犬が木の枝を拾って持ち帰ろうとする心理とは?

犬が木の枝を拾って持ち帰ろうとする心理とは?

みなさんの愛犬は散歩中に見つけた木の枝や石などを家に持ち帰ろうとすることはありませんか?大きなものを引きずって歩く姿はちょっぴり困りつつも微笑ましいものですが、その“お宝集め”にはどのような心理が隠れているのでしょうか?

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犬が木の枝を好むのはなぜ?

木の枝型のおもちゃをくわえるジャックラッセル

長い木の枝を持ち帰ろうとしたもののドアに引っかかって入れず困ってる犬の様子を動画投稿サイトやテレビなどで見たことがある人もいるのではないでしょうか?犬が木の枝を好む傾向は世界共通とも言えるもので、木の枝で遊んだり持ち帰って収集したりする犬は非常に多いと思います。

木の枝は犬にとって魅力的

では、なぜ犬は木の枝に魅力を感じるのか。その理由は木の枝を噛んだ時の感触や香りにあると考えられています。木の枝は程よい硬さで犬の歯を食い込ませたり、噛んで崩すことが出来るので特に破壊行動が好きな犬にとってはとても楽しい遊びになると思います。また、木の枝には土や草、虫、他の動物などさまざまなにおいがついていることが多いため犬にとっては魅力的なものとなるのでしょう。

犬が木の枝を持ち帰りたがる心理

砂浜で木の枝をくわえる柴犬

本能

犬が木の枝など気に入ったものを自分の家、つまりテリトリーに持ち帰ろうとする心理にはかつて狩りをしていた動物としての本能や習性が大きく関わっていると考えられています。犬の祖先と考えられている動物は基本的に群れで狩りを行い食料を得ていたと考えられています。 そのため、次にいつ“獲物”が手に入るかわからないという感覚があり、本能的に欲しいと思ったものを手元に置いておきたいという気持ちになることがあるようです。

遊びの一つ

また、そういった本能とはあまり関係なく単純に遊びのひとつとして収集を行っているだけという犬も数多くいます。木の枝の場合は外で見つけたものなのでただ「自分のものにしたい」「もっと長く遊びたい」と家に持ち帰りますが、自宅にあるものでも独り占めしたいと思うものは自分のゲージやベッドなどに持ち込むこともあると思います。

木の枝で遊ぶのは注意が必要

木の枝を引っ張り合う犬と男の子

木の枝が好きな犬は多く、公園などで見つけてはくわえて走ったりガジガジとかみ砕いて遊ぶこともあると思います。確かに木の枝には感触や香りなど犬の心を引き付ける魅力があるのだと思いますが、遊ぶ時には注意が必要なものでもあるのです。
木の種類や古さにもよりますが木の枝は噛むことで縦に避けてしまったりして口の中を傷つけてしまうことがあります。噛んで崩した木の枝を飲み込んでしまう犬は内臓を傷つけてしまう恐れも。また、木の枝にはさまざまな虫や菌がついていることもあり、感染症などの原因にもなるとされ実際木の枝による死亡事故なども起きているので十分注意が必要です。

犬が木の枝を持ち帰ろうとしている時の対処法

犬にとっては魅力的ながらさまざまな危険性もある木の枝。持ち帰ろうとしたり、実際に家の中まで持ち込んでしまう犬もいるかもしれませんが、ケガや感染症の可能性を考えるとあまりおすすめは出来ません。散歩の際、愛犬が木の枝を持ち帰ろうとしている時はさりげなく他のもので気を引いているうちに隠したりして出来るだけ阻止するといいでしょう。どうしても持ち帰りたがる時は家の前までにしたり、洗って天日でしっかりと乾かすなどして対応するようにしましょう。

犬が木の枝を持ち帰りたがる心理に関するまとめ

大きな枝をくわえる茶色の小型犬

犬が木の枝を好み、遊んだり家に持ち帰ろうとするのは動物として自然な行動だと考えられます。狩りをしていた動物としての本能や所有欲、独占欲から自分のテリトリーに持ち帰ろうとしたり、収集という犬なりの趣味のひとつとして持ち帰りたがることがあるのだと思います。

ただし、木の枝で遊ぶ際には注意が必要です。イギリスでは毎年数先頭の犬が木の枝がへ原因でケガや感染症を起こしていることなどから、イギリス獣医師協会が「木の枝で遊ぶのは控えるべき」とその危険性を訴え警鐘を鳴らしています。木の枝で遊ぶのは最小限に留めたり、飲み込まないように注意したりして必ず目の届く範囲で遊ばせるように十分気をつけるようにしてください。可能であれば他のおもちゃで遊ぶように誘導して危険を回避するようにしましょう。

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