テリアとは
テリア犬とはどんな犬たちなのでしょうか?この記事では『テリア犬』という犬種について簡単にまとめてみました。
『テリア』はフランス語からきており、その語源は、『大地』や『上』をあらわすラテン語『テラ』からきており、『テリア』とは『土を掘るもの』という意味になります。
その名の通りテリア犬はネズミやイタチ、カワウソ、アナグマ、キツネなどの小型の動物を追い出す猟犬として作り出され、そのほとんどはイギリスで生まれました。
現在、世界には44種類以上のテリア種、テリアと呼ばれている犬がいて一部の犬を除いて多くのテリア犬は愛玩犬として可愛がられています。
タイプ別テリアのお仕事
テリアには足の短いタイプのものと長いタイプのものが存在し、体型に合わせてそれぞれ地中と地上でそれぞれ異なる仕事をこなしていました。
足の短いタイプのテリア(ノーフォークテリア、スコティッシュテリアなど)は、巣穴など狭いところに入って獲物を追いかける仕事。足の長いタイプのテリア(エアデールテリア、ワイヤーフォックステリアなど)は獲物を回収したり、追いかけたりする仕事。どちらにも属さないテリア(トイマンチェスターテリア、日本テリアなど)に関しては、ネズミ駆除や愛玩用として可愛がられたようです。
テリアの性格や体型
テリアは優れた嗅覚を持ち、機敏さや闘争心、賢さを持ち合わせています。そしてたくましい四肢を持ち、体はとても引き締まっています。
被毛は短毛、粗毛(一般的に中毛のこと)、長毛の長さがあります。全身に硬い剛毛が生えている種類が多く存在しているのは、動物からの攻撃から身を守るためとも言われています。
体格はエアデールテリアを除いては小さめの犬種がほとんどです。猟犬として作り出された犬種のためか気性の激しい一面を持ち、興奮しやすく警戒心からよく吠える傾向にあるため番犬向きと言えます。
群れではなく単独で狩りの仕事をしていた犬たちなので、テリア独特の強気で独立心のある性格は、まさに猟犬として最適だったと思われます。本来、運動が大好きで明るく元気いっぱいの犬たちなので、きちんとしつけを入れれば良き家庭犬となることでしょう。
テリア気質やテリアキャラクターと言われ、意外にもちょっとクセのある犬種としてマイナスのイメージもありますが、物覚えも良く飼い主に忠実な犬なので、神経質に身構えずよく特徴を知った上で飼育することが大切です。
テリアの種類と特徴
ここでテリアの仲間たちとそれぞれの特徴について一部ご紹介したいと思います。
ウエストハイランドホワイトテリア
ウエスティの愛称で親しまれる純白のテリアです。優しい表情に満ちて全身を真っ白な被毛おおわれています。短めの四肢、三角の立ち耳、暗色の目と鼻の黒が愛らしい顏の犬です。尾はピンと立っていて、清楚な感じがする美しい小型犬種です。お茶目で活発、陽気ですが、反面、挑戦的で闘争心を持った性格です。
エアデールテリア
キングオブテリアといわれ、テリアの中では最も大きい犬種です。被毛は全体的に短くするが眉、ひげ、四肢は少し長めに残すのが特徴的。足は長く体型は真横から見ると正方形に見えるスクエアタイプでバランスが良い大きめの中型犬です。
ボタン耳と言われる三角の垂れた耳、小さな暗色の目、断尾した尾がピンと立っています。従順で感受性が強い反面、縄張り意識が強く攻撃的な一面がある性格です。
ワイヤーフォックステリア
四角くバランスが良いスクエアタイプ、頭部も長い長方形のシルエットが特徴です。耳の途中で垂れているボタン耳。目は小さめで離れてついており、色は暗色。尾は本来の長さの4分の3で断尾されます。
動作や態度、前肢の緊張したような姿がダンディな印象です。従順で感覚が鋭く好奇心旺盛で遊び好き、警戒心が強い性格です。
スコティッシュテリア(スコッチテリア)
頭部が長く、眉とひげが特徴です。黒い剛毛の毛におおわれ小型ですが重みと力強さを感じる体つきです。スコッティの愛称で親しまれ黒い被毛のイメージが強いですが、ブリンドル、スティールグレー、小麦色尾、砂色などの毛色もあるようです。
