洗いすぎは危険?!愛犬を洗う理想の頻度は?

洗いすぎは危険?!愛犬を洗う理想の頻度は?

暑い日が続いておりますが、夏になると、ニコニコしながら近づいてくるわんちゃんの匂いも、冬場より濃い匂いになりますね。皆さんのおうちのわんちゃんは、どれくらいの頻度でお風呂に入りますか?ではどれくらいの頻度が理想なのでしょうか見て見ましょう!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

人間と犬の皮膚の違い

犬の皮膚を触る人の手

人は厚い皮膚があるため体を守るための毛は薄いですが、わんちゃんの場合は、人間よりも皮膚が薄く、たくさんの毛で覆われています。

人間の表皮にくらべて、わんちゃんの表皮はとても薄く、そのため、頻繁に洗ったり、ゴシゴシ洗ったりしてしまうと、肌が簡単に傷ついたり、フケを始めとする皮膚病の原因になったりします。

犬を洗う頻度はどれくらいが理想?

飼い主にタオルで拭かれている犬

理想としては、月に1〜3回。

人間は、毎日洋服を着替え、お風呂に入りますが、わんちゃんは着替えることができず、清潔に保つ方法の一つとして、シャンプーをしなければなりません。洗わないのも、洗いすぎるのもよくありません。

わんちゃんの種類によっては、べたつきやすいタイプもいますので、状態を見ながらシャンプーの回数を考えると良いかと思います。中には、皮膚病の治療としてシャンプーを勧められることもあるので、そういった場合は週に1~2回など獣医師の指示があるかと思います。なので、その子の体調や皮膚の状態に合わせて考えましょう。

高齢のわんちゃんをお風呂に入れるときは、注意が必要です。お風呂に入ることも大きな負担になりますが、足を滑らせて、怪我をする恐れもあります。

濡れた柔らかいタオルで拭き、日頃からケアをしましょう。

犬の洗い方

シャンプー中に目を閉じる犬

熱いお湯は厳禁!

冬場の熱いお湯は、人間にとってとても気持ちのいいものですが、わんちゃんの皮膚は薄いため、人間以上に熱さを感じてしまいます。理想の温度としては、人が触って暖かく感じる温度、温水プールくらいがいいです。冬場は気温が下がるため、もう少し温度をあげても大丈夫です。軽く濡らすのではなく、十分に濡らしましょう。

わんちゃんの性格によっては、お湯に濡れることや、シャワーの音を嫌がることがあるので、まずは弱い水圧で、そしてシャンプーヘッドを体に近づけるようにして、お尻の方から徐々に濡らすようにしてください。いきなり顔にお湯をかけてしまうと、わんちゃんも驚き、お風呂は怖いものと認識してしまうので、注意してください。

シャンプー

面倒だからといって、原液をそのままわんちゃんの皮膚に当ててはいませんか?わんちゃんを洗う場合は、シャンプーを泡だて、洗うというより、マッサージをするイメージで汚れを落としましょう。

ゴシゴシせず、マッサージをするように洗うと、うっとりとした顔を見ることができるかもしれません。シャンプーをした後は、しっかりと洗い流しましょう。

ドライヤー

しっかりとタオルドライをしてから乾かしましょう。また、自分の髪の毛を、ドライヤーで同じ場所に当てているとき、熱い!と感じることはたまにありますよね。

皮膚が薄いわんちゃんが同じ状況になった場合、人間の数倍も熱さを感じていることになります。考えるだけで恐ろしいですね。

犬を洗う以外に清潔に保つ方法

飼い主にブラッシングされてリラックスしている犬

ブラッシング

綺麗に保つためには、シャンプーをすればいいと考えがちですが、ブラッシングをすることにより、毛玉の予防、フケやホコリの汚れを落とす、時にはダニやノミを発見することもできます。

入浴

シャンプーよりも、皮膚への負担が少ないのが入浴。もし、汚れが気になり、もっと洗ってあげたい場合は、シャンプーを使わず、ただお湯で洗ったり、バスタブに入浴させてあげたりするのも良いですね。

大きなわんちゃんは、人間のバスタブでも良いですが、小さなわんちゃんの場合は、専用のバスタブを用意してください。

まとめ

少女と嬉しそうに散歩する子犬

わんちゃんの皮膚は、人間よりもとても薄いです。そのことを、ブラッシングをするとき、洗うとき、乾かすときと意識するだけでも、わんちゃんの皮膚を守ることができます。

多くのわんちゃんは、遊びたいのに長い時間を静かにしていなければならず、時には洗っている最中にブルブルと毛を優雅に何回もふるわすことがありますが、よく頑張っているね!と、毎回褒めてあげると、わんちゃんのテンションも上がります。

そして、洗い終わった後は、汚れてしまうから芝生はちょっと・・・と思うかもしれませんが、存分に遊び、ブラッシングをして清潔に保ちましょう。

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