老犬の夏バテ予防6選

老犬の夏バテ予防6選

老犬の夏バテを予防するためにやりたいことを6つご紹介しています。カラダを冷やし過ぎてしまわないよう、なるべく自然な方法で暑さ対策をしてあげるのがおすすめです。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

老犬の夏バテ対策①「風通しを良くする」

青いバンダナを付けたポメラニアン

窓を開ける、扇風機を回すなど風通しを良くし、室内の温度が急激に上がってしまわないようにしましょう。

室内も30℃を超える日が続きますし、おまけに湿気も多いですので、蒸し風呂状態になってしまわないよう注意が必要です。

扇風機を回すのであれば、犬に直接風が当たらないようにしましょう。老犬の場合、扇風機の風がカラダに直接当たり続けることで体温を低下させてしまう可能性があるからです。

風に当たらせてあげたいのであれば、窓から入ってくる自然な風が当たる場所に居場所を作ってあげたり、扇風機の首を回してあげたりしてもいいかもしれません。

老犬の夏バテ対策②「日差しを避ける」

日陰で休む柴犬

日なたぼっこが大好きな犬ですが、老犬の体温を急激に上げてしまう直射日光は避けるべきです。日なたぼっこは朝の涼しい時間帯に数分程度にしておきましょう。

屋外で過ごす場合には、屋外用の遮光カーテンやテント、すだれなどを使って日陰を作ってあげましょう。

夏の暑さは老犬にとって過酷なものです。昼間だけでも室内に入れてあげてはいかがでしょうか。室内で過ごす場合にも遮光カーテンなどを使用し、直射日光を避けましょう。

お散歩も同じように直射日光を避け、朝の早い時間や、陽が沈んだ後に連れて行ってあげましょう。夕方ではまだ地面が熱いですので、十分に気をつけてくださいね。

老犬の夏バテ対策③「たっぷりの水分補給」

ペットボトルの水を飲むハスキー

お散歩の後など体温が上がってしまったときは、冷たいお水で水分補給をさせてあげましょう。冷たいお水を飲むことで体温を下げることができます。

氷水や冷たすぎるお水は、体温を下げ過ぎてしまったり、お腹を壊してしまったりすることがありますので、適度に冷やしたお水をあげましょう。私は、冷蔵庫で冷やした水半分、常温の水を半分、混ぜて与えていました。

老犬の夏バテ対策④「ひんやりグッズを与える」

サングラスをしたチワワ

マットタイプやベッドタイプなど、寝床で使用することができるひんやりアイテムが毎年夏になると売場に並びますよね。

どれを選べば良いか迷ったときは、実際に手で触れてみてください。ひんやり具合を確かめ、飼い主さん自身が選んであげましょう。

私の愛犬たちはマットタイプを使用しているのですが、中に保冷剤を入れて使用することができ、8時間~12時間くらい冷たい状態で使用することができます。人間のアイス枕のようなイメージです。

老犬の場合はカラダを冷やし過ぎてしまう可能性があるため、犬自身が調節できる場合のみ使用し、寝たきりの犬や不自由のある犬には使用しないようにしましょう。

老犬の夏バテ対策⑤「被毛を短くカットする」

トリミング中のヨーキー

長毛の犬種である場合や日本の気候に適さない犬種である場合、被毛を短くカットしてあげることで夏の暑さを緩和させてあげることができます。

サマーカットと言いますが、犬の被毛の役割を損なってしまわない程度にカットするようにしましょう。

あまりにも短くカットしてしまった場合は、日光や紫外線を避け、皮膚の乾燥や火傷、皮膚病などの予防をしましょう。

老犬の夏バテ対策⑥「ペットボトルに入れた水を凍らせておいてあげる」

タオルとペットボトル

ペットボトルに水を入れ、冷凍庫でしっかり凍らせます。凍ったペットボトルを顔に近づけてみてください。冷気がひんやりと当たって気持ちが良いです。

タオルに包み、犬の寝床のそばに置いてあげるだけでも周りの温度を下げることができます。老犬なのであまりないとは思いますが、保冷剤を噛んで中身を出して飲み込んでしまった、ということが多く発生しています。

ペットボトルなら中身は水のみですので、誤飲の心配がありません。ペットボトルを破壊してしまう犬の場合はケガや誤飲の可能性があるので注意しましょう。

まとめ

スイカを食べる犬と少女

犬は暑さにとても弱い動物です。老犬なら、なおさらのことです。夏バテによって病院へ運ばれてくる老犬も多いようです。

24時間、エアコンで暑さ対策をされている方もいらっしゃると思いますが、老犬の場合はエアコンの冷たい風によって、体調を崩してしまう犬も多くいます。

お留守番中は仕方がありませんが、冷やし過ぎてしまわないよう、エアコンの冷たい風がカラダに直接当たらないなどの対策をしてあげましょう。老犬にはなるべく自然な暑さ対策が必要です。

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