立ち耳で目は暗色、鼻も黒い。胴長短足の体型で尾はピンと立ち断尾はしません。活発で機敏、独立心旺盛で頑固で攻撃的な一面がある性格です。
トイマンチェスターテリア
イギリスではイングリッシュトイテリアと呼ばれている。頭部は細長く先細で、断耳はしない立ち耳です。皮膚に密着した光沢ある黒い短毛の小型犬。
ブラックタンの毛色で両目の上、マズル、四肢の下部、後肢の内側と尾根部の裏、肛門の周囲には濃褐色の班がある。前足の間隔が狭く、先細な垂れ尾。暗色の目に黒い鼻。従順、活動的で好奇心旺盛、警戒心が強い性格です。
ベドリントンテリア
子羊の様な上品なスタイルで耳の先に房毛、頭から口吻にかけて鷲鼻に見えるように毛を残す独特のトリミングが特徴の犬です。頭部と背腰部が丸みをおびてアーチし、腹部が巻きあがってすっきりしたように見えます。カーリーな上毛は硬く、下毛は羊毛状です。垂れ耳で先細の尾。長い足。薄茶から栗色の目をしています。温和で感受性が強く、頑固で嫉妬しやすい性格です。
ミニチュアブルテリア
体ががっちりしていて筋肉がたくましい中型犬です。頭部から鼻先にかけてカーブを描いたような形になっていて他のテリアにはない独特な特徴を持っています。
大きくて長い頭部につりあがった目が離れてついています。短めの四肢と横に張った体、長くない尾も特徴です。従順で明るく陽気ですが、育て方次第で攻撃的で強気な性格になります。
日本テリア
引き締まったスマートな体を持つ小型犬です。体は滑らかで光沢ある短毛は白地に黒の班、顔は黒く両目の上と左右の頬にタン色のマーキングがあります。
高い位置についたローズ耳か笹耳です。尾は断尾する習慣があります。離れ気味についた暗色の丸い目と黒い鼻を持ちます。利発で感覚が鋭いですがテリアの中ではおっとりしていておだやかな性格です。
ノーリッチテリア
以前はノーフォークテリアと同犬種の扱いだった犬種です。小さな立耳を持ちます。胴長短足の体型で尾は断尾する習慣があります。顔に眉と頬ひげがあり、暗色の目と黒い鼻を持ちます。
耳が立ち耳で尖っていることを除いて特徴はほぼノーフォークテリアと同じと言われています。活発で好奇心旺盛ですが警戒心が強い性格で穴を掘る癖があります。
ヨークシャテリア
テリアの中でも最も知名度の高い、ヨークシャテリア。「ヨーキー」の愛称で親しまれていて、日本では長年、登録数ランキングトップ10入りが続いている人気の犬種です。(ジャパンケネルクラブの2016年1月~12月犬種別犬籍登録数では、6位がヨークシャテリアでした。)
日本の犬種登録では体重が3.1kgまでとされていて、チワワと同じように、最も小さい犬としてギネスブックにも登録されたことがあるほどです。その小柄な体型と子犬のように可愛らしい顔立ちが人気です。
性格は、甘えん坊で飼い主さんが大好きです。寂しがり屋の一面をもっているので、飼い主さんと離れると食欲がおちたり、大人しくなったりするほどの、いじらしい性格です。しかし、甘えん坊ながらも負けん気が強いところがあるので、あまり甘やかしすぎてしまうと、ワガママな性格になることがあるようです。
まとめ
勇敢で粘り強く陽気で快活...これらの共通した性質を持ち独自のキャラクターを成立させたテリア犬たち。昔、イギリスでは紳士が街を連れて歩ける唯一の犬種がテリアとされていたそうです。
独特なカットスタイルと人目をひくルックスがおしゃれな紳士たちをより一層引き立ててくれたのでしょうか?あの元気いっぱいなテリアが紳士の横を大人しく歩いていたなんてちょっと信じられないお話ですが、これもテリアの意外な一面なのかもしれません。
彼らと一緒に暮らすとき、その可愛らしい外見にばかりに目が行きがちですが、わりと体が小さめの個体が多いにも関わらずその中身はとてもエネルギッシュでタフな犬たちであるということは忘れてはいけません。
テリアの特徴をよく理解した上で、彼らの独特な個性を長所として伸ばしていける飼い主を目指しましょう!
