犬にとってエリザベスカラーはストレスになる?

【獣医師監修】犬にとってエリザベスカラーはストレスになる?

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傷口や患部を舐めてしまうことを防ぐために犬の首に巻いて装着するエリザベスカラー。見るからに不便そうですし、ストレスがたまってしまいそうですよね。ストレスを軽減させてあげる方法をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

エリザベスカラーの問題点①:お水が飲みづらい

エリザベスカラーを着けたヨーキー

エリザベスカラーを着けていると、お水が飲みづらい、または全く飲むことができないことがあります。エリザベスカラーがお皿に当たってしまって、どんな一生懸命に舌を伸ばしても、お水まで届かないのです。

喉が渇いているときに邪魔されてしまっては「お水が飲みたいのに!」とイライラしてしまいますよね。ごはんを食べるときには取り外してあげるでしょうけれど、傷口や患部を舐めてしまわないようにエリザベスカラーを着けているのであれば、お留守番している間は着けておかなければならないですし、ストレスはたまるばかりです。

お水が飲めないことで、脱水症状や熱中症になってしまわないよう、注意しなければなりません。

エリザベスカラーの問題点②:ぶつかってしまう

エリザベスカラーを着けたビーグル

犬の顔の大きさよりも、ずっとずっと幅の広いエリザベスカラーがあります。傷口や患部を舐めてしまわないようにするため、どうしても大きなエリザベスカラーを着けなければならないことがあるんです。

ただ歩いているだけなのに、壁にぶつかってしまったり、家具にぶつかってしまったり。自分の寝床であるケージの中に入りたいのに、入り口よりもエリザベスカラーの幅の方が広くて入れないなど。

何かにぶつかるたびにイライラしたり、ビクビクしたり、ふだん通りに行動することができなくてストレスになってしまいます。

エリザベスカラーの問題点③:情報を得られなくなってしまう

エリザベスカラーを着けたゴールデンレトリーバー

犬は、鼻でニオイを嗅ぐこと、目で見ること、耳で聞くこと、手足の裏で感じることなどによって情報を得ています。エリザベスカラーを着けていることで、その情報を得られなくなってしまうことがあります。

顔全体を覆うようなエリザベスカラーであれば、音が反響してしまい、上手く聞き取ることができないかもしれません。周りがよく見えず、上手く距離をつかむことができず、物にぶつかってしまうかもしれません。

床や地面のニオイを嗅ぎたいのに、エリザベスカラーが当たって上手く嗅げないかもしれません。

しっかり情報を得られないことで不安や恐怖を感じ、敏感になってしまうことで、ストレスになってしまいます。

ストレスの原因になりやすい「ベル型」のエリザベスカラー

エリザベスカラーを着けてマットの上に伏せをする犬

プラスチック製の犬の首に丸めるようにして付けるタイプエリザベスカラーのことをベル型と呼びます。

このベル型の場合、お水が飲みづらいかったり、ぶつかってしまったり、情報が得られなくなってしまったりするため、犬にとってストレスの原因になるタイプです。また、プラスチック製なので、物にぶつかったときの音を不快に感じる犬も多いです。

エリザベスカラーによるストレスを軽減する方法

エリザベスカラーを着けたポメラニアン

ドーナツ型のエリザベスカラーを選ぶ

犬のストレスを少しでも軽減させてあげたいという思いから、最近ではドーナツ型というエリザベスカラーを選ぶ飼い主さんが増えています。

プラスチック製ではなく、布製やスポンジ製のエリザベスカラーなので、ぶつかってしまっても不快な音は出ませんし、動きやすいですし、ちょっと狭いケージの入り口にも入りやすいです。大きさもちょうどよく設計されているので、視界を遮ってしまいにくく、お水も飲みやすいです。

布製やスポンジであることによって、寝るときにはクッションのような役割をし、寝づらいこともありません。

しかし、ひとつだけデメリットがあります。ドーナツ型のエリザベスカラーは傷口や患部に届きやすくなってしまうということです。傷口や患部の状態がある程度良くなってからドーナツ型に変えてあげるという方法が良さそうです。

お洋服でカバーする

術後の犬であれば、術後服がおすすめです。エリザベスカラーを着けることよりも、ずっとずっとストレスを感じることなく過ごせると思います。

ただし、これもまた傷口や患部に届きやすくなるというデメリットがあるため、傷口や患部を気にするうちは控えた方が良さそうです。

取り外してあげる時間を作る

お留守番の間や目の届かない間は、どうしてもエリザベスカラーを着けておかなければならないですが、様子を見ていてあげられる、少ない時間だけでも取り外してあげることで、ストレスを軽減させてあげることができます。

取り外している間はおもちゃで遊んであげたり、たくさん話しかけてあげたりして、犬が傷口や患部に集中してしまわないようにすることで、舐めてしまうことを防ぐことができます。

まとめ

術後服を着たダックスフンド

ケガをしてしまったとき、皮膚に炎症があるとき、術後など、どうしてもエリザベスカラーを着けて過ごさなければならないことがあります。傷口や患部を舐めてしまって状態が悪化してしまうことを防がなければならないからです。

軟膏などのお薬を塗っておかなければならないときは、尚更に舐めてしまうことを防がなければなりません。

ストレスになりやすいベル型のエリザベスカラーで防ぐことが最も適切かもしれませんが、ある程度状態が良くなったときには、ドーナツ型や術後服などに変えてあげることでストレスを軽減させてあげることができれば良いのではないでしょうか。

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