、空気清浄機を使うとより効果が期待できそうです。

まとめ

涙をためた犬

犬の涙には、目を保護するためや生まれ持った体の構造など、さまざまな理由があることがお分かりいただけたと思います。頻繁に涙を流しているのであれば、眼球が傷ついているか病気の可能性が高いでしょう。犬が涙を流して涙やけになってしまうと見た目も気になりますよね。涙の量や頻度など犬の様子に応じて、早めに獣医師さんに相談し改善していきましょう。

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