ユーザーのコメント
20代 女性 すず
ですが、正直あまり詳しく知らなかったのでとても興味深くこの記事を読みました。わたしはテリアは、ジャックラッセルテリアくらいしか知らなかったのでこんなにテリアの種類ってたくさんいるんだ!と驚きました。
そしてそれぞれ色々と特徴があってとてもかわいくて飼いたくなりました。
30代 女性 Chappy
20代 男性 めだか
驚きです。自分はヨークシャーテリアしか見たことがなかったので、特に大きいテリアなんか想像もできなかったです。性格がそれぞれまったく違うのも魅力かもしれませんね!
30代 女性 maki
女性 匿名
老犬とは思えない元気さです。元気すぎて困ってしまう一面もありますが、少しドジなところもあり、これがジャックの魅力でかわいいですよ。
50代以上 女性 匿名
気性が荒いとか言われますが、大切に育てれば、どの犬種もみんないい子に育ちます。飼い主の心掛けしだいです。
50代以上 女性 匿名
女性 匿名
30代 女性 シュゾン
30代 女性 こーた
女性 匿名
性格はその子の個性で一概に活発やおとなしいとひとくくりにはできないですが、比較的女の子のほうが活発な気がします。
日頃の手入れも定期的なトリミングを必要としますが、ご自身でするかたもいますが、やはりプロに任せるのが細かいケアもしてくれます。
とにかく人生のパートナーとして、より沢山の経験ができます。
楽しい事はもちろんのこと、具合が、悪くなったら心配だし治療費もかかる事も覚悟しなければなりません。
家族の一員として受け入れる以上は最後まで責任をもつ覚悟が必要です。
人生が、豊かになりますように…
10代 女性 すん
1歳を過ぎてからhouseを覚えさせてないことに気づき、教えましたが、これも1週間程度で覚えてくれました!
散歩に行けなかったり、散歩時間が短いと、トイレシーツをビリビリにしたりします笑 テリアですので、運動は大事ですね笑 朝晩しっかり運動させて上げてください。
あと、散歩の際は必ずリードを手放さないこと。これはかかりつけのお医者さんに教えていただいたことです。外を出歩く時は必ずリードをしてください。リードをちゃんと持っていないと、車に轢かれたり、事故の元です!
ヤンチャですが、とても愛くるしいのがテリアの特徴だと思います。飼う際は飼い主が主導で楽しく愛犬との生活を楽しんで下さい。
50代以上 女性 匿名
30代 女性 カブレラ
30代 女性 はるか
女性 ゴン吉
50代以上 男性 オジサン
50代以上 女性 匿名
理由は、毛色の変化の楽しみです。
赤ちゃんの時は、我が家の子は、スティールブルー、タン。
成長と共に、何度も変化します。
性格は?個体差もあるかと思いますが、家は皆、賢く、大人しく、忠実です。?(親バカです)
ヨーキーに掛ける訳ではないですが、陽気です。☺️
又、ネズミ捕りの名残なのか、伏せで、お尻だけ上げて構えるポーズが、何ともキュートです。?
何をするのも一緒!寝るも起きるも一緒!(本当はいけないみたいですが、家は子供扱いなので)
さみしがりやで、ツンデレな部分もあり、たまらにゃ~い?
もう、なくてはならない存在です。吠えないです。無駄吠え?ないなぁ。?教えたからかな?
大きなお耳で良く聞いてね。と、躾は教えました。?
きちんと、教えたら、飼いやすい犬種だと思います。抜け毛も殆どなく、室内の汚れもないです。
これからも、ヨーキーを愛し続けます?
ぜひ、興味のある方、ヨーキーを飼ってみて?
50代以上 女性 匿名
30代 女性 まりも
我が家ではヨークシャーテリアとTプーを飼っていますが、ヨーキーは艶やかな毛であることから動く宝石といわれているそうです。
赤ちゃんの頃はまったくそんな感じはなかったのですが成長するにつれて金色のシルク素材のような毛がはえてくるようになりました。
アンダーコートということもあり抜け毛のストレスがなくて飼いやすいです(*^^*)
甘えん坊でかなりのジェラシーさんです(笑)
プーを可愛がると押し退けて自分の頭を私の手に乗せてきます(^-^)
私が在宅の時は普段お留守番が長い反動もあると思いますがずっとくっていています。
この時期はもこもこの洋服を着ているのでお腹の中に入ってきてカンガルーの親子みたいになります(о´∀`о)
愛しい存在です★
50代以上 女性 匿名
人間の様に賢く、飼い主に従順でメロメロですが、テリアですのでしつけが出来ない方にはお勧めしません。