絶滅危惧種に指定されている犬種
世界中で絶滅危惧種について問題視される中、実は私たちの身近に存在する犬たちの中にも絶滅危惧種に指定されている犬種が存在します。現在では登録件数が圧倒的に少なくなってきている犬のことを指しますが、一体どのような犬種が指定されているのでしょうか。
1.チベタンテリア
チベタンテリアは名前の通り、チベットで誕生した犬種です。元々牧羊犬として働いていたこともあり、ボール遊びや追いかけっこが好きな性格の犬が多い犬種でもあります。
とても明るく優しい性格をしている上、飼い主に対して忠実です。そのため、しっかり信頼を築きしつけをすることで、手のかからない犬に育つことが多いです。しかし、頑固な一面も持っているため、知らない人を見ると警戒するといった面もあります。
そしてチベタンテリアの外見的特徴といえば、なんといっても長い毛に覆われた外見ではないでしょうか。こまめにトリミングしたり、毎日のブラッシングは欠かせません。
2.シーリハムテリア
シーリハムテリアは名前から見てもわかるとおりテリア犬種の1種です。そのため、非常に元気が良く、やんちゃな性格の子が多いです。運動が大好きなため、小型犬分類ですが1日の散歩量が多いことも忘れてはなりません。
飼い主には優しく懐きやすい犬種でもありますが、元々警戒心の強い犬種でもあるため、知らない人に会ったり、あるいは家に訪れたりすると勢いよく吠えることがあります。もしかすると日本で登録件数が減少したのはこれが原因かもしれません。
シーリハムテリアを迎える際は家だけではなく、ドッグスクールなどに通わせ、しつけをしっかり行ってもらうと良いでしょう。
3.プチ・バセットグリフォン・バンデーン
フランス原産の中型犬・プチバセットクリフォンバンデーンも日本で見かけることがほとんどなくなってしまい、今では絶滅危惧犬種に指定されています。
とても明るく遊ぶことが大好きな性格で、飼い主と一緒に外を駆け回ったり散歩に行くことを好みます。しかし、一方で知らない人に対しては警戒心を見せる面も持つため、吠え癖をしっかりしつけなければなりません。
ポジティブな性格の犬ですから、トレーニングにも一生懸命励みます。しかし、前向きな面が災いし、何度同じ失敗しても気にしないという子もいます。しつけができるまで、飼い主さんが諦めないことが大切です。
4.ローデシアン・リッジバック
原産地はアフリカという非常にパワフルな犬種です。元々は猟犬として活躍していたため、勇敢な性格とスタミナを持ち合わせた犬です。そのため、たくさん走り回ったり、運動することのできる環境が必要です。
とにかく頑固で自分の意思がハッキリしている犬が多い犬種のため、しつけは容易ではありません。また猟犬時代の習性である吠え癖や狩猟欲といった部分が強く残っているため、日本の家屋で飼うには難しいと言えるでしょう。
そのため、現在の日本では年間の登録件数が非常に低く、たった1~2頭となっています。そのため、日本国内では絶滅危惧犬種として指定されています。
5.スモール・ミュンスターレンダー
スモールミュンスターレンダーは、未だに原産地が確定されていない謎の残された犬種としても知られています。一説によると、ジャーマンスパニエルの祖先に当たる犬種ではないかといわれています。
非常に賢い犬種ですので、しつけはしやすく、人間に対しても愛情深い一面を見せることが多いです。しかし、狩猟犬として活躍していた頃の習性が残っており、時折その一面を覗かせることもあります。
そのため、小動物をペットとして家族に迎えることの多い日本では、スモールミュンスターレンダーによって狩られてしまう可能性があり、小動物ペットとの相性は悪いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は日本で希少となっている絶滅危惧指定犬種を5つ取り上げました。知らない人に会うと警戒してしまったり、日本の家環境では飼うことが難しいという特徴を持った犬種が当てはまりやすいと言えます。こうした絶滅危惧犬種に対しても、ぜひ興味を持ってみてくださいね。