骨折させないお部屋作りの為にできる対策

【獣医師監修】骨折させないお部屋作りの為にできる対策

皆さんは、犬が骨折するのはどういった場面だと思いますか?実は、犬の骨折の多くは、普段過ごしている自宅で起きているのです。この記事では、愛犬が骨折しないようにするための対策をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が骨折しやすい場面とは

階段を降りる二匹の犬

犬が骨折してしまう場所は、どんな場所だと思いますか?実は、犬の骨折の3/4は家の中で起こっているというデータがあります。

より詳しく見ていくと、ソファやベッドからの飛び降り、次いで抱っこからの飛び降り、フローリングでの転倒といった原因によって骨折しているようです。このことからも、ふだん暮らしているお家の環境を整えることが、犬の骨折を防ぐために重要だとお分かりいただけるのではないでしょうか。

実際、愛犬が骨折してしまった経験のある方に話を聞くと、その多くが部屋の中でのことのようです。普段から犬自身が昇り降りをしているソファから降りたときや、飼い主さんの膝の高さから降りたとき、テンションが上がって走り回っていている内に、など、お家の中でいつも通り過ごしていても骨折してしまうことが多いのです。

犬が骨折しない環境づくり

椅子に上がっている二匹の犬

骨折は、ふだん過ごしているリビングや寝室で起きることが多いでしょう。犬が骨折したお部屋に、何か特別なところがあったわけではありません。犬が骨折しづらいお部屋を考えてみましょう。

ソファやベッドにできる対策

犬の骨折原因の第1位、ソファやベッドへの対策は重要です。犬たちは段差に飛び乗ったり飛び降りたり…といった遊びが大好きです。乗らないようにしつけることができれば1番なのですが、なかなかそうはいきませんよね。

小型犬であれば、30cmほどの高さがあれば骨折することがあります。定規で床から30cmを測ってみてください。かなり低い位置ですよね。お家には30cm以上の段差がたくさんあるのではないでしょうか。

ソファやベッドを安全な高さのものに買い替えてしまうという方法もありますが、様々な問題からすぐに実行するのは難しいでしょう。そんなときは、段差のある所に「スロープ」や「階段」をつけてあげましょう。

降りた先で足元が滑ってしまうと、高さに関わらず骨折の原因になります。滑り止めを敷くなどして滑りづらくしてあげましょう。

滑りやすいフローリングへの対策

フローリングの床には、滑り止め対策が必要です。できれば床一面に「滑り止めマット」を敷いてあげましょう。いきなり一面に敷くことが難しい場合には、段差の下や、階段、犬がよく走るところから敷いてみましょう。

足裏の毛や爪が伸びていると、足元が滑る原因になります。足裏の毛は短く整えておくことで、肉球が滑り止めの役割を果たしてくれるようになります。

爪切りは、爪がマットに引っかかることを防止でき、肉球が床に接しやすくなりますので、定期的に行いましょう。

どちらも自宅で行うことができるケアですが、トリミングサロンや動物病院でも行っていますので、検討してみてください。

犬が骨折しないような抱っこの仕方

女性に抱っこされている犬

抱き上げた高さから落下して、骨折してしまうことがあります。いつも通り抱っこしているつもりでも、犬が暴れてしまったり、ふとした拍子に落ちてしまったりすることがあるのです。

これらを防止するために、犬を抱き上げるときには必ず、自分の身体と犬の身体を密着させるようにしましょう。腕だけで持ち上げてしまうと、犬の体制が安定せず、落下の原因となります。

床に下ろそうとしたときに、骨折してしまうケースも珍しくありません。人の膝の上から床まで50㎝程度はありますので、犬はそれよりも低い位置で降ろしましょう。

また、犬が嫌がったり暴れたりしている場合は、すぐにその場にしゃがみこみ、犬の脚が床に着く位置で犬を離しましょう。

まとめ

芝生を走っているトイプードル

骨折してしまう原因は、日常生活の中に潜んでいます。小型犬で、特に骨の細い種類の犬、例えばトイ・プードルやイタリアン・グレーハウンド、チワワ等は注意が必要です。

また、子犬の時期は、高いソファーから飛び降りる、むやみやたらに走ってしまうなど骨折してしまうような行動をとることがあります。成長期で骨がしっかり出来上がっていないことと併せて、骨折しやすい時期と言えるでしょう。

骨なんてなかなか折れるものじゃない、と思われる方もいるかもしれません。ですが、骨折は強い力のかかった結果です。飛び降りたときに骨折まではしなくても、脚を痛めてしまったケースはたくさんあります。骨折しなければ大丈夫、という訳ではないのです。

愛犬の脚を守るために、ぜひ骨折しづらい環境づくりをしましょう。

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