生活に取り入れたい!犬の肥満予防術3選

【獣医師監修】生活に取り入れたい!犬の肥満予防術3選

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ご家庭でできる、肥満の予防術をご紹介します。肥満は軽視してはいけない問題です。愛犬の寿命を延ばすのも縮めるのも、飼い主さんの手にかかっています。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬が肥満になることの恐ろしさ

お腹にメジャーを巻く肥満の犬

日本で飼われている犬のうち、何割の犬が肥満といわれているか、ご存じですか?

明治大学の農学部の研究チームが、全国の動物病院からデータを集め、犬の体型に関する研究をしました。
犬の肥満程度を判定できるBCSをもとに、太り気味であるBCS4が39.8%、肥満であるBCS5が15.1%という結果が出ました。つまり、「日本で飼われている犬の半数以上が太っている」ということです。

肥満になると、様々なことに影響を及ぼします。

  • 体重が重くなることで、膝などの関節への負担
  • 内臓脂肪が増えることで、心臓への負担
  • 首の周りに脂肪がつくことで、呼吸器への負担
  • 脂肪が増えることで、手術の際の麻酔が効きづらく醒めにくくなる
  • 糖尿病などの疾患のリスク

そこで今回は、犬の健康を守るために、ご家庭でできる肥満予防術をご紹介します。

肥満予防術①人間の食べ物を与えない

人の食事をテーブルの下で待つ犬

家族で食事をしているとき、テーブルの下で物欲しそうに見つめてきたり、膝の上に乗って食べ物を取ろうとしたり、おねだり攻撃に負けて、つい食べ物をあげてしまったことはありませんか?愛らしい仕草と、うるうるした瞳で見つめられたら、「しょうがないな~、一回だけだよ」と許してしまう気持ちも分かります。

しかし、その一回が、犬を肥満へと助長させてしまうかもしれません。犬は「今回だけ特別」が通用せず、「またくれるかも」と期待するようになり、吠えたり引っかいたりしてその要求はエスカレートしてしまいます。

これは犬が悪いのではなく、その一回を許してしまった人間に責任があります。人間の食べ物は塩分やカロリーが高いため、肥満になるだけでなく栄養バランスが崩れ、体調を崩す可能性があります。

そこで、「人間の食べ物に興味を持たせないこと」が大切となります。

一番効果的なのは、無視をすることです。テーブルの下で待っていようが、膝の上に乗ってこようが、うるうるした瞳で見つめられようが、吠えられようが、引っかかれようが、徹底的に無視をしましょう。

かわいそうに感じるかもしれませんが、一時の犬のワガママを許すのではなく、長い目で見て犬の健康を優先しましょう。犬に、人間の食べ物をあげる習慣があるご家庭は大変かもしれません。しかし根気強く続けることで、犬の健康を守ることができます。あとは、人間の食事の時間にわんちゃんの食事を合わせたりすることもいいかもしれません。

肥満予防術②退屈させない

ボールで遊ぶ二匹の柴犬

肥満になる原因は、「食生活」や「食べ過ぎ」を思い浮かべますが、それだけではありません。

犬は昔、人間ともに獲物を捕らえたり、獲物の場所を知らせたり、荷物を運んだり、羊をまとめたりすることで、体力を存分に使い、頭を働かせる仕事をたくさんしてきました。しかし人間と共生している現代の犬は、体力的にも精神的にも、昔のように本能をくすぐるような刺激がない毎日を送っています。

つまり、犬の毎日の楽しみが「食べること」だけになってしまうのです。特にお留守番が多かったり、運動が嫌いだったりする犬は、食べることが生きがいとなり、当然のことながら太りやすくなるでしょう。

そこで、「退屈させないこと」が大切となります。

体力的にも精神的にも、いい刺激を与えましょう。散歩に出かけることで、空気や草、道路のニオイを嗅がせ、犬の探索欲求を満たしてあげます。

散歩は運動不足の解消だけでなく、頭の運動にもなります。また、犬のお友達を作るのも良いでしょう。「あの子と遊びたいな」と思うことで外に出る意欲が増し、精神的にも落ち着くことができます。このように、犬に刺激や楽しみを与えることが、肥満の予防となります。

肥満予防術③早食いさせない

緑のお皿で食事をする子犬

犬にご飯をあげると、すぐに完食してしまうこと、経験ありませんか?数分、いえ数秒で平らげてしまうこともあって、驚きますよね。

犬の早食いは、実は習性が関係しています。犬の祖先であるオオカミは、外敵から食べ物を奪われないためや、次にいつ獲物を得られるか分からない状況に備えるため、獲物を飲み込み、胃の中に入れる必要がありました。この習性が、人間と共生している現在も残っているのでしょう。

実はこの早食いは、犬の肥満に大きく影響します。犬は満腹と感じるまで、延々と食べ続ける動物です。つまり早食いをすることで、満腹と感じる前に食べ終わってしまうのです。ご飯をさらに欲しそうにしている、まだ食べられるからといって、次々とご飯を与えては、肥満を助長しているのです。

そこで、「早食いをさせないこと」が大切です。

お皿の内側に突起が付いているなどの早食い防止の食器を使い、ゆっくり食べさせます。食べるスピードを抑えることで、早食いだけでなく丸飲みも防止することができます。また、空腹の時間が長いと早食いをする傾向にあるため、食事の量は変えずに、食事の回数を増やすことで、早食いを防止することができます。

まとめ

ラブラドールレトリバーの体を触る人

毎日一緒に過ごしている飼い主にとって、犬の体重の変動は気付きにくいものです。ふとしたときに、「あれ、そういえば少し太った?」と気付くケースが多いのではないでしょうか。

また、「少しぽっちゃりしている犬は可愛い」という概念はなくしましょう。確かにまるまるとしていて、触ると気持ちよくて、見た目も愛らしいですが、体には大きな負担がかかっており、寿命を縮めてしまう可能性もあります。

犬の体を毎日触ることで、体の変化に気付くことができます。侮るなかれ、スキンシップは犬の健康を守る大切なものなんですよ。

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