興味を持つ理由①仲間外れにされていると感じている
犬は、家族の楽しそうに話す声や楽しそうな雰囲気を見ると、自分も仲間に入れてほしいと思うようになります。「自分だけ仲間外れにされている」と思っているのかもしれません。そして、その疎外感から、飼い主が食べている食事に興味が向き、欲しがるようになります。とくに子犬は、おねだりをする子が多いでしょう。
それは、自分の食べ物と人間の食べ物の区別がついてないからです。お腹が空いている状態で、美味しそうなニオイがし、さらに家族だけで食事を始めれば、「仲間に入れて!」と思うのも不思議ではありませんよね。
興味を持つ理由②「またくれるかも」という期待
犬には、「今回だけ特別」という概念が通用しません。一度あげてしまうと「またくれるかも」と期待するようになり、さらにおねだりがエスカレートします。吠えたり引っかいたりして、おねだりしてあげてしまった場合は尚更、「吠えれば食事がもらえる」「引っかいたら食事がもらえる」と学習してしまいます。ここであげないで無視していると、「この前はくれたのに!」と拗ねてしまうかもしれません。それは犬が悪いのではなく、あげてしまった人間に責任があります。
飼い主は徹底的に無視をしましょう。おねだりされても、吠えられても、引っかいてきても、心を鬼にする必要があります。かわいそうと感じるかもしれませんが、人間の食事を与えて健康を害してしまっては、意味がありません。犬は、しつければ学習してくれる動物なので、「犬の食べ物と人間の食べ物は別物」と教えれば、きちんとルールと守ってくれます。
興味を持つ理由③美味しさを知ってしまった
犬が人間の食べ物に興味を持つのは、その美味しさを知ってしまったからという理由もあります。人間と同じで、一度食べて美味しかったものは、また食べたいと思ってしまうのは自然なこと。小さいお子様が食べこぼしたものを横取りしようと、テーブルの下にスタンバっている子もいるのではないでしょうか。
興味を持つ理由④犬の習性「食いだめ」
人間は、お腹がいっぱいになると食事をやめますが、犬はお腹がいっぱいと感じていても食べ物があれば食べてしまいます。それは、犬の祖先であるオオカミのころからの「食いだめ」という習性が関係しています。
オオカミは、いつ敵に襲われてもいいように、いつ食べ物が無くなってもいいように、胃の中に食べ物を詰め込んで、餓死するのを防いでいたといわれています。それが「食いだめ」という習性です。その名残が今の犬にも残っているため、満腹感とは別に食べ物を欲してしまうのではないかと考えられます。
まとめ
犬と人間が共生するのが当たり前になった現在。寝食を共にする家庭内だけでなく、カフェのテラスなどにも同席するのも、よくみられる光景となりました。
人間の食べ物がすぐそばにあるという状況で、興味を持たない方が無理な話かもしれませんが、そもそも興味を持たせないことが大切になります。それは、犬が人間の食べ物を食べることによって引き起こされることがたくさんあるからです。
例えば、
- 塩分が多いため、栄養バランスが崩れる
- カロリー過多のため、肥満になる
- 犬が食べてはいけない食材が含まれている
などです。
このように、犬が人間の食べ物を食べるメリットはほとんどありません。愛犬の食事の主導権は飼い主が握っています。愛犬の健康を決めるのも飼い主の役目です。おねだりの欲求に負けず、長い目で見て、愛犬の一生の健康を考えてみましょう。